Hyundai（ヒョンデ）とヒルトングランドバケーションズがパートナーシップ協定を締結！国境を超えたEV体験が可能に！

環境負荷が少なく、走行時の騒音が少ないことや災害時にも非常用電源として利用できるなどの利点で知られる電気自動車（EV）。しかし、現在の日本では充電スタンドの整備の遅れや車体の価格の高さといった要因から、普及率は約１％にとどまっており、世界的に遅れをとっている現状です。そもそも日本ではEV車に触れる機会すら乏しいわけですが、今後は旅先で電気自動車を走行するチャンスが広がっていくかもしれません。
この度、韓国の自動車メーカーであるHyundaiと、世界的なバケーションオーナーシップ企業であるヒルトングランドバケーションズが、新たなパートナーシップ協定を締結しました。この協定により、両社は環境に優しいEV体験を世界中の旅行者に提供し、持続可能なツーリズムの推進を目指します。特に、観光地として人気の高いハワイでのEV体験プログラムは、観光客にとって新たな魅力となり、現地経済にも貢献することが期待されています。これにより、電気自動車の普及が加速し、環境への配慮がさらに進むことが期待されます。

両社トップが語る協定の経緯と意気込み

7月2日(火) 、世界的にモビリティ課題に取り組んでいるHyundai Motor Company（以下、ヒョンデ）とヒルトングランドバケーションズがパートナーシップ協定の締結式を開催しました。会場ではヒョンデ副社長で韓国&日本事業を統括するChung Yoo Seok(ジュン・ユソク)氏と、ヒルトングランドバケーションのアジアパシフィックおよびハワイを統括するJeff Bernier(ジェフ・バーニアー)氏が登壇し、今回の締結の経緯や意気込みを語りました。
今回の協定の締結では、「両社が提供するプレミアムな顧客体験の提案」、「新しいビジネスの可能性の模索」、「ハワイをはじめとする観光地でのサステナブルツーリズムの強化」を目的に掲げ、国境と業種を超えた新たなジャンルを切り開く取り組みを目指すといいます。
ヒョンデ社は、より豊かな生活にはモビリティの進歩が不可欠であると考え、モビリティサービス全般を扱うカンパニーとして進化し続けている世界的企業。2022年からは日本にも進出しています。一方、ヒルトングランドバケーションズはプレミアムバケーションオーナーシップ&エクスペリエンスカンパニーであり、「毎年1週間」を基本に沖縄やハワイ、アメリカを含む世界200 カ所にある高級コンドミニアムスタイルのリゾートを所有し、暮らすように旅をする新しいバケーションスタイルを提供している世界的企業です。

サステナブルな旅とモビリティの融合

今回の協定の経緯としては、持続可能なモビリティを先導する企業としてサステナブルな EV 体験を広げることを目標とするヒョンデ社と、業界を牽引する企業として環境にやさしく、サステイナブルな旅を提案することを掲げているヒルトングランドバケーションズのブランドビジョンが共鳴したとのこと。
その足がかりとして、ヒョンデは今年の4月からハワイ・オアフ島の指定された場所で Hyundai車を体験できる『Hyundai Mobility Passport』キャンペーンを実施しており、すでに利用者からは好印象を得ているといいます。今回の締結を機にこの取り組みをさらに強化するとして、今年の夏からは『Hyundai Mobility Passport in Kona』プログラムに拡大展開する予定です。

当日会場に展示されていたヒョンデ車のEV「IONIQ５」

信頼できるEV体験の提供と普及への挑戦

このプログラムの舞台にハワイが選ばれたのは、伝統的な人気観光地でありながら、環境意識が高く、近年電気自動車の利用が増加していることなどが挙げられるそう。まずは日本人観光客向けのプログラムからのサービス開始となりますが、今後も観光客にEV体験を提供するプログラムは拡大していき、EVの需要や各ブランドの認知を広めていくことを目標としています。
ヒョンデ社のYoo Seok氏は、「世界的にみても電気自動車の普及は課題。とくに日本のお客さまには、ふだん馴染のない電気自動車に、人気の旅先であるハワイで触れてもらい、より電気自動車を身近で信頼できる存在だと捉えてもらえたらと考えています。電気自動車のさらなる普及は時間がかかることかもしれませんが、正しい道だと信じて、今後さらに事業を拡大していきたい」と熱意を明かしました。
ハワイの美しい自然をEV車で堪能するーー。日本では乗る機会の少ないEV車を異国の地で試すとっておきの機会が今後も広がっていくようです。

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プロフィール

Hyundai （ヒョンデ）Motor Company
1967 年に設立された Hyundai Motor Company は、世界 200 ヵ国以上で事業を展開し、12 万人以上の従業員を雇用しており、世界中のモビリティに関する現実的な課題に取り組んでいます。ブランドビジ ョンである「Progress for Humanity」に基づき、Hyundai Motor はスマートモビリティ・ソリューション・プロバイダーへの転換を加速しています。Hyundai は、革新的なモビリティソリューションを実現 するために、ロボティクスや Advanced Air Mobility(AAM)などの先進技術に投資し、未来のモビリティサービスを導入するためのオープンイノベーションを追求しています。世界の持続可能な未来のために、Hyundai Motor は業界をリードする水素燃料電池と電気自動車技術を搭載したゼロエミッション車を導入するための努力を続けていきます。

Hilton Grand Vacations
ヒルトングランバケーションズ株式会社(NYSE:HGV)は、タイムシェアの業界のリーディングカンパニーとして知られています。米国フロリダ州オーランドを本拠とし、第一級の行楽地におけるタイムシェア・リゾートの企画・開発・販売・運営を行うと共に、ヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブおよびヒルトンクラブを運営しています。現在700,000組を越えるクラブメンバーの皆さまに、厳選された質の高いリゾート交換プログラム、観光旅行、予約サービスを提供しています。日本では、ヒルトン・リゾーツ・マーケティング・コーポレーション(東京都新宿区⻄新宿:代表 ジェフリー・バーニアー)が事業を運営しています。