これから庭に一から畑をつくり、本格的に家庭菜園を始める場合、様々な道具が必要になります。全ての道具を買い揃えるのがベストですが、お金もかかり、手軽に始めたい方もいるかと思います。
ただ、そんな悩みを解決してくれる一つの道具があります。
それが「三角ホー」です。
この記事では、三角ホーの特徴と使い方を紹介します。
家庭菜園に必要な道具とは
まず、家庭菜園にはどんな道具が必要なのか、私の経験に基づき紹介します。
私は庭に畑を一から作り、夏野菜のトマトやナス、きゅうりなど、様々な野菜を育てました。土づくりから野菜の栽培まで一通りを経験し、畑づくり(主に土づくり)に必要に感じた道具は以下の5つです。
その道具の役割を一つずつ紹介します。
- 備中鍬
- ショベル
- 平鍬
- レーキ
- 草刈り鎌
備中鍬(びっちゅうくわ)
備中鍬とは、写真のように先端に複数本の爪がついた鍬です。役割としては、 土を荒く砕いたり、耕す時 に使います。
特に一から庭に畑をつくるため、 固い地面を掘る場合 などには、とても役に立ちます。
ショベル
ショベルは、備中鍬と同様に 土を砕いたり、掘り起こし、土を運ぶ時 に使います。写真のショベルは、先端が平らなものですが、尖っている方が使いやすいです。
平鍬(ひらくわ)
平鍬とは、先端に平らな刃がついた鍬です。個人的には、畑で使われる道具といえば、平鍬のイメージがあります。
役割としては、 土の掘り起こしから、砕いたり、畝(土を盛り上げてつくった野菜のベッド)をつくる時 に使います。特に畝をつくるため、周りの土を寄せたり、運ぶ時には、とても役に立ちます。
レーキ
レーキとは、写真のように先端に複数本の爪がついたトンボ(土を均す道具)のようなものです。役割としては、 畑の小石や雑草などをかき集めたり、土を均す時 に使用します。
私の庭の畑では、小石を多く含んでいたため、かき集める時に便利でした。また、畝の表面を均す時にも便利で、きれいな表面に仕上げてくれます。
草刈り鎌
草刈り鎌は、文字通り草を刈るための鎌です。役割も文字通り、畑に生えた雑草などを刈る時に使用します。畑の雑草は、土の中の栄養分を吸収し野菜の生長に影響を与える可能性があります。
三角ホー1本でも何とかなる
紹介した5つの道具は、あくまで本格的に家庭菜園(畑づくり)を始めたい方には、必要な道具です。仮に全て購入した場合、メーカーや種類にもよりますが、1万円以上かかると思います。
ただ、まずはお金をかけずに手軽に始めたいという方であれば、「 三角ホー」1本でも何とかなります。
もちろん、紹介した各道具の性能を上回る訳ではありませんが、各道具の用途と同じように三角ホーは使用できます。
それでは、三角ホーとは何か、その特徴と具体的な使い方を紹介します。
三角ホーとは
そもそも三角ホーとは、言葉の通り、三角形の刃がついた鍬です。平鍬とは異なり、刃が三角形になっているところが肝になります。
具体的な特徴と使い方について紹介します。
三角ホーの特徴と使い方
除草ができる
1つ目の特徴は、 三角形の刃を使い、簡単に除草できること です。
通常の草刈り鎌の場合、しゃがみ込む必要があり、腰が段々しんどくなってきます。一方、三角ホーを使えばしゃがむことなく、 立ったままの状態で除草ができるのです。
また、刃の先端が尖っているため、雑草の先端に刃を当て、掘り起こすだけで簡単に草が取れます。
気温が段々と上昇するのに合わせて、雑草たちも増え、私の庭は雑草だらけになります。そんな時、三角ホーがあれば、その手軽さを楽しみながら除草が行えます。
耕し&掘り起こしができる
2つ目の特徴は、刃の先端を使い、 土を耕せること です。
この使い方は、何となくイメージができると思いますが、尖った先端を使い耕せます。とても固い地面の場合は、備中鍬を使用した方が効率的かもしれません。
ただ、ある程度の固さまでは、三角ホーでも先端が尖っているため、耕したり、掘り起こしが行えます。
私の畑でも土を耕したり、堆肥や肥料を混ぜる際に使用しています。平鍬と比較して、刃が小さい分、小回りがきき使いやすいです。
また、水はけが悪い畑の場合、雨が降った後は、水がたまることがあります。そんな時に三角ホーがあれば、その刃の形を活かして、排水のための溝をつくることもできます。
畝立てができる
3つ目は、刃面を使い、 畝を立てれること です。
野菜を栽培していく上で、根の生育スペース確保、水はけの向上などのため、周囲より土を一段盛り上げてつくった畝(うね)が必要になります。
畝は平鍬を使用して立てることが一般的ですが、三角ホーでも畝立てできます。刃面の面積が小さい分、平鍬より効率は落ちますが、庭先の家庭菜園(小さい畑)などでは十分使えます。
土を均せる
4つ目は、刃の平らな部分を使い、 土を均せること です。
畑の中に凹みがある場合、水やりや雨が降った後に水がたまり、病害虫発生の原因になります。ただ、三角ホーがあれば、その凹みを均すことができます。
また、畝の表面に凹凸がある場合、せっかく土を盛り上げても、水がたまり、根腐れの原因になる可能性もあります。そんな時にも、三角ホーがあれば、畝の表面を綺麗に均すことができます。
三角ホーで家庭菜園を始めよう
この記事では、手軽に家庭菜園を始めたい方などに向けて、三角ホーの特徴と使い方を紹介しました。
三角ホーは、平鍬や備中鍬などの道具と比較して、土を耕したり、畝を立てたりする作業に優れている訳ではありません。ただ、その役割を果たすことはでき、特に小さい家庭菜園では、三角ホー1本でも十分だと思います。(個人的には、色んな道具の良いとこどりした、オールマイティーな道具のイメージです)
こらから家庭菜園を始めようとされている方は、ぜひ三角ホーを使ってみてください。
出典・参考
- 野菜だより特別編集:有機・無農薬 ゼロからの野菜づくり 増補改訂版 電子版,株式会社学研パブリッシング[東京都],2011年[113ページ]
- 株式会社カインズ|家庭菜園を始めたい!必要な道具やあると便利なアイテム一覧
- 株式会社サカタのタネ:家庭菜園に必要な用具とは?【家庭菜園初心者ガイド/用具編】
Greenty
余暇プランナー
ライターのGreentyと申します。 大好物のキュウリを毎日食べるため、また家族みんなで楽しめる趣味をもつため、庭で家庭菜園を始めました。 知識や経験はゼロ、庭はカチカチの土でしたが、何とかキュウリなどの夏野菜の栽培に成功。自分で育てて、食べる喜びを知りました。いずれは自給自足に近い生活を目指しています。 家庭菜園を検討されている方、始めたばかりの方に向けて、実践できる栽培方法や楽しみ方なども発信できればと思います。