ペンタブレット、すなわち「ペンタブ」は、手書きのイラスト描画などをデジタル処理して、パソコンで扱える便利なものです。プロだけではなく、これからイラストを描きたい人に最適なペンタブはどれ?様々な条件の中から選りすぐりをご紹介!
「ペンタブに興味があるけど何を基準に買えばいいかわからない」
「ペンタブのおすすめが何か知りたい」
「ペンタブと言えば、Wacom(ワコム)製でいいのか判断がつかない」
このような悩みを抱えていませんか?
私も最初はペンタブ選びに悩んで深く考えずに購入したことがあります。慎重になるあまり検索するだけで一日終わってしまうこともあるかもしれません。
結論から言いますと、ペンタブを選ぶ基準は5つだけ覚えれば大丈夫です。
その5つの中で何があなたにとって重要かを決めてしまえば、ペンタブを選ぶのは簡単になります。
この記事では
・ペンタブ選びのポイント
・初心者におすすめペンタブ3選
・ペンタブが反応しないときに確認すること
について紹介します。是非最後までお読みください。
ペンタブ選びのポイント
ペンタブの選びのポイントは主に以下の5通りです。
・ペンタブの種類
・価格
・利用環境
・メーカー
・付属品
順番に解説していきます。
◆ペンタブの種類
ペンタブには主に板タブレットと液晶タブレットの2種類あります。
板タブレット | 液晶タブレット | |
価格 | 安価 | 高価 |
描き方 | パソコンの画面を見ながら板タブレットに描く | 液晶タブレットを見ながらに直接描く |
慣れるまでの早さ | 遅い | 早い |
デメリット | 操作感は初心者向きではない | 下を長時間見るため姿勢が悪くなりやすい |
板タブレットと液晶タブレットは特徴が全く異なるので、ペンタブを購入するときは注意が必要です。
◆価格
安価なものであれば五千円以下から買うことができます。
高価なものは三万円以上~からと価格に幅がありますが、平均は一万円前後が妥当でしょう。
一万円以下は板タブレットが多く、一万円以上は液晶タブレットが多い傾向があります。
価格だけで決めるのであれば、安いペンタブが希望の人は板タブレット。価格を気にしないのであれば液晶タブレットがおすすめになります。
◆利用環境
ペンタブは主にUSBケーブルをパソコンに繋ぐことで、ペンタブのデバイスと接続します。
Windows・Mac・Android・iOSで自分のパソコンで使えるかどうかを確認しましょう。
時に、WindowsのみやMacのみなど環境が限定されたペンタブがありますので、注意が必要です。
◆メーカー
ペンタブのメーカーは主に、Wacom・XP-PEN・HUSIONなどがあります。
Wacomのみが国産であり、それ以外は海外製が多いです。
性能を見る限りどのメーカーも大差がありません。選ぶのに困ったら、最初に挙げた三つのメーカーのうちのどれかを選べばハズレはないでしょう。
国産がいいという人はWacomを選ぶことをおすすめします。
◆付属ソフト
ペンタブにはタブレット本体以外に付属ソフトがセットでついていることがあります。
無料のペイントツールや有料ペイントツールの三ヶ月間ライセンス等、商品によっては様々です。
ソフトがセットでついてくるのはお得感がありますので、欲しいソフトがすでに決まっているであれば、セットなタブレットを選ぶのがいいでしょう。
初心者におすすめペンタブ3選
初心者におすすめできるペンタブは以下の3つです。
・FUDEYA SHARAKU KUMADORI
・XP-PEN Deco01 V2
・Wacom One 液晶ペンタブレット 13 (DTC133W0D)
一つずつ紹介してきます。
●FUDEYA SHARAKU KUMADORI
名称 | FUDEYA SHARAKU KUMADORI |
メーカー | KUMADORI |
ペンタブの種類 | 板タブレット |
価格 | 9,800(税込)円 |
スペック | 解像度:5080lpi筆圧レベル:8192読み取り速度:233PPS読み取り精度:±0.3mm傾き検知:±60°読み取り可能高さ:10mmショートカットキー:28個 |
利用環境 | Windows・Mac・Android6.0以降 |
付属品・特典 | イラストレーター、ミナミさん・前田ミックさんの描きおろし線画 |
おすすめできる要素としては一万円以下で購入できることと特典でイラストレーターの線画がついてくることです。スペックも申し分なく、Windows・Macどちらにも対応しているため、不便なく使うことができます。ショートカットキーの多さも特徴的で、ショートカットを駆使したい人にとってはおすすめのペンタブです。
●XP-PEN Deco01 V2
名称 | XP-PEN Deco01 V2 |
メーカー | XP-PEN |
ペンタブの種類 | 板タブレット |
価格 | 5,850(税込)円 |
スペック | 解像度:5080lpi筆圧レベル:8192傾き検知:±60°読み取り可能高さ:10mmエクスプレスキー:8個 |
利用環境 | Windows10/8/7、 Mac OS X 10.10以降、Chrome OS 88、Android6.0以降。 |
付属品・特典 | 以下の無料ペイントソフトのどちらかお一つダウンロード可・ArtRage(Windows、Mac対応ペイントソフト)・openCanvas(Windows専用ペイントソフト) |
メーカーのXP-PENは海外製ですがコスパがいいことで評判は高く、国産のWacomと大差ありません。特典として無料のペイントソフトをダウンロードすることができます。ペイントソフトを購入するのが面倒な人におすすめです。お手頃な価格で購入することができるので、コスパ重視の人はXP-PENから選ぶといいでしょう。
●Wacom One 液晶ペンタブレット 13 (DTC133W0D)
名称 | Wacom One 液晶ペンタブレット 13 (DTC133W0D) |
メーカー | Wacom |
ペンタブの種類 | 液晶タブレット |
価格 | 38,500(税込)円 |
スペック | 解像度:フルHD (1920 x 1080ドット)筆圧レベル:4092傾き検知:±60°読み取り可能高さ:8mmエクスプレスキー:なし |
利用環境 | Windows 7、8、8.1、10 macOS 10. 13以降Chromebook : Chrome OS 87 以降 Android : Android OS(6.0以降)かつOTG機能搭載のスマートフォンやタブレット端末 |
付属品・特典 | 【ソフトウェア】・Adobeフォトプラン(2ヶ月ライセンス) ・Bamboo Paper・CLIP STUDIO PAINT PRO(3ヶ月ライセンス) ・パルミー 1ヶ月無料体験セット ・Adobe Fresco(6ヶ月ライセンス) ・Magma Studio(プロバージョン 3ヶ月ライセンス) 【オンラインアプリ】・Collaboard・Explain Everything・Kamiapp・Limnu |
液晶タブレットはおおむね一万円以上の価格になりやすいです。加えて有料ソフトウェアのライセンスを付属としてついてくるのが特徴になります。有料ソフトウェアは月額2000~以上かかるものが多いため、総合的に見れば三万円台で購入できるのはお得です。有料ソフトウェアに興味があるけど、購入することにためらいのある方はまず付属のライセンスを利用して無料で試してみるのがいいでしょう。
ペンタブが反応しないときに確認すること
ペンタブでありがちなトラブルといえば、ペンタブが動かない・反応しないが多くを占めます。
よくあることであり、もう壊れたのかと思うかもしれませんがそんな簡単には壊れません。
以下の方法を実践すれば数分で直るかもしれないので、新しいものを買おうとする前に是非試してみてください。
◆ペンタブとパソコンが接続されているか確認
最初に試すのはペンタブのデバイスとパソコンが上手く接続できていないケースです。
一度USBケーブルなどを抜いて、もう一度パソコンに接続してみましょう。
数分でやることができますのでまず困ったら試してみてください。
トラブルの大半はこれで解消することができます。
◆ペンタブの方を再起動してみる
次におすすめする対処法は、ペンタブ又はパソコンの再起動です。
機械系のトラブルは再起動をするのが効果的になります。
ペンタブで再起動がない、という方はペンタブの電源を一度落としても起動させてみましょう。
◆バージョンを更新してみる
ペンタブデバイスのバージョンが古いまま使用していると、不具合を起こすことがあります。
メーカーによってペンタブバージョンの更新方法が異なりますのでご注意ください。
例えばメーカー:XP-penの場合は、公式サイトで自分が購入した製品・型番を検索することで、バージョンを最新のものにダウンロードするやり方です。
新しいバージョンに更新することで、不具合が解消される可能性があるので試してみてください。
◆アンインストールして入れなおす
ペンタブのドライバをアンインストールして、新しく入れなおします。
これでもやって直らないのであれば、不具合ではなく故障と断定してもいいかもしれません。
Windows10であれば、パソコンの【設定】→【アプリ】からペンタブの名称のものをアンインストールできます。アンインストール後、もう一度ペンタブのデバイスをインストールしてみましょう。
まとめ
今回ペンタブの5つの選び方やおすすめについて紹介しました。
この記事を読めば、ペンタブ選びに迷うことはなくなります、購入失敗のリスクが低くなるでしょう。
板タブレットと液タブレットの違い、価格の違い、付属特典の違いなどを比較してからペンタブを購入してみてください。