気温の高低差により体調を崩してしまうことを秋バテといいます。
秋バテの回復方法として食べ物からアプローチする方法があります。特ににんにくは効果があり、家庭でも栽培が可能。この記事では秋バテの予防と回復方法、加えておすすめのにんにくの栽培方法も紹介します。
「秋バテ」とは?
「秋バテ」を聞いたことはありますか。夏バテなら聞いたことがあると思いますが、秋バテはあまり流通していない言葉ですよね。
秋バテとは秋の気温の高低差により体調を崩してしまうこと をいいます。9月から10月にかけては夏日並に暑い日があれば、ぐっと気温が下がる日の高低差が激しい日が続いたりしますよね。
夏に比べ昼夜の気温差も大きいです。 この温度差によって体がついていかず体調を崩してしまうのです。
「夏バテ」ならぬ「秋バテ」
秋バテは夏バテと同じなのでは?と思うかもしれませんが、少し違います。
夏バテは、 野外での高い気温と室内の冷房による温度差や、高温多湿による食欲不振や睡眠不足 などにより自律神経のバランスが崩れ体調を崩すことを一般的にいいます。
一方、 秋バテは日中や夜の気温の激しい高低差 によって体調を崩してしまうのです。
健康的な生活で予防
夏バテが終わったと思ったら次は秋バテとなると、 1年の内1/4も体調を崩し続ける こととなります。ぜひとも避けて通りたいですよね。
気温差による自律神経の乱れによって秋バテが起きてしまいます。 十分な睡眠、規則正しい食事、適度な運動を心掛け、湯船でゆっくり体をあたためましょう。
特に日本人は体が冷えやすいのでシャワーだけで済ませないようにしてください。
食材で疲労回復する方法
忙しい現代は規則正しい食事を摂ること自体が難しいこともありますよね。
規則正しい食事が難しかったとしても、なるべく元気になる食材を取り入れて回復を目指していきましょう。
人間の体を作るのは食べ物です。秋バテに効く栄養のある食材で元気を取り戻していきます。
秋バテにはにんにく
元気の源といえば!のにんにくは実は秋植えの野菜です。
にんにくは独特の強い香りがしますが、 これはアシニンという成分から発生しており、このアシニンにより疲労回復や滋養強壮に効果があります。
糖質をエネルギーに変える働きのあるビタミンB1も多く含み、なんと野菜が含む平均的なビタミンB1の量のなんと2倍を誇ります。
食べることで冷え性も改善し、寒暖差による秋バテ対策の作物としてはぴったりではないでしょうか。 秋バテかなと感じたら、ぜひにんにくを取り入れてみてください。
にんにくはスーパーなどで購入しやすい野菜ですが、家庭でも栽培しやすいです。 育成期間は長いですが、ほったらかしでも成長し、害虫に強く丈夫なので初心者でも育てやすい野菜なのです。
畑でもプランターでも育てることができるので家庭での栽培もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
植え付けから収穫まで
【にんにくの球根】
にんにくは球根を植え付けて栽培します。球根は普段使うにんにくの一片を皮を剥いて土に植えます。
スーパーなどに売っている食用のにんにくでも栽培できますが、絶対に芽が出る保証はありません。
家庭菜園用に売っているにんにく片は形も良く、生育に向いているものが選ばれ販売しているのでおすすめです。
【土作り】
- 植え付けの2週間前に焦土石灰を撒きます。 にんにくは酸性土が苦手なので、よく耕してください。
- 植え付け1週間前には堆肥と化成肥料を蒔き、よく混ぜ合わせてください。
【地植えの場合】
- 用意していた土を使って畝を形成させます。畝は高さ10~15㎝、幅を60~70㎝で作ります。土の保温と雑草を防ぐためにもマルチも敷くと良いでしょう。
- 植え付けは球根と球根の間を20㎝ごと、 深さが5㎝以上の位置ににんにくの尖っている部分を上にして植え付けます。 2列(条)作り、この条と条の間は15~20㎝空けます。たっぷりと水をあげてください。
【プランターの場合】
- にんにくは土の中の 根が横に20~30㎝ほど広がるので、プランターは大きめのものを選びましょう。
- プランターの底に鉢底ネットと鉢底石を敷き、土を入れていきます。
- 土を入れ終わったら深さ5㎝ほどのくぼみを作り、にんにくが尖っている部分を上にし植えていきます。株間は15~20㎝を確保しましょう。この時水をたっぷりとあげましょう。
【芽かきと花芽摘み】
10月下旬から11月上旬にかけてニンニクの草丈が10〜15cmほどになります。
この時1株に対して2本になっていたら、生育の悪い方の芽を切り取ります。 これを「芽かき」といい、芽かきを行うことで 栄養が分散されることを防ぎます。
冬を越え、春を迎えた4~5月頃に花芽が伸び始めます。 葉の先端と同じ高さまで伸びたら、手で折って摘み取りましょう。 この「花芽摘み」をすることで、 根が大きくなりやすくなります。
【追肥】
にんにくの追肥は10月~11月に1回目、翌年の3月に2回目の追肥を行います。 この時、土を寄せておいてあげましょう。
【収穫】
にんにくの収穫は翌年の5~6月頃です。葉の下部分の2/3ほどが枯れてくると収穫のタイミングです。
この頃になったら 水やりをあえて止め乾燥させ、保存のためにも収穫は晴れた日に行います。 収穫は土からそのまま引き抜き、根を切り取りましょう。
超簡単スタミナにんにくレシピ
本当に簡単なレシピです。疲れて元気が無いときでもこれなら作れるはず!?
【にんにくのバターホイル焼き】
- お好みの量のにんにくを1片ずつ取り、皮を剥いてアルミホイルに包みます。
- バターも一緒に入れ、トースターやグリルで火が通るまで焼いていきます。
- 焼き上がったら醤油をかけていただきます。にんにくとバターと醤油の良い香りが食欲を刺激してくれるでしょう。
全て量はお好みです!失敗しにくいので自分の好きな塩梅で作ってみてください。
元気な体を取り戻そう
気温の高低差の影響で、どうしても秋バテになってしまいがちです。
回復や予防の意味も込めて、正しい生活と効果的な食材を取り入れていきましょう。
にんにくは疲労回復の代表的な食材ですが、取り入れやすく家庭でも栽培しやすいので、ぜひとも取り入れてみてください。
大塚なつこ
余暇プランナー
緑に囲まれた田舎住み。田舎しか勝たん。休日は畑やったり、ゆっくり家族と過ごすのが好き。旅行は好きなので国内・海外いろいろ行っちゃってます。雪国育ちだけど将来の夢は南国でずっと夏を過ごすこと。難しく考えず、ゆったりとリラックスした気分で読める記事を目指しています。知識をたくさん取り込んで、たくさん発信します。