主演の金子あいと小野口基
三人芝居の金子、小野口、小川
小鳩保育園の子供たちと縄文土
丸穴開き入場券
劇中のダディのモデルでもあるジョン・レノンの命月12月のクリスマスイブに、ジョンを偲びジョンとヨーコがメッセージした作品のテーマでもある「LOVE&PEACE」と争いのない世界平和の大切さをいま一度思い起こす機会となりました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/174349/LL_img_174349_1.jpg
主演の金子あいと小野口基
■芝居と歌声が重層的に展開する、これまでにない“音楽劇”の衝撃
この音楽劇は、原作者で音楽, 脚本を自ら担当した縄文土(じょう・もんど)による、3人の演者が歌と芝居を交互に重層的に繰り返すこれまでにない発想の演劇スタイル。橋掛り(揚幕から本舞台につながる廊下)の後ろと舞台側面に映し出される2面の映像が、劇世界のドラマをさらに高めて、ミュージカルとも異なる新たなパフォーマンスの可能性を示しました。能の空気を取り入れた演出は、能楽の脚本家、演出家の笠井賢一が担当しました。
力強い演技と歌声を披露した3人の演者は、マザーに現代劇から古典まで幅広くキャリアを重ねる金子あい、ダディにはテノールの歌声が圧巻の小野口基が扮し、音楽セラピストとしても活動する小川さやかがピアノの他に息子のボーイ役を演じました。
■配役
・マザー(金子あい)
東京生れ、女性前衛芸術家。ロンドンの個展会場に現れたダディと出会い、インド遠征中のダディとの愛の文通を経て結婚。ボーイ出産後、軽井沢や京都を家族で度々訪れる。ダディに先立たれ未亡人となった10年後にボーイと軽井沢を訪れ、別荘の物置に読みかけの本の中に文通していた手紙の束を見つける。500年後の未来、月に住んでいるマザーの子孫である女性(金子2役)は、2520年に軽井沢で開催の五輪に合わせ、東京やニューヨーク、ロンドンなどが既に水没した地球にやって来て、軽井沢で500年前との時空を超えた接点が生まれる。
・ダディ(小野口基)
リバプール生まれ、世界的なポップスター。バンド活動中マザーと出会い再婚。長男誕生後「主夫=ハウスハズバンド」として子育てと家事に専念。愛の周波数444ヘルツに戻す音楽革命を目指すが音楽活動再始動の矢先、ニューヨークで凶弾に倒れる。500年後約束の地に現れる。
・ボーイ(小川さやか)
ニューヨーク生れ。マザーとダディの息子。3歳まで毎年夏、家族で軽井沢での幸せな日々を過ごす。5歳の時父と死別。500年後の未来、家族の約束の地に現れる。
オープニングソングは、ヨーロッパを中心にオペラ公演に出演する谷本綾香(三重県伊賀出身、ロンドン在住)の美声により披露された。ジョン・レノンの音楽の再現を目指した劇中の16曲は全て縄文土の作詞作曲によるオリジナル曲で、オープニングの「トゥゲザー」、「風のワルツ」からラストの「ニューヨーク・セレナーデ」に至るまで完成度も高く、観客の表情の変化が楽曲の力を証明していた。
満員の客席からの手拍子と共に、協賛の株式会社チャイルド・ピースの小鳩保育園の子供たちと、縄文土オリジナル・クリスマスソング「ハッピートゥゲザー」を歌ってフィナーレを迎えました。
■原作の縄文土と協賛社による挨拶が語る、音楽劇のコンセプト
フィナーレの壇上で縄文土は、今回の公演のテーマは“地球の未来と子供たちのために”で、両親のいない孤独な子供時代を過ごしたジョンが主夫として我が子の世話を5年間行い、40年前に時代を先取りするかのように男性が家事に参加し女性が社会進出するライフスタイルを実践していた逸話を披露し、この音楽劇を通してジョンが恐らく抱いていたであろう地球の未来と子供たちへの思いを、代わりとなって継承したいと述べました。
協賛の山本育子(株式会社チャイルド・ピース 代表取締役)は、保育園を東京・埼玉で16施設運営する同社の役割を、愛情たっぷりの保育で子供たちに寄り添い、子供たちを受け止めながら、絆に変えていくのが仕事であると述べ、争いのない平和な未来の必要性を描いたこの音楽劇のテーマに協賛した思いを伝えました。
■上演前、小野洋子さんの従兄弟である加瀬英明氏とサンマリノ共和国大使の挨拶で平和の祈り
ジョン・レノンの妻だった小野洋子さんの従兄弟で、主催者である一般財団法人未来想像財団の名誉理事長でもある加瀬英明の挨拶と平和の祈りが冒頭行われ、ジョン・レノンとの初対面のエピソードを披露しました。それは、たまたまニューヨーク出張となった加瀬がセントラルパーク近くの二人の自宅(ダコタハウス)を訪問した際、ジョンが出迎えてくれ「君が、僕が会うヨーコの最初の親族だ」と言って、遠くから来た従兄弟とパンを二つに割って食べる聖書の物語を引き合いに、ジョン自身が初めて焼いたパンを「二つに割って食べたい」と言って、実際に二つに割って食べたという内容でした。ジョンはこのために6週間前からパンを焼く学校に通っていたとのこと。
サンマリノ共和国特命全権大使のマンリオ・カデロ氏は、サンマリノ共和国が、世界204か国のなかで軍人・軍隊をもたない27の国の一つであると紹介。「平和があれば全てみんな幸福になる」と語り、互いに理解し宗教を気にしなければ平和になる。国にとって武器は一番予算がかかるため、武器をなくせば平和になり、貧乏人がなくなっていい生活ができる」と、この音楽劇のテーマである争いのない平和な社会の実現と絡めたメッセージを送りました。
■音楽劇『ダディとマザーの軽井沢物語 ヌ・ソム・ル・モンド~僕ら地球人~』の概要と見所
開幕挨拶後、暗転。場内の2ケ所の壁に暗黒の宇宙に浮かぶ地平線の上に「In The Year 2520」のテロップと共に宇宙空間を飛び交う電子音が流れ、月面のエアドームから飛び立つエアカーに乗り込む一人の女性が映る。観客は、東京やニューヨーク、ロンドンなどの海岸の大都市が水没し、国境のなくなった地球を目の当たりにし、わずかな時間で一気に500年後想像される世界に引きずり込まれた。手書き絵コンテのフルCGではないが味わいあるアニメーションと同時に流れる主題歌♪「ヌ・ソム・ル・モンド(僕ら地球人)」のまるでジョンの再来を思わせるメロディとコーラスにハッとさせられ、導入部に人々は吸い込まれていく。
標高が高く水没を免れて世界都市となった軽井沢を訪れた女性は、まるで古の先祖である家族の記憶が蘇るかのように時空を超えた交信を体験する。その家族こそ、ジョンとヨーコと息子のボーイ。あの「LOVE&PEACE」を世界に発信し続けたジョンとヨーコの思いが、手紙のやりとりなど現実と重なるエピソードを通して切実に迫る。歌声と音楽、そして映像を背景にした芝居が融合する演出が、鮮烈な世界を生む音楽劇である。
■本音楽劇の今後
この音楽劇は、「愛と平和」を重んじた縄文人の遺伝子を、音楽と映像、芝居などを融合させた芸術で未来に継承していくミッションであり、2019年中に以下の計画が進んでいます。
1.原作小説「ジョンとヨーコの物語」の出版
2.本舞台のサウンドトラック・アルバムCD/DVD「ダディとマザーの軽井沢物語」の発売
3.軽井沢、京都、ロンドン、パリ、ニューヨーク(いずれもジョンとヨーコ縁の地)での公演
4.本舞台を含む映画「世界連愛四部作」制作スタート
■舞台概要
タイトル: 音楽劇『ダディとマザーの軽井沢物語
ヌ・ソム・ル・モンド~僕ら地球人~』
開催日時: 2018年12月24日(月・祝) 14:30開演/19:00開演
会場 : 表参道『銕仙会』能舞台 (〒107-0062 東京都港区南青山4-21-29)
定員 : 150名
主催 : 一般財団法人未来想像財団
詳細URL : https://noussommeslemonde.com/
12月24日公演当日会場で(1)プログラム、(2)作者取材レポート冊子、(3)丸穴開き入場券を配布しました。
(1) プログラム
16頁、作者挨拶、来賓祝辞に音楽劇の開催概要、あらすじ、出演者プロフィール、さらに縄文土作による全16曲の劇中歌の解説ライナーノーツ、歌詞を掲載。
https://www.atpress.ne.jp/releases/174349/att_174349_1.pdf
(2) 作者・縄文土が訪ねるジョンとヨーコの軌跡
50頁、ジョンとヨーコの縁の地
軌跡1.軽井沢、2.ロンドン・リヴァプール、3.インド・リシケシ、4.パリ・アムステルダム、5.ニューヨークを作者が実際に取材、撮影したレポートと対談を収めました。
(3) 丸い穴+“YES”の3文字入り「入場券」
■主催者概要
団体名 : 一般財団法人未来想像財団(英文:IMAGINE FUTURE FOUNDATION)
所在地 : 〒102-0072
東京都千代田区飯田橋三丁目4番4号 第5田中ビル5階
代表者 : 代表理事 大場佳文
(アーティストネーム:縄文土、英文:Gens Mondo)
設立 : 2018年10月9日(ジョン・レノン、ショーン・レノン誕生日)
事業内容: 「IMAGINE=想像すること」を原点に、
「芸術と技術」を融合することで、地球の未来と子供達のために
「愛と平和」に満ちたやすらかな社会の実現を目指し、
想像性溢れる人や活動を支援することを目的として
その目的に資するため
(1)芸術分野(2)技術分野(3)環境・植樹分野
(4)教育・福祉分野(5)エンタテイメント分野
(6)外国人技能実習生の監理(7)シンクタンク活動
(8)その他の事業を行う。
URL : http://www.imagine-foundation.jp