AGEReader測定模様
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第5回糖化セミナー チラシ
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/185200/LL_img_185200_1.jpg
AGEReader測定模様
■AGEsは世界で最も注目されている老化物質の一つ
終末糖化産物/AGEs(Advanced Glycation End-products)(エージーイー)は、グルコース(ブドウ糖)やフルクトース(果糖)などの単糖がタンパク質・脂質・核酸などのアミノ基と非酵素的に糖化反応を起こし、形成・蓄積される老化物質です。加齢や糖尿病、メタボ、腎障害などの生活習慣病を抱えた患者さんでは、AGEsの形成・蓄積が亢進することが知られています。また最近になりAGEsは食事からも体内に取り込まれることがわかってきました。これまでの多くの臨床研究により、AGEsの蓄積が、糖尿病、心血管病、がん、骨粗鬆症、アルツハイマー病、更年期障害、歯周病、脂肪肝、腎障害、筋力の低下、老け顔など実に多岐にわたる生活習慣病や老年兆候と関連することが報告されています。
AGEsは世界で最も注目されている老化物質の一つだと言えます。
■AGEs研究の第一人者が一堂に集結!
今回の『第5回AGEs糖化測定セミナー』ではAGEs研究における世界的権威の山岸 昌一先生をはじめ、各分野の第一線で活躍されている9名の先生方に最新の学術情報をご講演いただきます。
<セミナー概要>
開催名 : 「AGEsのすべてがわかる 第5回AGEs糖化測定セミナー
~from research to clinical science~」
開催期日: 2019年12月1日(日)10:00~17:35(受付開始 9:30より)
会場 : 富士ソフトアキバプラザ アキバホール
https://www.fsi.co.jp/seminar/morenote/tokyo/printmap.html
定員 : 150名(医師・歯科医師・医療従事者・研究者対象)全席自由席
参加費 : 一般:5,000円(税込)、セリスタ製品ユーザ:4,000円(税込)
※医師監修 特製抗糖化弁当付。同時通訳付
主催 : セリスタ株式会社
<講師・プログラム>
10:00
主催者挨拶・製品紹介「セリスタ製品紹介」
伊藤 承正 セリスタ株式会社/代表取締役
10:15
講演1「脳の発達、自閉とAGE」
伊藤 明子先生 赤坂ファミリークリニック/院長、NPO法人Healthy Children, Healthy Lives/代表理事、東京大学医学部附属病院/小児科医師、東京大学大学院 医学系研究科 公衆衛生学 健康医療政策学教室/非常勤講師
10:45
講演2「心血管病リスク指標としてのSkin autofluorescenceの臨床的意義」
櫃本 貴志先生 ひつもと内科循環器科医院/院長
11:25
- 休憩 -
11:35
講演3「酸化ストレスと緑内障」
檜森 紀子先生 東北大学大学院 医学系研究科 神経感覚器病態学講座・眼科学分野/助教
12:15
ランチョン:付録講演「今すぐできる!小さなクリニックのブランディング。」
伊藤 承正 セリスタ株式会社/代表取締役
12:45
- 休憩 -
12:55
講演4「AGE Readerの検証研究と臨床応用の概要」
Bart van den Berg氏 AGE Reader
開発元:Diagnoptics Technologies B.V.(オランダ)/CEO
13:35
講演5「糖尿病合併症の早期診断とリスク評価 ~AGE Readerの可能性~」
片上 直人先生 大阪大学大学院 内分泌代謝内科学 代謝血管学寄附講座/講師
14:15
- 休憩 -
14:30
講演6「高齢者のAGEsの蓄積が聴力障害と関係する」
栗田 宜明先生 福井県立医科大学大学院 医学研究科 臨床疫学分野/特任教授
15:10
講演7「アンチエイジング領域におけるAGEsコントロールの大いなる可能性」
伊賀瀬 道也先生 愛媛大学大学院 医学研究科 抗加齢医学講座/教授、愛媛大学医学部付属病院 抗加齢・予防医療センター/センター長
15:50
- 休憩 -
16:05
講演8「老化の死神を科学する:AGE Reader muへの期待」
山岸 昌一先生 昭和大学医学部 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科学部門/主任教授
16:50
講演9「AGEsの臨床 はじめの一歩から未来へ ~Clinical Aspects of AGEs~」
久保 明先生 医療法人財団百葉の会 銀座医院/院長補佐・抗加齢センター長、常葉大学 健康科学部/学部長・教授
17:35 閉会挨拶
伊藤 承正 セリスタ株式会社/代表取締役
■簡単・短時間にAGEsを測定できる「AGE Reader」
一部のAGEs(ペントシジン、クロスリン、ピロピリジンなど)はその構造に由来する特異的な蛍光を発生します。この蛍光は人間の目には見えませんが、特殊な機械で測定することができます。「AGE Reader」は、AGEsが蛍光を発生するという性質を利用して、体内に蓄積されたAGEs量を測定する機械です。実際に、「AGE Reader」により、前腕の皮膚から発せられる自家蛍光量(skin autofluoresence)値を非侵襲的に(つまり、痛みを伴わずに)、短時間で(12秒程度)測定することができます。従来のAGEs測定では、患者さんの皮膚を小手術によって取ってくる必要がありました。ずいぶんとAGEs測定が簡単になったことがお分かりになられると思います。
ちなみに、手術で取ってきた皮膚組織中のAGEs量と「AGE Reader」で測定した自家蛍光値がきれいに相関することも確認されています。現在、「AGE Reader」の国内の納入数は300台を超え、全世界では4,500台を突破しました。今や、「AGE Reader」は、AGEs測定のゴールデンスタンダードになりつつあります。
■「AGE Reader」による皮膚自家蛍光値の測定で糖尿病・心血管病・死亡リスクを予測できる!!
つい最近、ヨーロッパ糖尿病学会の機関誌『Diabetologia』(2018年11月21日号)に、世界を驚かせる医学論文が掲載されました(著者:Waateringe氏他。論文タイトル:「Skin autofluorescence predicts incident type 2 diabetes, cardiovascular disease and mortality in the general population/皮膚自家蛍光値は一般集団における2型糖尿病、心血管疾患および死亡率を予測する」)。糖尿病や心血管疾患のない一般住民7万2,880人を対象に「AGE Reader」により皮膚自家蛍光値を測定し、その後、中央値で4年間(最長で10年間)にわたって追跡調査したところ、開始時点の皮膚自家蛍光値が1単位上昇するごとに、2型糖尿病または心血管疾患リスクは3倍となり、死亡リスクは5倍に跳ね上がることがわかりました。
また、肥満、高血圧、高コレステロール、血糖コントロール不良といった他の危険因子で調整しても、皮膚自家蛍光値が1単位上昇するごとに、2型糖尿病のリスクは26%、心血管疾患リスクは33%、死亡リスクは2倍近くまで上昇しました。そして、36歳以上の人では、「AGE Reader」で測定した自家蛍光値が最も強い死亡の予知因子となることが明らかにされました。この研究結果からWolffenbuttel氏らは「AGE Reader」による皮膚自家蛍光値の測定は、2型糖尿病、心血管疾患、死亡のリスクを予測する有効なスクリーニング方法になりうる」と結論付けています。
Waateringe氏らの論文はこちら
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00125-018-4769-x
従来の医療は『人々が病気になるのを待つ医療』ともいわれています。これからの医療を『病気にならないための先制的な予防医療』にすることが必要です。そのためのひとつのキーワードが『糖化』であることは間違いありません。今回のセミナーでも、AGEsや糖化に関する最新の知見をこの分野の第一人者の先生方にご発表いただきます。
万障お繰り合わせの上、ご来席賜りますようお願い申し上げます。