「ESS FileGate」の機能と新機能
■「ESS FileGate」の概要とバージョン 1.1の強化点
「ESS FileGate」は、分離されたネットワーク間で、USBメモリ等可搬媒体を使用せず、安全にファイルの受け渡しを実現する「ファイル受け渡し・無害化ソリューション」です。
今回発表するESS FileGateの最新バージョン V1.1では、トレンドマイクロ社の総合セキュリティ対策製品Trend Micro Deep Securityと連携し、ファイルを内部ネットワークに持ち込む際、マルウェア検査を実行、安全が確認できた場合にのみ持ち込みを許可することが可能になりました。
図 「ESS FileGate」の機能と新機能
https://www.atpress.ne.jp/releases/121470/img_121470_1.png
■各エディションにおける貢献点
「ESS FileGate」は、地方自治体の強靭性向上モデル※1に対応した「ESS FileGate for Government」と一般企業向けの「ESS FileGate for Business」の2つのエディションがあります。今回の強化点については、それぞれのエディションにおいて、以下のような価値を提供します。
<地方自治体向け(ESS FileGate for Government)>
地方自治体において進められている情報システム強靭性向上モデルにおいては、インターネット環境からLGWAN※2環境にファイルを持ち込む際、ファイル無害化※3処理を行う必要があります。今回の強化により、「ESS FileGate」を使用してファイル無害化・受け渡しを実現できることに加え、無害化されたファイルに対してマルウェア検査を実行することにより、さらに安全性が高まります。
<一般企業向け(ESS FileGate for Business)>
一般企業において、分離ネットワーク間でファイルの受け渡しを行う際には、必ずしも無害化を行わず原本ファイルの受け渡しを行うことがあります。「ESS FileGate for Business」では、原本ファイルの受け渡しに対応していますが、今回の強化により、内部ネットワークに持ち込む前にマルウェア検査を実行し、安全を確認できたファイルだけが持ち込みできるようになり、有害なファイルを誤って持ち込むリスクを排除します。
当社では、ESS FileGateのご提供を通じ、全国の地方自治体や一般企業で進められているネットワーク分離の環境における安全なファイルの受け渡しを実現し、システムの安全性に貢献してまいります。
■販売価格
●地方自治体向け(ESS FileGate for Government):
対象自治体の人口による価格体系となります。
人口3万人未満の自治体の場合は、年間48万円(保守サービス料金を含みます)です。5年一括契約のプランもご用意しています(設置サーバー台数、使用ユーザー数無制限)
●一般企業向け(ESS FileGate for Business):
1サーバーあたり年間38万円(保守サービス料金を含みます)
尚、トレンドマイクロ社からTrend Micro Deep Securityのライセンス購入が必要となります。
■販売開始日
2017年2月7日
本発表にあたり、株式会社電算様、トレンドマイクロ株式会社様より、エンドースメントを頂戴しております。(順不同)
<株式会社電算様からのエンドースメント>
株式会社電算は、ESS FileGateの機能強化を歓迎いたします。当社では、長野県内を中心に甲信越地区の自治体様における強靭性向上を進めており、分離ネットワーク間におけるファイルの受け渡しについては、ESS FileGateを推奨しています。今回の強化点については、各自治体における業務の円滑な遂行において重要な機能と認識しており、今後の各自治体様へのESS FileGateの提案・販売活動を加速できるものと期待しております。
株式会社電算
代表取締役社長 轟 一太
<トレンドマイクロ株式会社様からのエンドースメント>
トレンドマイクロは、エンカレッジ・テクノロジ様の「ESS FileGate V1.1」におけるDeep Securityとの連携を歓迎いたします。
トレンドマイクロの総合サーバセキュリティ対策製品「Trend Micro Deep Security」は、これまでも様々なクラウドサービスにおけるセキュリティソリューションとして採用された豊富な実績を誇ります。トレンドマイクロは、エンカレッジ・テクノロジ様との連携により、ファイルの受け渡しにおける安全性を高め、企業や組織が業務を円滑に進めることに貢献できると確信しております。
トレンドマイクロ株式会社
上席執行役員 営業統括 大場 章弘
■当社について
2002年に創業。金融、通信などの社会インフラの一端を担う大規模システム運用管理及び運用統制を実現するソフトウェアの開発・販売を手掛けています。システム証跡監査ツール7年連続市場シェア1位※4を確保している「ESS REC」をはじめ、当社ソフトウェアは、累計で約500社の企業で採用されています。
社名 : エンカレッジ・テクノロジ株式会社
(東京証券取引所マザーズ 証券コード:3682)
代表者 : 代表取締役社長兼CEO 石井 進也
本社 : 東京都中央区日本橋浜町3-3-2 トルナーレ日本橋浜町7F
URL : http://www.et-x.jp/
資本金 : 5億738万円(2016年9月末)
事業内容: コンピュータシステムソフトウェアの開発、保守ならびに販売
コンピュータ運用管理に関するコンサルティング
コンピュータ運用管理に関するBPOサービス
■ESS FileGateについて
「ESS FileGate」は、企業や自治体の分離されたネットワーク環境においてUSBメモリ等の可搬媒体を使用せずに安全にファイルの受け渡しを可能とするファイル受け渡し・無害化ソリューションです。以下のような特長がございます。
●文書の内容を二重で画像化処理する方法でファイルの無害化処理を行うため、マルウェアに感染したファイルを確実に無害化することが可能です。
●文書の印刷機能を使用するため、Word、Excelなどのオフィス文書はもちろん、国産の文書編集ソフトのファイル、CADソフトで作成された設計図面、画像編集ソフトで作成されたイラスト図版など、印刷が可能な文書であればファイル形式を問わず無害化します。
●Windows OSのクライアント端末からだけでなく、仮想デスクトップ環境(VDI)上からの無害化処理にも対応します(LinuxベースのVDIを含む)
●分離されたネットワーク間の中間サーバーとして設置することで、紛失リスクの高いUSBメモリなどの可搬媒体を使用する必要がありません。
●ファイルの持ち込み/持ち出しの際に上長承認を必要とする設定が可能です。
●文書の無害化による内部ネットワークへの持ち込みだけでなく、内部ネットワーク側からインターネット接続側へのファイルの持ち出しについても対応します。
●仮想アプライアンスによるご提供のため、インストールなどの作業が不要、仮想基盤にインポートいただき初期設定をしていただくだけですぐにご利用開始できます。
●Dockerによるコンテナ技術を採用しており、OSアップデートによるシステム稼働の影響を受けないためメンテナンス・維持管理に負担をおかけしません。
※1. 自治体情報システム強靭性向上とは、昨年の日本年金機構の情報漏えい事件を受け、2015年11月に総務省の自治体情報セキュリティ対策検討チームが発表した「新たな自治体情報セキュリティ対策の抜本的強化に向けて(報告)」の中で決定された自治体情報システムに対するセキュリティ抜本的対策。主に以下の3つの方針が打ち出され、今後各自治体の対応が予定されています。
(1) マイナンバー利用事務系の住民(個人)情報の流出を徹底して防ぐこと。
(2) LGWAN接続系とインターネット接続系を分割すること。
(3) 都道府県単位で自治体情報セキュリティクラウドを構築し、高度なセキュリティ対策を講じること。
※2. LGWAN:総合行政ネットワークの略称。地方公共団体のシステムを相互に接続する行政専用ネットワーク。
※3. ファイル無害化とは、従来のファイルの安全確認のアプローチ(原本ファイルから有害な要素を取り除く方法)とは異なり、原本ファイルから害のない要素のみを抽出するという新しいアプローチによるファイルの安全性確保の方法です。具体的には一般的なテキスト形式に変換する、画像化した上でPDF化する等の方法がありますが、テキスト形式に変換してしまうと、表などのレイアウトが崩れてしまうこと、画像などテキスト以外の情報は持ち込めない等の支障があります。
※4. 出典:情報セキュリティソリューション市場の現状と将来展望 2010、同2011、2012、2013、2014、2015、2016 【内部漏えい防止ソリューション編】 株式会社ミック経済研究所
【サービス内容に関するお問い合わせ窓口】
エンカレッジ・テクノロジ株式会社
ソリューション営業部
TEL : 03-3527-2624
FAX : 03-3660-5822
Email: etx-contact@et-x.jp
※文中に記載されている製品名及び会社名は、商標または商標登録です。