海自輸送艦トンガへ＝支援物資運ぶ、ヘリや揚陸艇も

　海底火山の噴火と津波で甚大な被害を受けた南太平洋の島国トンガに向け、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」が２４日、海自呉基地（広島県呉市）を出港した。支援物資を配る輸送ヘリや揚陸艇も搭載し、約２週間で到着する見込み。 　支援物資は火山灰を除去するための高圧洗浄機６０台やリヤカー、大量の飲料水など。陸上自衛隊の大型輸送ヘリＣＨ４７ＪＡも２機積載した。トンガは大小１００以上の島々から成り、港湾施設が被災した離島も多いとされる。船が接岸できない場合は、輸送ヘリやホーバークラフト揚陸艇「ＬＣＡＣ」を使って、物資を届ける想定という。 　呉地方総監の園田直紀海将は「トンガで待つ方々へ、物資と共に日本国民の思いと心をしっかり届けてもらいたい」と激励。おおすみは隊員ら約４０人に見送られ、午後２時すぎに出発した。 　自衛隊は既に、航空自衛隊の輸送機４機を派遣。飲料水や火山灰除去に使う道具を空輸している。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」に支援物資を積み込む自衛隊員ら＝２４日午前、広島県呉市の海自呉基地 〔写真説明〕トンガ支援のため出港する海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」＝２４日午後、広島県呉市の海自呉基地