【精神障害で休職している方の復職率】 出典:行政独立法人 労働政策研究・研修機構「メンタルヘルス、私傷病などの治療と職業生活の両立支援に関する調査」
【障害別にみた職場定着率の推移と構成割合】 出典:独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 「障害者の就業状況等に関する調査研究」
【うつ病の休職で最も関係していると思われる原因】 出典:医師専用コミュニティサイトMedPeer
株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)は、開発・提供するソーシャルスキルトレーニングVR「emou」(エモウ)にて、精神科専門医と共に精神障害で離職・休職している方の復職*を支援する「リワーク*特化型VRカリキュラム」を開発しました。リワーク支援ツールとしてVRが活用されるのは“業界初”となります。
本VRカリキュラムは、主に発達障害支援施設向けにジョリーグッドが提供する「emou」が、就労移行支援事業所にて精神障害を持つ方の復職や職場定着に高い効果を発揮することが調査で分かったことを受け、開発に至りました。
今後ジョリーグッドは、精神障害で休職中・離職中の方を対象に「リワーク支援」を行う医療機関や精神科デイケア、訪問看護ステーション、就労移行支援事業所などへサービスを拡大していき、精神障害を持つ方の復職・職場定着をVRで支援していきます。
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*本リリース内での「復職(リワーク)」の定義:精神障害で離職・休職している方の再就職・職場復帰を指す
■精神障害を持つ方は復職率も職場定着率も50%以下
精神障害を有する総患者数は約419.3万人と急激な増加が続いている中、約半数の企業で休職者が発生しています。医療機関などでは、休職者に対して復職して働き続けるための「病状の回復」を目的とした医療リワーク支援が主に行われており、その中で「職場でのコニュニケーションスキル向上」を目的とした支援も一部で行われています。
しかし、復職率は平均45.9%と半数以上が復帰できておらず、さらに復職できたとしても、職場での人間関係などが理由で病状が再発し、職場定着率も1年後には50%以下になるなど、復職と定着は大きな課題となっています。
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【精神障害で休職している方の復職率】 出典:行政独立法人 労働政策研究・研修機構「メンタルヘルス、私傷病などの治療と職業生活の両立支援に関する調査」
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【障害別にみた職場定着率の推移と構成割合】 出典:独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 「障害者の就業状況等に関する調査研究」
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【うつ病の休職で最も関係していると思われる原因】 出典:医師専用コミュニティサイトMedPeer
■リワーク特化型VRカリキュラム
本VRカリキュラムは、基本的な職場でのコミュニケーションスキルに加え、上司や同僚への気遣いや誘いに対する断り方、そして再就職の際に必要な面接練習など、12のコンテンツから構成されています。
本VRカリキュラム受講完了時には、職場の人間関係などで生じるストレスに上手く対処できるようになり、復職後の職場定着に効果が期待できます。
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【同僚への気遣い方】
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【飲み会の断り方】
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【面接練習】
■「emou」の復職率・職場定着率に関する効果調査
精神障害を持つ方の就労移行支援を行う「株式会社AAAsupport(emou導入施設)」に調査を協力いただいた結果、「emou」が利用者の復職率の向上と職場定着に高い効果を発揮していることが分かりました。
・職場定着率の比較
<調査概要>
2020年2月〜2020年9月の期間中に、VRカリキュラムを受講して復職した精神障害を持つ方11名(就労経験あり)が復職して1年後も定着しているかどうかを調査
<調査結果>
調査対象者11名中10名が1年間定着しており、職場定着率は【91%】でした。高齢・障害・求職者雇用支援機構が発表している職場定着率と比較すると約2倍となっており、高い数値となりました。
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*発表データ:独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構「障害者の就業状況等に関する調査研究」
<調査協力:株式会社AAAsupport>
愛知県岡崎市と安城市で障害者就労移行支援事業所を運営。障害を持つ方が安心して長く就労できるよう、様々なサポートを提供しており、「emou」を活用して実践的な訓練を提供しています。
公式サイト:https://www.aaasupo.com/
■開発・監修した精神科専門医
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監修:精神科専門医・医学博士 中嶋愛一郎医師
「復職の際は、体調をまた崩さないよう、再発を予防することが大切です。体調を崩してしまう原因として、自分を大切にできずに無理に仕事をしてしまったり、コミュニケーションでズレが生じて辛くなってしまうことがよくあります。このプログラムでは、VRを使ったリアルな体験をもとに、再発を防ぐために重要なことを学ぶことができます。」
<プロフィール>
群馬大学医学部卒、国立精神・神経医療研究センターにて精神科臨床に携わり、同 認知行動療法センター研究員となる。CBTの研究や教育を行い、CBTの減薬効果に関する調査や思春期CBTアプリの開発、周産期の認知行動療法、効率化認知行動療法の開発に従事する。2021年より、代表上路の目指すビジョンに共感しジョリーグッドに参画。
資格:精神科専門医、精神保健指定医、認定産業医
本VRカリキュラムの導入を希望する医療機関・施設を募集します。
詳しくはこちら:https://emou.jp/rework
■ソーシャルスキルトレーニングVR「emou」(エモウ)(https://emou.jp/rework)
「emou」は、職場や日常生活の中で欠かせないソーシャルスキルをVRのリアルな空間内でトレーニングを行うことができる支援プログラムです。すでにサービス開始2年で全国各地の就労移行支援機関、放課後等デイサービス、特別支援学級など150施設以上で続々と導入が進み、活用されています。
■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/)
ジョリーグッドは、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニーです。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、障害者支援、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業の皆様と共に展開しています。