路上に瓦、庁舎に書類散乱＝「横にぐらぐら揺れた」―石川県珠洲市

　石川県珠洲市で最大震度６弱を観測した地震。路上には屋根から落ちて割れた瓦が散らばり、市役所庁舎では書類が散乱した。 　同市総務課の小沢友貴哉さん（３４）によると、当時自宅にいたが、地震は強い揺れで「１０秒ぐらい、横にぐらぐらと揺れた」。戸棚の扉が開き、本棚から本が落ちたという。すぐに車で市役所に出勤したが、途中で路上に瓦が数枚落ちて割れているのが見えた。市の庁舎に到着すると、書類が落ちて散乱していたという。ガラスが割れるなどの被害は確認されていない。 　同市正院町正院の「村元酒店」では、棚から商品の酒瓶約２０本が落ちて割れた。店主の村元優文さん（８４）によると、リビングでテレビを見ていた際に地震が発生。「地鳴りと家がギシギシときしむ音がすごかった。大きい地震だった」と振り返った。自宅の食器が棚から落ちて割れるなどした。近隣の住宅などに目立った被害は見えないという。 　同市内の海沿いにある宿泊施設の男性従業員は、「普段は地震があってもそれほど揺れないが、今回はかなり揺れた」と驚いた様子。強い横揺れだったが、特に施設の被害は確認されていないという。　（了）【時事通信社】