自律走行車のセンサーやドローンなどに使用される広角視野のカメラのZemax OpticStudioモデル
●Ansysは高性能光学イメージングシステムシミュレーションのリーダーであるZemax社を買収します。
●この買収によりAnsysのポートフォリオが拡充され、複雑な光学およびフォトニクスに対応した製品をシミュレーションする包括的なエンドツーエンドのソリューションが提供できるようになります。
●この買収は買収条件を満たしたのち、2021年第4四半期に完了する予定です。
ペンシルベニア州ピッツバーグ、2021年8月30日 ― エンジニアリングシミュレーションソフトウェアの世界的なリーダーであり常に革新をもたらしているAnsys(NASDAQ:ANSS)は、本日高性能光学イメージングシステムシミュレーションのリーダーであるZemax( https://www.zemax.com/ )社の正式買収契約を締結したことを発表しました。この買収が成立するとAnsysのソリューション提供範囲が拡大し、ユーザーは光学およびフォトニクスを使用した次世代製品のシミュレーションが可能な包括的なエンドツーエンドのソリューションを利用できるようになります。
これらの革新はフォトニクス対応回路から精密ビジョンシステムやシステムレベルのイルミネーションに至るまでの広範囲にわたり、ヘルスケア、自動運転、コンシューマエレクトロニクスや産業用IoTにブレークスルーをもたらします。
今日の製品は組み込み光学システムによって高い性能を発揮しています。現実の世界を正確に画像化しこれらのイメージングシステムの性能を予測することが、ロボットによる手術支援システム、自動運転車、マシンビジョンカメラや航空宇宙・防衛分野等の広い範囲にわたる製品において大変重要となっています。これらの製品は精密な光線追跡や信頼性の高いレンズ設計に依存していますが、イメージングシステムの開発は、精度、公差、製造性の厳しい要求があるために非常に複雑で困難な課題となります。Zemax社は高精度で幅広いイメージングシミュレーションおよび最適化技術をユーザーに提供しています。
Zemax社の技術を加えることによって、Ansysは複雑で革新的な製品での光挙動のシミュレーションに関する包括的なソリューションをお客様に提供できるようになります。これらはAnsys Lumerical(TM)のフォトニクス製品群を用いたマイクロスケールからZemaxを用いた物理的な世界のイメージングやAnsys Speos(TM)を用いた人間の視覚認識に至るまで広い範囲にわたっています。この包括的なソリューションによりユーザーはワークフローを合理化し、フォトニクス、光学、メカニカルおよび製造に携わるエンジニア間のコミュニケーションを促進してより迅速に最適設計に到達できるようになります。
ワシントン州のKirklandに本社を置くZemax社は、様々な産業において30年にもわたる全世界での実績を有しており、世界中に100名以上の従業員がいます。
「光の生成からイルミネーションまでの光の挙動のシミュレーションは、次世代製品開発にとって不可欠なものになっています。Zemax社のクラス最高水準の技術を加えることで、Ansysのお客様は光のシミュレーションにおいて完全なエンドツーエンドのソリューションの恩恵を受けられるようになります。」(Ansys、シニアバイスプレジデント、Shane Emswiler)
「Zemax社は30年前の設立以来、光学シミュレーションのリーダーでありつづけました。当社のミッションはお客様が高機能な光学機器製品を設計し、それをより早く市場投入できるようにすることです。Ansysと協力することにより、当社のゴールドスタンダードのイメージング製品を速やかに多くのお客様に提供し、光学機器の開発にさらなるインパクトをもたらすことができます。これは世界中の当社のお客様とAnsysのユーザーにとって大変有意義な協業です。」(Zemax社、CEO、S.Subbiah氏)
Ansysは、現在Zemax社を保有しているEQT Private Equity( https://eqtgroup.com/ )ファンドとZemax社の正式な買収契約を締結しました。この買収は規制当局の認可後他の通常の買収条件を満たしたのち、2021年の第4四半期に完了する予定です。この買収が2021年の損益に及ぼす大きな影響はありません。
【Ansysについて】
ロケットの打ち上げをご覧になったり、飛行機で空を旅したり、車を運転したり、橋を渡ったり、PCを使ったり、モバイルデバイスの画面にタッチしたり、あるいはウェアラブルデバイスを身に付けたりされたご経験はおありでしょうか。それらの製品は、Ansysのソフトウェアを使って生み出されたものかもしれません。Ansysは、工学シミュレーションの世界的リーディングカンパニーとして、今までにない優れた製品の誕生に貢献しています。最高水準の機能と幅広さを備えた工学シミュレーションソフトウェアの提供を通じ、Ansysは、最も複雑な設計上の課題であっても解決を支援し、製品設計の可能性を想像力の限界まで押し広げています。1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。
詳細は、 https://www.ansys.com/ をご覧ください。
Ansys、ならびにANSYS, Inc.のすべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、ロゴ、標語は、米国およびその他の国におけるANSYS, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他すべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。
アンシス・ジャパン株式会社(ANSYS Japan K.K.)は、米国ANSYS, Inc. 100%出資の日本法人です。ANSYS, Inc.のCAEソフトウェアを日本で販売し、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。
【Forward-Looking Statements】
This press release contains certain forward-looking statements within the meaning of the Private Securities Litigation Reform Act of 1995 with respect to the proposed acquisition, including statements regarding the benefits of the acquisition, the anticipated timing of the acquisition and the products and markets of each company. These forward-looking statements generally are identified by the words "believe," "project," "expect," "anticipate," "estimate," "intend," "future," "opportunity," "plan," "may," "should," "will," "would," and similar expressions. Forward-looking statements are predictions, projections and other statements about future events that are based on current expectations and assumptions and, as a result, are subject to risks and uncertainties.
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/274942/LL_img_274942_1.jpg
自律走行車のセンサーやドローンなどに使用される広角視野のカメラのZemax OpticStudioモデル