薬膳スープの鶏茶漬け
各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。台湾中央山脈の麓に佇む温泉リゾート「星のやグーグァン」は2022年10月1日~2023年3月31日の期間、豊かな自然の中で免疫力向上を目指す2泊3日の滞在プログラム「暖活益身(あったかいーさん)滞在」を開催します。「暖活益身」とは中国語で、「温かくして体調を良くする」という意味です。本プログラムでは、「温活」をテーマとした温泉養生を通して、免疫力を向上させて健やかに過ごすことを目指します。
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背景
コロナの感染拡大をきっかけに、台湾でも健康と免疫力への関心が高まると同時に、都市の喧騒から離れた自然豊かな場所へ旅行をしたいというニーズが広がっています*1。星のやグーグァンは、標高3000メートル級の山々に囲まれた「谷關(グーグァン)」地域にあり、自然に溶け込むように佇む温泉リゾートです。また、免疫力を上げるためには体温を36.5度以上に保ち、身体を冷やさないことが大切とされています*2。さらに、深部体温(身体の内部の温度)が1度上がると、免疫力が約5倍に上がるともいわれています*3。豊富な湯量を誇る谷關温泉は寒い季節の温泉養生にも適しており、星のやグーグァンでは昨年、期間限定で、免疫力向上を目指す2泊3日の滞在プログラム「暖活益身滞在」を実施しました。今年は、体を温めて基礎代謝と免疫力を上げる健康法「温活」*4に特化した内容にリニューアルし、この秋冬を健やかに乗り切れるような充実した滞在を開催します。
特徴1 美肌の湯で温活:香りに癒される「草根木皮(そうこんもくひ)の湯」
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身体を温め、免疫力を高めるために有効とされているのは、40度で10分程度の全身浴です*5。星のやグーグァンの温泉は約40度前後で、温浴に適しています。また、「美肌の湯」とも呼ばれており、泉質は弱アルカリ性炭酸水素塩泉*6です。全室にかけ流しの半露天風呂が付いており、山々の雄大な風景を眺めながらゆったりと入浴ができます。本プログラムでは、台湾で生薬やスパイスとして伝統的に用いられてきた素材を自由に組み合わせて作る、草根木皮の湯を用意します。使用する素材は、菖蒲(しょうぶ)、乳香(にゅうこう)、薄荷(はっか)、ヨモギ、カッコウ、ソウジュツ、フジバカマです。入浴により血行が促進されるだけでなく、温泉の湯気により鼻と喉が潤い、呼吸も整っていきます。湯気とともに広がる漢方の香りが安らぎを与えてくれ、日ごろの疲れも癒されます。
特徴2 台湾茶で温活:台湾スパイスティー茶房
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谷關は「参山(サンシャン)国家風景区」と呼ばれる景勝地の中にあります。この地域は、東方美人茶、松柏長青茶(ソンプォチャンチンチャ)、紅韻(ホンユン)紅茶の産地です。この3種の茶葉に、谷關に暮らす原住民の間で食されている馬告(マーガオ)、刺蔥(ツーツォン)、シナモン、クミン、カルダモン、山椒の6種類の香辛料を加えたスパイスティーが楽しめます。スタッフが各茶葉やスパイスの特徴を説明し、参加者は好みに応じてこれらをブレンドできます。抗酸化作用が認められてるポリフェノールは、紅茶にも含まれています*7。また、コーヒーやお茶に含まれるカフェインは血管を拡張し血液循環を促すため、身体が温まります*8。木々の間に水路が張り巡らされたウォーターガーデンで、心地よい水音を聞きながら過ごす、心と身体が温まるティータイムです。
特徴3 薬膳で温活
■温性食材で温まる「温活朝食」
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薬膳スープの鶏茶漬け
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客室からの朝の風景
漢方・薬膳の考え方において、食材は身体を温める作用を持つ「熱性」「温性」、冷やす作用を持つ「寒性」「涼性」、どちらでもない「平性」に分類されます*9。本プログラムの温活朝食には、身体の中から温まる、薬膳スープの鶏茶漬けを提供します。五穀米と温性食材である蒸し鶏に、オウギ、センキュウ、ビャクジュツ、トウジン、ビャクシャクなど10種類以上の、生薬としても使われる素材と鶏出汁で作ったスープを加えた、優しい味わいのお茶漬けです。さらに、好みに応じて6種類の薬味(生姜、生山葵、茗荷、紫蘇、クコの実、白胡麻)を加えて味の変化を楽しめます。客室にて、朝の温かい陽が差し込む谷關の風景を見ながら楽しめる朝食です。
谷關のスパイスで味わう「温活・和牛すき焼き」
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夕食には和牛すき焼きを提供します。牛肉はたんぱく質と鉄分が豊富で、血行を良くして身体を温めるとされる食材です*10。さらに、大根、生姜など温性の根菜と食物繊維が豊富な旬のキノコ類を食事に取り入れることで、スタミナがつきます。また、薬味は、谷關の原住民の伝統食材である馬告や刺葱の他、赤胡椒、カルダモン、山椒などの香辛料をブレンドし、香りや辛さを調整することができます。食事の締めは、半熟玉子とトリュフのご飯です。
特徴4 エクササイズで温活:自然の中で深呼吸「風と森の体操」
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風と森の体操は、谷關の山々を見渡し、そよ風を感じながら体幹を鍛える体操です。森林の香りと清涼な空気を身体いっぱいに吸い込みながら、体幹と下半身の筋肉を使って、ゆっくりと身体を動かしていきます。そうすることで血流が良くなり、酸素・栄養素・熱が全身へ行き渡ります*11。体操の後に温泉に浸かって筋肉の緊張を和らげ、疲労を軽減させられるのは、温泉養生ならではです。
2泊3日滞在スケジュール例
【1日目】
15:00 チェックイン
17:00 風と森の体操
18:00 客室の半露天風呂で温浴(草根木皮の湯)
19:30 夕食(別途料金)
【2日目】
07:00 朝食(別途料金)
08:30 草花散策(自由参加)
12:00 昼食(別途料金)
13:30 台湾スパイスティー茶房
18:00 夕食:温活・和牛すき焼き
【3日目】
08:00 朝食: 温活朝食
10:30 谷茶のひととき(自由参加、擂茶⦅れいちゃ⦆体験)
12:00 チェックアウト
「暖活益身滞在」概要
期間 :2022年10月1日~2023年3月31日 *除外日:2022年12月28日~2023年1月5日、1月20日~26日
料金 :1人18,370台湾ドル(税込・サービス料別) 宿泊料別
含まれるもの:ウェルカムスイーツ、草根木皮の湯、風と森の体操、台湾スパイスティー茶房、温活朝食、温活・和牛すき焼き
予約 :公式サイト(https://hoshinoya.com/guguan)にて7日前まで受付
定員 :1日1組(2名限定)
対象 :星のやグーグァン宿泊者
■星のや
「夢中になるという休息」をコンセプトに、施設ごとの独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。国内外に展開する各施設は、その土地の風土、歴史、文化などの本質を識る喜びを滞在に織り込み、訪れた人を日々の時間の流れから解き放ちます。
URL :[https://hoshinoya.com]{https://hoshinoya.com}
■星のやグーグァン
約3,000m程の山々が連なる台湾中央山脈の麓にある温泉地・谷關。源泉掛け流しの半露天風呂付客室、風と水を感じる開放的なパブリック空間、滞在シーンに合わせた料理など、谷關の自然に憩う温泉リゾートです。
台湾台中市和平区博愛里東關路一段温泉巷16号/客室数 49室(全室半露天風呂付)
[https://hoshinoya.com/guguan/]{https://hoshinoya.com/guguan/}
参考文献
*1:曹勝雄、張德儀(⺠110).「後疫情時代之臺灣觀光發展與創新。人文與社會科學簡訊」, 22(2).
*2:University of Warwick. (2018, May 21). Hotter bodies fight infections and tumors better — researchers show how: The hotter our body temperature, the more our bodies speed up a key defense system that fights against tumors, wounds or infections. ScienceDaily
*3:石原結實(2008). 『体温力』. PHP研究所.
*4:森谷敏夫(2015). 「温活 エルエル」. 46(1). 一般社団法人日本薬局協励会. 祥文社. http://www.ody.co.jp/daiichi/llinfo/174.pdf
*5:早坂信哉(2018). 『最高の入浴法』. 大和書房.
*6:台湾の温泉法に基づく
*7:桑原珠玉(2009).『「くつろぎの一杯」をおうちで味わう! おいしい紅茶の愉しみ方』, 62 . PHP研究所.
Khan, N., &Mukhtar, H. (2013). Tea and health: studies in humans. Current pharmaceutical design, 19(34), 6141–6147. https://doi.org/10.2174/1381612811319340008
*8:McHill, A. W., Smith, B. J., &Wright, K. P., Jr (2014). Effects of caffeine on skin and core temperatures, alertness, and recovery sleep during circadian misalignment. Journal of biological rhythms, 29(2), 131–143. https://doi.org/10.1177/0748730414523078
*9:徐峰(2017).『科學食療:全圖解食物屬性功效速查事典』, 10. 新文創文化.
*10:李敏(2011) .『健康肉類食用聖經』, 30. 華威國際.
*11:O’Kennedy R. (2000). The immune system in sport: getting the balance right. British journal of sports medicine, 34(3), 161. https://www.researchgate.net/publication/12464619_The_immune_system_in_sport_Getting_the_balance_right