「骨の健康」について不安はありますか?
田中 清教授
以下の骨や関節・姿勢等の「骨の健康」に関する不安や気になる点について、いつ頃から気になり始めましたか?
「骨の健康」について具体的な対策をとっていますか?
【調査概要】
調査主体:コツコツ骨ラボ
調査期間:2016年9月2日(金)~9月5日(月)
調査方法:インターネット調査
調査対象:以下の各エリア30~79歳の女性1,000名
(各年代200名ずつの均等割付)
関東(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、
茨城県、栃木県、群馬県)、
関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)
【調査サマリー】
<骨の健康に「不安を感じている」人は約7割。気になり始めるのは平均47.8歳>
全体の約7割の人が骨の健康に不安を感じていることが明らかになりました。また、不安を感じ始めた年齢は平均47.8歳でした。お肌の曲がり角ならぬ骨の“曲がり角”にも注意する必要がありそうです。
<骨の健康のための対策は「取り方がわからない」約4割、「年だからあきらめている」約3割>
骨の健康のために「食事」「運動」「日光浴」等の対策を行っている人は26%しかおらず、多くの人が対策を行っていないことがわかりました。対策を行っていない理由として「対策の取り方がわからない」約4割、「年をとると、ある程度はしかたがない」人が約3割存在し、知識不足やあきらめの傾向がうかがえました。
<「若い頃と比べて身長が縮んだと感じる」人は全体の半数>
20代の頃と比べ身長が縮んだと感じる人は全体の半数を占め、縮んだと感じる理由は約7割の人が「年をとったため」と勘違いをしていることが明らかになりました。
<「加齢しても骨の健康は改善できる」ことを知らない人は約6割。知識不足の実態が明らかに>
「加齢しても、食事や運動などの生活スタイルで骨の健康は改善できる」ことを知らない人は約6割でした。また、骨の健康に必要な栄養素の認識は「カルシウム」が圧倒的で、カルシウムとともに取る必要のある栄養素は知られていませんでした。骨の健康に関する知識不足や間違った認識によって、改善できる対策がなされていない実態が明らかになりました。
本調査によって、骨の健康に不安を感じつつも正しい知識が不足しているために、対策がなされていないことがわかりました。骨も年齢とともに脆くなってきますが、食事や運動といった生活スタイルによっていくつになっても骨を強く保つことができます。カルシウム・ビタミンD・ビタミンK2の「骨のゴールデン・トライアングル」を日々の食生活の中で摂り、丈夫な骨づくりを心掛けましょう。
(監修:田中 清/コツコツ骨ラボ代表/京都女子大学家政学部食物栄養学科 教授)
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■骨の健康に「不安を感じている」人は約7割。気になり始めるのは平均47.8歳
・全体の約7割が骨の健康に不安を感じていることが明らかになりました。
・骨の健康に不安を感じ始めたのは平均47.8歳頃でした。漠然とした不安も含め、女性の多くは骨の健康について何らかの不安を感じ、50歳前には背中・腰・関節などの症状や骨密度の低下等を感じ始めています。お肌の曲がり角ならぬ骨の“曲がり角”にも注意が必要だと考えられます。
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■骨の健康のための対策は「取り方がわからない」約4割、「年だからあきらめている」約3割
・骨の健康のために「食事」「運動」「日光浴」等の具体的な対策を行っている人は26%しかおらず、多くの人が対策を行っていないことがわかりました。
・対策を行っていない理由は「対策の取り方がわからない」約4割、「年をとると、ある程度はしかたがない」約3割と知識不足や間違った認識、年齢によるあきらめの傾向が明らかになりました。
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■「若い頃と比べて身長が縮んだと感じる」人は全体の半数。2cm以上は骨粗しょう症の可能性も
・自身の20代の頃と比べ身長が縮んだと感じる人は全体の約半数を占めていました。60代では65.5%、70代では76.5%と、年代があがるにつれその傾向が強く見られました。
・縮んだと感じる理由は約7割の人が「年をとったため」と勘違いをしていることがわかりました。2cm以上の縮みは骨粗しょう症などの疑いなど「年をとったせい」ではない可能性があります。
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■「加齢しても骨の健康を改善できる」ことを知らない人は約6割。知識不足の実態が明らかに
・「骨の健康は加齢しても食事や運動などの生活スタイルで改善できる」ことを知らない人は約6割でした。
・骨の健康に必要な栄養素の認識はカルシウムが約9割と、圧倒的な認知であることがわかりました。
・その他骨づくりに大切な栄養素はカルシウムほど広く知られておらず、「ビタミンD」は43.9%、「ビタミンK2」は68.7%が骨の健康に効果が「ない」、「わからない」と回答。骨の健康に関する知識不足や間違った認識によって、年を重ねても改善できる対策がなされていない実態が明らかになりました。
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■コツコツ骨ラボとは
医学・栄養学などの有識者らを中心メンバーとし、健康な骨を作るための食生活を中心とした正しい情報の発信、調査、研究を通じ、効率的な骨づくりを推進します。日本では高齢化が進み、骨粗しょう症やロコモティブシンドロームが深刻な問題として顕在化してきました。日本人の骨粗しょう症の総患者数は推計約1,300万人※とされ、平均寿命の延びに伴い女性だけでなく男性でも骨粗しょう症のリスクが高まっている現状があります。当ラボでは、子どもから高齢者まであらゆる年代の人々に役立つ健康な骨づくりの情報を発信してまいります。(※日本骨粗鬆症学会2015発表)
プロジェクト名: 「コツコツ骨ラボ」
設立年月日 : 2016年5月27日(金)
活動目的 : 骨の健康維持に大切な
『骨のゴールデン・トライアングル』の認知向上、
あらゆる年代の人々に役立つ骨の情報を発信
参画メンバー : 田中 清(コツコツ骨ラボ代表/
京都女子大学家政学部食物栄養学科 教授)
林 泰史(原宿リハビリテーション病院 名誉院長)
佐藤 秀美(日本獣医生命科学大学 客員教授 栄養士)
津川 尚子(大阪樟蔭女子大学健康栄養学部 教授)
石川 三知(Office LAC-U代表
管理栄養士 スポーツ栄養アドバイザー)
WEBサイトURL : http://www.5252hone-lab.com
主な活動概要 : ・各分野の専門家による骨づくりのための情報発信
・『骨のゴールデン・トライアングル』および
健康な骨づくりの啓発活動
・各種啓発セミナーの開催
・骨に関する意識・実態調査・発信
・企業・団体との共同研究
※今後の検討や環境変化により変更する場合があります。
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