コンセプトモデルの完成を喜ぶフォトグラファー北畠 主税(中央)とデザイナー水野 健一(右)
拘り抜いた美しいプロポーション
自動車愛好家である北畠の愛車達と
コンセプトモデルでレーシングシミュレーターを試す北畠「非日常的な没入感がスゴイ!」と大満足
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コンセプトモデルの完成を喜ぶフォトグラファー北畠 主税(中央)とデザイナー水野 健一(右)
■アートのような没入空間
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拘り抜いた美しいプロポーション
「GT EXPERIENCE CONCEPT」は、近年盛り上がりをみせるeスポーツを「もっともっと楽しみたい!」という心の高ぶりを美しい立体で表現した、アート作品ともいえるユニークなデザインインテリアです。市販のレーシングゲームフレームや、ソファの両サイドに建てることにより、スタイリッシュ且つタイトな「没入空間」を生み出します。純国産の大型3Dプリンタで生産を予定していることにも未来を感じていただけるはずです。
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自動車愛好家である北畠の愛車達と
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コンセプトモデルでレーシングシミュレーターを試す北畠「非日常的な没入感がスゴイ!」と大満足
■はじまりは 水野と北畠の再会から
2021年の夏、水野は富山県高岡市の金型製造会社とコラボレーションした作品の撮影を、親交のあった北畠に依頼しました。離れていてもSNSを通して互いの活躍を知っている間柄でしたが、再会したのは実に十年振りのことでした。二人はブランクを感じること無く意気投合しました。
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2021年夏に再会した水野(左)と北畠(右)
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2021年夏に水野が富山県で製作した作品を北畠が撮影
再会した北畠から「自分用のレーシングゲームフレームを作りたいのだけど、デザイン頼めますか?」と相談を持ち掛けられた水野は「面白そうですね、是非やらせてください!」と即答したのでした。しかし、北畠の望む世界観は困難なものでした。クルマのボディラインのように美しくハイライトが揺らぐフレームを望んでいたのです。それは正にクルマそのものを作り出すようなリクエストでもありました。水野は「コストを掛ければシミュレーターのようなボディのある機台は作れるが、それでは既に存在しているし斬新さは無い。北畠さんが望んでいるのは、彼の持つ世界観を僕のアイデアで解決して欲しいということだ。」と考え悩みました。
美しさだけを追求しても、作れないアイデアでは期待に応えたことにならないからです。プロダクトデザインとは作ることまでを完成としてアイデアを練ることにあるのです。「やるからには、誰もが驚くオモシロイものを生み出したい!」と頭を巡らせていた水野は、ある記事と出会いました。純国産の大型3Dプリンタの記事でした。「これだ!」と閃いた水野は、早々にアポイントを取り付け、2021年10月に北畠と共に3Dプリンタ開発元の株式会社ExtraBold(所在地:東京都豊島区、代表取締役:原 雄司)を訪ねたのです。
■偶然が引寄せた地元の若きデザイナー達との出会い
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左から原(ExtraBold)・水野(D-WEBER)・須田(ExtraBold・トヨタ自動車)・北畠(写真家)・伊豫田(前田技研)
ExtraBold社は2021年4月に3.6億円の資金調達を達成したことで注目を集めたスタートアップ企業です。ユニークなのは、デザインエンジニアの出向を受け入れ、ExtraBoldのスタッフとして多くの実務を積んでスキルアップを志す教育の場という側面も持っており、水野と北畠が訪れた際に、トヨタ自動車デザイン部(愛知県豊田市)から出向の須田 陽祐と、出資元の株式会社 前田技研(愛知県岡崎市)の伊豫田 敏輝が、切磋琢磨している姿を目にしました。彼らがデザインしたテストモデルや、それらを生み出すまでのプロセスから、若さと情熱を感じたとった水野と北畠は、「彼らとなら、思いをカタチにすることができるはず。」と、同社の大型3Dプリンタでの製作を決意したのでした。
なによりも、自分と同じ愛知県民でクルマに関わる若手デザイナー達との偶然の出会いに運命的なものを感じた水野は「彼らにとっても誇りになるものを生み出そう!」と、気持ちを高ぶらせました。
■3Dプリンタの弱点をデザインで昇華
多くの人が抱く3Dプリンタのイメージは「どんなカタチでも出来て当たり前」という先入観からくる特別感の無さです。実際には簡単なことではないのですが、水野はそんな3Dプリンタ特有のネガなイメージに着目をしました。3Dプリント特有の積層痕は「いかにも3Dプリンタで作りました感」が出てしまいます。「3Dプリンタで作ったものは表面の仕上げが必要だ。」「3Dプリンタなら出来て当たり前だから価値が薄い。」という先入観を壊したいと考えたのです。「積層痕があっても美しい、積層痕があるから価値があるデザイン。」そして、「製法がなにであれ、誰もが驚くブッチギリにカッコイイもの。」を絶対条件に空想を繰り返していました。
ある日、水野自信が過去に体験したサーキット走行のスリリングな緊張感と高揚感、神経がクルマと対話するような不思議な一体感が頭を過りました。その時の記憶がフラッシュバックして唐突にアイデアが浮かんだのです。それが、没入できる「空間そのもの」を作ってしまうことでした。
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水野が唐突に閃いたアイデアのラフスケッチ
こうして生まれたアイデアが、心の高ぶりをイコライザーやタコメーター(回転計)を連想させるグラフィック、そして神経伝達と緊張感を立体化した脊髄のような独創的なデザインです。
このデザインをベースに、ExtraBold社のデザインエンジニアの須田と、前田技研の伊豫田によって具現化の為の開発が行われていきました。試作を進める中で新たな工法のアイデアも飛び出し、よりブラッシュアップされたものが、このGT EXPERIENCE CONCEPTなのです。
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ラフスケッチを元に水野が3Dで仕上げた初期のモデル
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eスポーツイベントをイメージした最終モデルによるムードアップCG
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3Dプリンタ特有の積層痕(ストライプ)をコントロールすることによって生み出した美しいデザイン_フロントビュー
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3Dプリンタ特有の積層痕(ストライプ)をコントロールすることによって生み出した美しいデザイン_リヤビュー
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ExtraBold社が開発した独自設計のノズルヘッド
■今後の展開
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コンセプトモデルを囲みながら展望を語る三者
これまでの「4DESIGN by DW」は製造業とのコラボレーションを促進した「ものづくりとデザインの相互性と価値」を伝えるメッセージに重点をおいてきました。結果として海外からも名誉あるデザイン賞を多数いただき、地方の小さなデザイン会社として、そしてひとりのデザイナーとしても誇らしく感じています。しかし、これまで発表した作品達はその斬新さ故に、我々小規模企業事業者にとっては商品化が難しいものばかりになってしまいました。だからこそ、このGT EXPERIENCE CONCEPTを皮切りに、自社製品化と販売を目指すことと致しました。やはり作るからには、実際に人に使ってもらいたいからです。
製品化にはクリアしなければならない多くの課題がありますが、北畠を筆頭にチームワークを高めて、まずは開発チームの身近で共感を得られた企業や個人のみを対象に販売して、フィードバックを貰いながらブラッシュアップを進めていきます。製品化後の販売先のメインターゲットは自動車関係・レース関係者・eスポーツ会場・カーディーラーを視野に、年10~15台程度の販売を目指していきます。発売時期は2022年秋頃を目標としています。
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左右のパネルで、これ自体が走り出しそうな近未来の乗り物を思わせる空間を生み出します。
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過去に類のないプロダクトを生み出せたことを関係者一同が誇りに思います。
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類の無いプロダクトでカテゴリーに悩んだ結果、インテリアとしました。
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畳一枚分のサイズなので部屋に設置しても、さほど圧迫感が無いのも拘りのひとつです。
■コンセプトモデルの仕様
□ 3Dプリンタ出力成形 材質=エラストマー マットブラック塗装
□ サイズ:奥行き:180cm 高さ:135cm 厚み(片側):15cm
□ 重量(片側):約15kg
■配信元 企画デザイン・監修 販売元予定
有限会社 D-WEBER(ディーウェーバー)
代表取締役デザイナー 水野 健一
直近の活動 町工場と生み出した作品が海外のデザイン賞から多数ノミネート受賞 TEDxトーク 等
〒446-0045 愛知県安城市横山八左20-2 Bureau Yokoyama テナントB棟-3
http://www.d-weber-inc.jp/
■プロデューサー・監修
フォトグラファー 北畠 主税(きたばたけ ちから)
直近の活動「ポリフォニー・デジタル グランツーリスモ7 スケープス」「THE PRIDE LEXUS LC500/LC500h」等多数
プロフィール(SONYホームページより)
https://www.sony.jp/ichigan/a-universe/news/484/
■協力 開発製造&co-design
株式会社 ExtraBold
〒170-0004 東京都豊島区北大塚2-33-20
https://www.extbold.com
■協力 開発製造&co-design
株式会社 前田技研
〒444-3595 愛知県岡崎市池金町字金山76-4
https://www.maedauni.co.jp