イメージ
ハウス内に設置した様子
遠隔管理システムのイメージ
計測結果自動記録機能付きはかり
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/291041/LL_img_291041_1.jpg
イメージ
1. 背景
昨今、農業人口は減少傾向にあり高齢化も進行しています。農業を持続可能にするには、省力化・生産性や栽培技術の向上など農業現場を補うようなアプローチと、担い手の確保という人材を補うようなアプローチが重要になってくると考えます。
そこで当社では、これらの課題解決に貢献するため、農業従事者のサポートそして新規就農を検討している方が農業を始めやすい環境を作るために、導入費を削減した取り入れやすいスマート農業の実現に注力いたします。
生きがいとしてできるだけ長く農業を続けたい高齢者の方や繁忙な農業従事者の方、新規就農を検討しているが手間をかけずに参画したいと思っている方にとって、IoTやAI、ロボティクスを活用するスマート農業による省力化は、共通してそれぞれの課題解決に有効な手段のひとつと言えます。一方で、その導入には、技術が必要であり、機材等の高い導入コストがかかるうえ新しい運用を取り入れなければいけないという懸念点もあり、導入までのハードルが高いというイメージが付きがちです。
当社が研究するスマート農業は、(1)低コストでの導入(2)今までの運用を尊重しつつ利便性を追求するご提案で、導入にかかる懸念点を解消し、比較的手軽にスマート農業をスタートすることができます。
当社ではまず、当社サテライトオフィスがあることで今までも深いつながりがある青森県八戸市でスマート農業に関する実証実験を開始することになりました。
2. 内容
1)ハウス栽培の遠隔管理の研究
現場では、ハウス内の生育環境を整えるために、ハウスへ頻繁に見回りへ行く必要がある、という声がありました。そこで、省力化のための遠隔管理のシステムを低コストで製作いたしました。
(1)特徴について
3Dプリンタを利用したパッケージングを行うことで、センサーユニットは20,000円以内で用意でき、通信もLPWAを利用し年1,600円程度のコストでデータの記録を行うことができ、初期コスト及び運用コストを大幅に削減できます。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/291041/LL_img_291041_2.png
ハウス内に設置した様子
(2)機能について
シングルボードコンピューターに環境センサーを接続し、遠隔地から温度、湿度、照度を計測します。計測したデータはクラウド上に保存しWeb上で集計、グラフ表示する事ができ、1日に何度もハウスの様子を見に行く必要がなくなり省力化に繋がります。
また、拡張性の高いシングルボードコンピューターを利用することにより、今後新たなセンサーを追加することが容易になり、研究進捗に合わせて計測するデータを増やす事が可能です。このデータと収穫物の量、品質等を比較することで、どのような条件下でどのような収穫が得られるのか可視化することを目指します。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/291041/LL_img_291041_3.png
遠隔管理システムのイメージ
(3)期待する効果について
作業の効率化・省力化により、見回り作業の負担を軽減することができます。
2)計測結果自動記録機能付きはかり
現場では、はかりの値を紙に手書きで記録し、それを管理用パソコンに転記する必要がある、という声がありました。
(1)特徴について
手書きで記録、パソコンに転記するという作業を一度で完了させる事で作業を省力化させます。現行の運用を阻害しない形で利便性を追求いたしました。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/291041/LL_img_291041_4.png
計測結果自動記録機能付きはかり
(2)機能について
収穫物を重量センサーで計測します。現状では、いちごを対象として、ある特定の品種に対してサイズ別(S,M,L,2L,3L)の合計個数、合計収穫量、不良個数、不良合計収量を自動的にパソコンに記録します。
センサーと同様に、シングルボードコンピューターを利用することによりニーズに合わせた拡張性を備えています。
なお、現在は特定の品目に限定していますが、今後対応する品目を追加していく予定です。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/291041/LL_img_291041_5.png
運用のイメージ
(3)期待する効果について
業務の効率化により、センター職員の方が、今まで当該作業にかけていた時間をその分、農業指導や研究等に重きを置けるようになります。
計測結果自動記録機能付きはかりでデータを収集すると、全体の収穫数の中の不良個数、不良収穫量の把握ができるため、ハウスの遠隔管理で収集した生育環境のデータと紐づけることで、収穫成果との関連性を分析することが可能になります。
この2つの研究で蓄積したデータから八戸市の環境に合った農業AIモデルを作成することで、イレギュラーな温度や湿度を検知して警告を出す等、気候や状況に合わせたハウス管理を促すことを目指します。今後はハウスの開閉や潅水などの管理を自動化するシステムの構築も目指し、これらを活用することで生産性の高い環境や栽培方法の発見に貢献することを目指します。
3. 今後の展望
アジャイル開発にて2022年度中はPoCを行う予定です。八戸市農業経営振興センター様や八戸市の農家の方に丁寧にヒアリングと会話を行いながら、課題を抽出し、分析改善や検証を繰り返し行った上で八戸農業に寄り添った形で農業従事者のサポートに貢献したいと考えております。当社が八戸市で実施するスタイルの「取り入れやすいスマート農業」を、「八戸モデル」として策定し、一般農家への普及を目指します。
4. 株式会社ライトカフェについて
株式会社ライトカフェでは、Webサイトやシステム構築のトータルソリューションを提供しています。開発だけでなく、ビジネスコンセプトづくりのフェーズから、デザイン、構築、保守・運用までの全工程を手掛けております。私達は「イツモトナリニライトカフェ」を信念にお客様に寄り添い、お客様と共に作り上げていきたいと考えています。
代表者 : 代表取締役社長 榊原 喜成
所在地 : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目19番13号 J-6ビル 3階
設立 : 2000年5月
事業内容: ICTソリューションサービスの提供
ICTシステムのコンサルティング/設計/開発/運用
エンジニアリングサービスの提供
WebデザインからAIまで幅広いスキルを用いた
トータルソリューションサービスの提供
URL : https://www.lightcafe.co.jp/