アクセサリーを自分でハンドメイドする人が増えてきています。
可愛いパーツやビーズを使っているアクセサリーを多く見かけますが、水引き(みずひき)のパーツを使っているアクセサリーはあまり見かけません。ご祝儀袋でよく使われる水引きをアクセサリーとして使ってみませんか?
水引きはとても複雑な形をしているように見えますが、実は一つのパターンを覚えれば簡単に作ることができるのです。本記事では、アクセサリーの作り方から水引きの結び方まで詳しく紹介しています。ぜひ、結び方を覚えて素敵な水引きアクセサリーを作ってください!
水引きとは?
Photo by 写真AC
水引きと聞いて、思い浮かぶのはご祝儀袋ではないでしょうか?また、お正月飾りのや鏡餅に使われているのも見かけます。そして、
赤白の紐がリボンのように結んであるデザイン
が一般的で、ご祝儀袋では水引きが印刷されたものも売られています。
水引き素材は和紙で、
水のりを使って作られたので水引き
と呼ばれるようになったと言われています。水引きは飾り紐として使われることが多く、結び方によって意味合いが様々あります。今回紹介する梅結びも、固く結ばれていることから「固い絆・長寿」などの意味を持っているのです。
水引きでアクセサリーを作ってみよう
水引きの結び方のひとつ、梅結びはデザインが可愛らしいことからアクセサリーで用いられるようになりました。そこで、100円ショップの商品で水引きのピアスを作ってはみませんか?ビーズなどのパーツを加えれば、とても華やかなピアスができます。ぜひ参考にしてください!
材料
水引きパーツ
ピアス金具
コットンパールなどのビーズ
Tピン
丸カン
Photo by sorayou
100円ショップで売られている水引きのパーツを使ってピアスを作ります。
梅結びがもう完成している状態
で売っているので簡単に作れます。大きさが違う水引きだったので、アシンメトリーを意識してコットンパールを使いアレンジしていきます。
アクセサリーでよく使うTピンや丸カンも100円ショップで購入できるので、かなり安価で作ることができますね。
残ったパーツは水引き以外でも使える
ので保管しておきましょう。
使用する道具
ヤットコ
ペンチ
ニッパー
ヤットコとは、ペンチのような形をしていますが、先が細くて主にハンドメイドアクセサリーなどで使います。
針金や細かいパーツをつかむ
ときに便利です。ニッパーはTピンを切る時使用します。
ヤットコが2本あればいいのですが、代わりにペンチも代用できるでしょう。
本体をペンチで挟み、細かい作業をヤットコで行う
ことができればスムーズに作れますよ。
作り方
Photo by soryou
① 水引きにつけるパーツを作る
水引きだけではシンプルなので、コットンパールとシルバーのビーズを使って華やかにします。Tピンにビーズを通した後、Tピンを90度に折り曲げます。
ヤットコやペンチを使う
と簡単に曲げられます。そしてニッパーで必要のない部分を切り取ります。私は約1cmほど残しました。
次にピンの先端をヤットコでつまんで、パーツの方に向かって勢いよく丸めます。パーツとTピンが動かないようにペンチで抑えてもよいですが、
力が強すぎるとビーズが割れてしまう
ので気を付けてください。丁寧にヤットコで形を整えたらパーツの完成です。
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② 丸カンで水引きにビーズとピアスの金具を付け、パールを接着して完成
丸カンを使って水引きにビーズを取り付けます。
丸カンはヤットコとペンチを使って
穴を広げます。水引きの紐の一部に丸カンをひっかけてビーズを取り付けます。ピアスの金具も同様丸カンを使って水引きと合わせます。
もうひとつの大きな水引きには大きめのコットンパールをグルーガンでつけました。コットンパールのつける所や素材は様々なので、
自分だけのオリジナルアクセサリーを簡単に作る
ことができます。
最初は、Tピンを曲げたりするのに苦労すると思いますが、慣れれば
作業時間30分
もかけずにピアスは作ることができるでしょう。100円ショップにはたくさんのパーツや素材があるので、色々変えたりして楽しんでください。
梅結びに挑戦してみよう
アクセサリー作りに慣れたら、梅結びを作ってみましょう。100円ショップでは水引きの素材も売っています、まだ種類は少ないですが、梅結びをするのに十分な長さの素材です。まずは、
基本的なあわじ結び
を覚えたら、簡単に梅結びは作れますよ。
作り方
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① 水引をしごく
今回は水引きを3本使います。水引きを約30cm位に切ったら、指で水引きをしごきます。これをやるのとやらないとでは、仕上がりが全く違います。もし、しごかずに結ぶとカーブがきれいに出ません。2,3回くらい指でゴシゴシとしごいてください。
② しずくの形を作る
次に水引きをしずくの形にします。その際、右手側の水引きが上にくるように作ってください。梅結びは紐の上下が大切です。作業中、どうしてもうまくいかない時は紐が上にくるのか下にくるのかを確認してみましょう。
③ 右手側の水引きをしずくの上に通す
上側の紐を半円を描くようにしずく上に通します。しずくの中に紐を入れないようにしてください。ここで形が崩れてしまうことが多いので、次の④のように指で押さえると崩れにくくなります。
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④ 水引を穴の中で交差させる
梅結びでこの作業工程が、一番難しくてわからなくなります。最初左手で持った紐を④の上部のように右手に持ち替えます。そして赤い数字順に紐を通していきます。
順番は、下から上に①に紐を通す→上から下に②に紐を通す→下から上に③に紐を通す、という結び方です。写真と文章を読みながらゆっくり通してみましょう。
その際、紐の順番がバラバラになりますが、全部通しった後に直すことができるので、紐の順番は気にせず通してください。
Photo by sorayou
⑤ 形を整える
④下部の形になったら、丸くなっている上二つを左右にゆっくり引っ張ると形が整います。そして、少しずつ引き締めていきます。
⑤ あわじ結びの完成
ご祝儀袋でもよく見かけるあわじ結びが完成しました。これで梅結びの9割は完成したといってもいいでしょう。このあわじ結びを覚えておくと、かごなどの実用的なものから鶴や亀などの造形物まで作ることができますよ。
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⑦ 左の”つの”を真ん中の穴に通す
あわじ結びは左右角のような紐が出ています。その左側を真ん中の穴に通し引き締めます。
⑧ 右の”つの”を⑦でできた穴に通す
最後に右の角を⑦でできた穴に通して完成です。形を整えたら、裏で紐をワイヤーなどで固定します。今回はグルーガンで固定しました。裏が見えるアクセサリーなどはなるべく目立たないように裏処理をしましょう。これでオリジナルの水引きができたので、あとはパーツをとりつければピアスに大変身です。
水引きの結び方を覚えて楽しもう
Photo by sorayou
いかがでしたか?水引きは100円ショップで購入できるだけではなく、
自分で簡単に作れるてアクセサリー
にもできる優れものです。もちろんピアスだけではなく、ブローチやアクセサリー、普段使いのリースや鶴などの造形物まで作ることができるのです。
また、素材を変えて
革紐やワイヤーで作ることも可能
です。異素材で梅結びを作るのも新鮮で目立つこと間違いなしです。
もし、今つけているアクセサリーのデザインに飽きたときは、水引の結び方を覚えて個性的な自分だけの水引きアクセサリーを作ってください!
sorayou
余暇プランナー
フリーランスWebライターのsorayouです。カフェや雑貨店を渡り歩き、気になったハンドメイド作品があれば自分流で日々挑戦しています。最近は、プチプラだけど高見えするハンドメイドを模索中。休みの日には、子供たちと家にある素材をひっくり返して工作しています。色々な作品に触れていく中、新しい発見があれば、ぜひみなさんと共有していきたいです!