多肉植物の中でもトップクラスの人気を誇るエケベリア。花のように葉を重ねて成長していきます。
多肉植物を知らない人でも、園芸店で一度は見たことあるのではないでしょうか?
季節ごとに違う姿を見せてくれるエケベリアは、丈夫な品種が多いので、ガーデニング初心者でも育てやすいですよ。
エケベリアの魅力や育て方など詳しく説明します。
エケベリアとは?特徴や魅力は
花のように葉を展開していくエケベリアは、 メキシコなどを中心に自生している多肉植物 になります。100円ショップからホームセンターまで、幅広く取り扱いが多い品種ですね。日本でも古くから園芸品種として生産されています。
韓国で生産された苗は品種の多さと色の美しさが素晴らしいためマニアに人気がありますよ。コロッと可愛らしい姿が人気で、葉の形が丸いものや葉のふちに縁取りができるもの、葉の先端は尖っていて爪のような物が付いているものなど個性豊かです。
エケベリアの最大の魅力は何と言っても、 寒さに当たると葉が赤く紅葉 し、夏の姿とは違った美しい姿を見せてくれることです。
エケベリアのおすすめ品種
春うらら
春秋型の普及種 になります。だいたい、15cm程の大きさに成長していきます。暑さ寒さに強く 非常に強健な性質 なため、地植えで雨ざらしにしても元気に育ってくれますよ。
青みが買った葉色と葉の先にピンクの縁取りが可愛い品種です。たくさんの交配種の親になっています。紅葉すると全体がピンクに染まります。
アガボイデス エボニー
星のように尖った葉に赤黒くて太い縁取りが付く品種です。原種エボニーを交配させて沢山の品種が出ています。15cmぐらいまで大きく育ち、可愛いよりはかっこいい系のエケベリアになります。ワイルドな姿は男性にも人気がありますよ。
秋から冬にかけて寒さと日光によく当てると縁取り部分が太くなり、全体的に赤く紅葉します。夏の暑さに気を付ければ、丈夫で育てやすくなっています。
大和錦
濃いグリーンに肉厚の葉っぱと立体に見える赤い縁取りが特徴の大和錦は、100円ショップでもよく見かける普及種です。名前も和風で渋い佇まいからは想像できないですが、春になると可愛いらしい、コーラルピンクの花が咲きます。
暑さ寒さに強いですが、ほかのエケベリアに比べて葉っぱが肉厚なので、凍結しやすいです。最低気温が、-2℃以下になる日は室内に入れてあげましょう。寒さに当たると赤く色づきますよ。
ラウリンゼ
むっちりした 葉に白い粉をまとっている 美しいエケベリアです。肉厚の葉っぱと葉の先端がピンクなのが可愛らしいですね。暑さ寒さにとても強く、 20cm以上にもなる大型種 になります。
強さの秘訣は葉にまとった白い粉で、日光によく当たると白さが増していきます。ほかのエケベリアと違って、寒さに当たると薄ピンクに紅葉します。
女雛
100円ショップでも見かける事があり5cmぐらいの大きさで、コロンとした可愛らしいフォルムに葉っぱのふちに赤い線が入るのが特徴です。葉っぱには成長した時に付く模様が出やすい品種です。
暑さ寒さに非常に強く、 よく増えるので群生株 にして飾ると花束みたいになっておしゃれですよ。
エケベリアの育て方
可愛くて育てやすいエケベリアは、ほかの多肉植物と同じでガーデニング初心者でも簡単に育てられます。
梅雨時期の高温多湿と夏の暑さに気を付けてあげれば、-3℃までは防寒なしで冬越しができます。
エケベリアの置き場所やみずやりなどの詳しい育て方をご説明します。
日当たり
エケベリアの置き場所は、 日当たりと風通しがいい場所 です。室内では 日照不足 になってしまい、育成には不向きです。
最低でも 6時間以上 日光に当てたいですね。よく日に当たったエケベリアは、株全体がよくしまって葉の形がよくなります。
水やり
エケベリアは 春と秋 に成長するので、 水やりは土が乾いてから2~3日置きに鉢底穴から水が出るぐらいたっぷりと 水やりします。
梅雨時期は エケベリアが苦手な高温多湿になるので、 水やりはしない方が病気にかかりにくくて安心 です。
夏は基本的に水やりしなくても大丈夫 ですが、枯葉が目立ってきたら 朝か涼しい夕方に水やり します。
冬は最低気温が0℃を切り始めたら凍結を防ぐため断水 します。基本的に冬は休眠期になるので、一部の多肉植物以外は成長しません。どうしても乾燥が気になる場合は、気温が0℃以上が一週間以上続く日に土が濡れるぐらい少なめに水やりします。
土や肥料
基本的に 水はけのいい土が好き なので、 多肉植物やサボテンの専用土 を使うと簡単ですが、専用土が手に入らない場合は、 赤玉土小粒4、鹿沼土小粒2、軽石小粒2、燻炭1くらいの割合 で混ぜて使うとよいですよ。
肥料がなくても元気に育ちますが、肥料は紅葉が終わる4月ぐらいに植え替えします。 マグアンプなどの緩効性肥料を数粒混ぜておきます。
植え替えの時期
エケベリアの植え替え時期は、 春だと3月中旬~5月上旬ぐらいまで、秋だと9月下旬頃~10月中旬まで には、植え替えを終わらせたいです。
植え替えのサインは
- 鉢底穴から根が出ている
- 水やりした時、水が土に染み込みにくくなった
- なんとなく具合が悪いように感じる
生育旺盛な多肉植物は、植え替えしないと根が鉢いっぱいになってしまい根腐れの原因になってしまいます。最低でも、1年に1回は植え替えしてあげたいですね。
紅葉のさせ方
エケベリアの魅力である紅葉は、 寒さから自身を守る為に赤くなります。 夏の緑色から赤くなる姿はとても綺麗です。
綺麗に紅葉させるポイントは
- 秋の植え替えの時に肥料を与えない
- 日光に良く当てる
- 昼と夜の寒暖差が必要
- 水やりは少なめ
肥料分が多いと紅葉した時にに、色が綺麗に出なく黒ずんでしまいます。 本来の色を楽しみたいなら肥料は与えない方がいいですね。
綺麗に紅葉させるには、 昼と夜の寒暖差と日光の光が不可欠 になります。多肉植物は耐寒性を上げるために紅葉するので日当たりが悪いところに置いてしまうと、上手く色が変わらず寒さに弱くなってしまいます。
寒さに弱くなってしまうと、寒さに耐えられなくなってしまい冬越しが難しくなってしまうので、しっかり日光に当てたいですね。
インテリアにもおすすめのエケベリアを育ててみよう!
ガーデニング初心者でも育てやすく、丈夫で可愛いエケベリアを育ててみませんか
多肉植物の中でも、可愛いくてガーデニング初心者でも簡単に育てられるエケベリアは、可愛い見た目と紅葉が綺麗なので、主に女性から人気がありますよ。
高温多湿に少し弱いですが、放任でも育つぐらい生命力が強いので育てやすくなっています。沢山の品種の名からお気に入りを見つけてくださいね。
椎名淳美
余暇プランナー
園芸店で1つのサボテンに出会ってから、多肉植物の魅力にどっぷりハマってしまった茨城在住の主婦です。 多肉植物を育て始めて4年目を迎え、気が付いたら150種類以上の多肉植物と暮らしています。 季節ごとに違う姿を見せてくれる多肉植物に癒されますよ。 今まで育てた経験を生かし、多肉植物の魅力をお伝え出来たらいいなと思い、植物系ライターを始めました。多肉植物の育て方や寄せ植えの仕方、トラブルの対処方法について執筆していきたいと思います。