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堀場雅夫賞応募論文件数
2003年に研究者奨励を目的に創設した本賞は今年で第18回を迎えます。年度毎に異なる対象分野から、新しい技術分野の開拓に寄与する分析・計測技術を募集しています。国内外から毎年多数の応募をいただく中から、3名の研究者・技術者を表彰しています。
本賞は、科学技術を支える分析・計測技術の重要性とともに、世間で脚光を浴びにくい分析・計測技術の研究において、画期的でユニークな研究をされている研究者・技術者の功績を世に知らしめたいとの創業者のおもいを受け継いでいます。当社においても創業の精神に立ち返り、創業者のおもいを広く伝える大切な賞です。本賞の受賞が研究者・技術者の糧となり、将来の科学技術発展を担う研究者・技術者の研究活動を支える一助になればと願っています。当社の社是である「おもしろおかしく」を研究の場で実践されている研究者・技術者の積極的な応募を期待しています。
<今回の募集対象>
・カーボンニュートラル社会に向けた水素の利活用に貢献する分析・計測技術
カーボンニュートラル社会に向けた水素の利活用に貢献する下記の分析・計測技術を対象とします。
1. 水素製造プロセスの低価格・低エネルギー化(水素キャリアへの変換も含む)の実現に寄与するもの
2. 水素の利活用を起点に、CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)などのカーボンニュートラル実現に寄与するもの
*これらを俯瞰する分析・計測技術で、反応予測のモデリングや数値計算を組み合わせた手法も含みます。
<応募要綱>
【応募資格】 国内外の大学または公的試験研究機関に所属する方
【募集分野】 「カーボンニュートラル社会に向けた
水素の利活用に貢献する分析・計測技術」
【応募期間】 2022年3月15日~5月10日
【審査方法】 審査委員会が応募書類に基づき実績と将来性を審議し決定
【発表】 7月末予定
【賞の内容】 受賞者には、賞状及び副賞を授与
副賞は1件あたり金200万円(100万円/年×2年)を授与します
※応募資格の継続が条件となります
【授賞式および受賞記念セミナー】
2022年10月18日(火)に京都大学医学部創立百周年記念施設 芝蘭会館※(京都市左京区吉田牛の宮11-1)にて実施します(受賞者による講演やポスターセッションを通して、研究内容を広く社会にアピール)。
※会場や実施方法を変更する場合は、本賞ホームページにてご案内します
【応募方法】
応募書類など詳細は、本賞ホームページに掲載: http://www.mh-award.org/
【応募・お問い合わせ先】
〒601-8510
京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 堀場雅夫賞事務局
TEL : 075-325-5110
E-mail: info@mh-award.org
【審査委員会】(50音順・敬称略)
審査委員長:山地 憲治
公益財団法人 地球環境産業技術研究機構(RITE)理事長・研究所長
東京大学名誉教授、グリーンイノベーション戦略推進会議 座長
審査委員:石谷 治
東京工業大学 理学院化学系 教授
カーボン・エネルギーコントロール社会協議会(CanApple)共同代表
石原 達己
九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 教授
一般社団法人 日本固体イオニクス学会 会長
里川 重夫
成蹊大学 理工学部 教授、
一般社団法人 水素エネルギー協会 理事・副会長
海外審査委員:Scott Samuelsen (スコット・サミュエルセン), Professor,
Mechanical and Aerospace Engineering, University of California Irvine
(カリフォルニア大学アーバイン校(UCI))
社内審査委員:水野 裕介
株式会社堀場製作所 ビジネスインキュベーション本部
Alternative Energy Conversionセンター
Alternative Energy Conversion部 部長
花木 保成
株式会社堀場製作所 ビジネスインキュベーション本部
Alternative Energy Conversionセンター
新エネルギー技術担当マネジャー
アワードディレクター:堀場 厚
株式会社堀場製作所 代表取締役会長兼グループCEO
実行委員長:足立 正之
株式会社堀場製作所 代表取締役社長
<カーボンニュートラル社会に向けた水素の利活用に貢献する分析・計測技術>
地球資源である化石由来の石油、石炭、天然ガスは、社会の近代化や経済の高度成長を支え、グローバルな巨大経済圏を構築し、人類の発展に大きな役割を果たし続けています。その一方で、持続的な産業発展と環境保護を両立するために化石資源由来のCO2排出量の実質ゼロをめざすカーボンニュートラルや再生可能エネルギーの拡大など、エネルギー利活用技術はグローバル規模で大きな変革期を迎えています。
カーボンニュートラルの達成に向けては、発電とならび非電力分野の脱炭素化も重要で、特に水素の利活用が大きく期待されています。水素の社会実装に向けた課題は、(1)安定的かつ低コストで大量に供給できる水素製造技術と水素キャリア技術の確立、(2)水素の利活用の開拓と拡大、(3)国際的な水素サプライチェーンの構築、と多岐にわたり最適解を導き出す必要があります。このような課題に対して、水電解槽の大型化、低コスト化および高効率化に加え、天然ガスの効率的な利用法や人工光合成技術といった水素製造技術にとどまらず、水素キャリア(有機ハイドライド、アンモニアなど)まで視野に入れた反応の簡略化技術が重要となります。
さらには、水素利活用技術として、CO2などと化学反応させることで基幹材料であるメタノール、エタノールなどへの変換まで見据えた触媒反応プロセスの技術革新が求められています。
2022堀場雅夫賞では、これらの技術革新に寄与する先端分析・計測技術を募集の対象とします。この新しい技術分野の開拓に、意欲的に取り組む国内外の研究者、技術者の応募を歓迎します。
【ご参考】
<賞の背景>
創業者の堀場 雅夫が学生ベンチャーの草分けとして興した当社の歴史は、国産初のガラス電極式pHメーターの開発から始まり、今日までその分析対象を液体・気体・固体分野へと拡大しながら、総合分析機器メーカーとしてグローバルに事業を拡大してきました。その発展を支えてきたものの一つに、創業当初からの大学や研究機関との連携があり、地道に基礎的な研究開発に取り組んできた研究者・技術者の努力が大きな原動力となっています。21世紀を迎え、分析・計測の重要性が社会的にも増してくる中、分析・計測技術の分野で、新たな起業・事業化の源となりうるアカデミックな研究・開発を支援するため、創業者の名前を冠した「堀場雅夫賞」を2003年創設しました。
<賞の趣旨>
本賞は、画期的な分析・計測技術の創生が期待される研究開発に従事する国内外の研究者・技術者を支援し、科学技術における分析・計測技術の価値をより一層高めることを目的とします。毎年対象分野を定めることで、その成果や今後の発展性を世界的にアピールすべき研究・開発に焦点を当てていきます。基礎から応用まで、対象分野においてユニークな研究開発に「おもしろおかしく」従事され、将来の分析・計測技術発展の担い手となる方々の積極的な応募を期待しています。
<故・堀場 雅夫 (創業者)について>
1945年10月、京都帝国大学(現京都大学)理学部在学中に、当社前身の堀場無線研究所を京都に創業。今でいう学生ベンチャーの草分けとして出発。学生時代の専攻は核物理で、大学教授であった父・信吉氏と同じく、卒業後は大学に残って研究者になる道を志していた。しかし、終戦と同時に米軍が、サイクロトロン破壊など原子核関係の研究・実験を禁止する措置を取り大学での研究を続けられなくなった。自由に実験や研究ができる私設研究所をつくろうと決心したのが創業のきっかけ。
1953年1月、株式会社に改組し社長に就任。堀場無線研究所時代に電解コンデンサーを開発し事業化を試みるが、朝鮮戦争のインフレのため計画は頓挫。代わりに、コンデンサー生産のために開発したpHメーターを商品として売り出し、現在の株式会社堀場製作所を設立した。設立当時から大学との産学協同体制で、次々と新しいpHメーターを開発。現在に至る事業の基盤を確立した。1978年、53歳で会長に就任。この時、人生哲学でもある「おもしろおかしく」を社是に制定。会長に就任後は、日本の中小企業、ベンチャー企業の支援や京都の活性化、また将来の社会を担う人材を育成するため、根本的な教育改革のためにも力を尽くした。
なお、2006年3月、革新的で情熱的な起業家として世界各国の研究や業績を支援する製品をもって地球規模の計測機器ビジネスを創始した活動は、分析化学分野の発展に貢献大として、米国「Pittcon Hall of Fame」(分析化学界の殿堂入り)を、欧米人以外で初めて果たした。2015年7月に永眠(満90歳)。
<募集テーマ関連情報>
HORIBAは、2022年3月16日から18日に東京ビッグサイトで開催される「FC EXPO [国際] 水素・燃料電池展」にて「水素の利活用によるカーボンニュートラルへの貢献」をテーマに出展します。
HORIBA Webサイト:水素エネルギー
https://www.horiba.com/jpn/applications/energy-and-environment/hydrogen/
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/301247/LL_img_301247_1.jpg
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