STOP いじめプロジェクト
2021年夏の完成後は全国の小中高校へ頒布し問題発生時にすぐに使える態勢をすべての教育現場に整えることを目指しています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/229381/LL_img_229381_1.png
STOP いじめプロジェクト
<プロジェクトページ(10月9日午前9時より)>
https://camp-fire.jp/projects/view/309190
■なぜ、今「いじめ」問題なのか~コロナ禍で噴出した他者への過剰な干渉、異分子の排除
かつていじめの現場といえば学校であり、いじめの当事者、つまり“被害者”も“加害者”も子どもであるとされてきました。
しかし現実には、学校だけでなく会社や地域コミュニティ、また家族という最小単位のコミュニティにおいてもいじめは発生します。特に今、コロナ禍に揺れる日本国内において、多くの人がこれを認識するようになったといえます。
■いじめの構図~被害者、加害者、そして傍観者のトライアングル
さらに、これまでは「いじめ」の当事者は、“被害者”と“加害者”の二者のみであると考えられてきましたが、現在では、ここに“傍観者”というもう一つの要素があって初めて「いじめの構図」が成り立つと考えられています。
教育先進国フィンランドでは、この三者から成るいじめの構図をロールプレイングやシミュレーションゲームを通して体験し、自分が取るべき行動を学ぶことのできる学習プログラムKiVaプログラムが全国の義務教育を行う学校の約90%で導入され、いじめの減少や子どもの心の安定、対人関係の改善に効果を上げているといいます。
■いじめの構図を紐解くポイントは幼少期の家庭内での役割にある
HITキャラクトロジー心理学協会が開発の準備を開始したのは、この「いじめの構図」のさらに下にある、“被害者”“加害者”“傍観者”が生み出されることとなった背景に焦点を当てたシミュレーションシステムです。
多くの心理学者が提唱しているように、キャラクトロジー心理学もまた、現実で直面する問題や悩みの多くは幼い頃の親との関係や家庭内での力関係の中で体験したことに端を発しているという観点から解決方法を探っていきます。
そのため、いじめ問題に関しても、幼少期に家庭の中でどんな体験をし、どんな役割を担い、親からどんな言葉を向けられてきたかによって、将来的に「いじめの構図」の中で“被害者”になる可能性が高いか、“加害者”あるいは“傍観者”になる可能性が高いかが決まると考えています。
■多くの体験談をもとにシミュレーションのシナリオを制作
しかし、“被害者”が常に被害者であり、“加害者”が常に加害者であるのかというとそうではありません。たとえば幼少期の家庭環境において、親との関係においては“被害者”の役割であったとしても、兄弟との関係においては“傍観者”であることも大いにあり得るからです。そのため協会では、協会員をはじめ一般にも広くいじめ体験談を募集し、「いじめた」体験、「いじめられた」体験、「傍観者であった」体験が58通寄せられました。
これらの体験談をもとに、その下にある幼い頃の共通の体験や親からの言葉をインタビューを通してまとめ、現在、シミュレーションのためのシナリオを制作中です。
■シミュレーションシステムで「今、自分がすべき行動」がわかる
シナリオは、被害者・加害者・傍観者別の「今の気持ち」とその下にある「子どもの頃の体験」「現状からの未来予想図」、続いて「新しい選択肢の提示」「新しい選択肢を選んだ場合の未来予想図」、最後に「三者ともに新しい選択肢を選んだ場合の新しい世界」をシミュレーションシステムを通して体験できるよう構成しています。
教師や親など子どもをケアする立場にある大人といじめの渦中にある子ども本人の両方に対応できるよう、ケース別にアニメーションが展開する形式のシステムを開発予定です。
ケアする立場の大人は、システムを使うことで被害者・加害者・傍観者それぞれの子どもたちの気持ちとその背景がわかるため一歩踏み込んだ個別のケアが可能となります。
また当事者の子どもは、システムを使うことで、それまでの自分の選択肢にはなかった相手への理想の対応法がわかるので、どうすればいいのかわからなかった現状を変える一歩を踏み出す勇気が持てるようになります。
■全国の小中高校で困ったときにはすぐに使える態勢を整えるのが最終目標
2020年10月よりシミュレーションシステムの開発を開始、本年中にシステムの仕様を決定し、システム完成・運用開始は2021年夏を予定しています。また10月9日からはクラウドファンディングに挑戦し、協会理事長の著書や講演会開催権、またシステムのエンドロールへの名前掲載等をお礼の品として、開発費用の一部の支援を一般に広く募集します。
■誰の中にも「いじめの構図」の種はある
冒頭で挙げたように、会社や地域コミュニティにおいて仲間外れや村八分といったいじめがなくならないのは、幼少期の家族との関係性の中で知らず知らずのうちに培われた「いじめの構図」が成長してもなお作用し続けているからに他なりません。
この禍根を断つためにも、今を生きる子どもたちが自分の心の中の「いじめの構図」に気づき、この構図を終わらせ新しい未来を築いていくサポートを、このシミュレーションシステムと協会の活動を通して提供してまいります。
■HITキャラクトロジー心理学協会理事長 山本 美穂子 著書一覧
<既刊>
『あなたの人生を劇的に変える キャラクトロジー心理学入門』(日本実業出版社、2018年5月17日)
『“あの人”との境界線の引き方 セラピストのためのバウンダリーの教科書』(BABジャパン、2019年11月7日)
<新刊>
『どうして言いたいことが言えないの?~人間関係がラクになる“正しい境界線(バウンダリー)”の引き方』(2020年11月10日、大和出版より発刊予定)
■クラウドファンディング概要
プロジェクト名:心を育て、未来を変える STOPいじめプロジェクト
実施期間 :2020年10月9日~11月15日
目標金額 :1,000,000円
リターン :3,000円から
<プロジェクトページ概要(10月9日までの限定公開ページ)>
https://camp-fire.jp/projects/309190/preview?token=384cetz7
<プロジェクトページ(10月9日午前9時より公開開始)>
https://camp-fire.jp/projects/view/309190