人が「暑い」と感じるのは、カラダを守るサイン
そもそも、人はなぜ「暑い」と感じるのでしょうか?
それは、外気温からカラダの機能を守るためです。
マンダム研究員の方によると、「人の体温は外の気温から影響を受けやすく、気温が高いと体温も上がってしまいます。個人差はあるものの、人が活発に動ける体温は37℃前後。これ以上になるとボーっとしたり、カラダがだるくなったりして体調不良を引き起こすため、余計な熱は体外に放出しなくてはなりません。」とのこと。
「暑いと感じると汗を出し、その汗が蒸発してカラダを冷やす。“暑い”という感覚は、〈カラダを冷やす仕組み〉を発動させるサインなのです。」
私たちのカラダは自分で自分を守る機能が備わっており、体温に関しても上がり過ぎを防ぐ仕組みを持っているのですね。
着衣で快適だと感じる気温は、22~23℃
また、人が快適だと感じる気温は湿度50%の環境下において裸でじっとしている状態で約30℃、夏服を着ている状態だと22~23℃になり、スポーツなどでカラダを動かせば快適気温はさらにその下になります。
なお、快適気温は湿度によっても変化します。
「頭寒足熱といいますが、カラダの中で暑さに弱いのが“頭”です。暑い環境に長くいると頭がボーっとするだけでなく、自律神経の乱れや心身のバランスの欠如などにもつながってしまいます。
暑さを回避して涼しい環境に身を置くことは、体調を整えるためにとても大切。
そして、少しでも快適に過ごすために、クールアイテムなどを賢く使って冷感・清涼感を得る“クールハック”を実践するといいでしょう」
人はどうやって「涼しい」と感じるの?
マンダムの調査(※)では、夏の蒸し暑さを体感した約6割が「ストレスを感じる」と答え、「仕事や勉強に集中できない」と答えた方も約3人に1人います。
逆に快適な涼しさを得た状況になると、約6割が「リラックスできる」と感じ、約3人に1人が「仕事や勉強に集中できる」と回答しています。
快適に仕事や勉強をするために、涼しさを得ることはとても大切なことが分かります。
では、人はどのようにして「涼しい」と感じるのでしょうか?
人が温度を感じるのは「TRP(トリップ)チャネル」という細胞の感覚センサーが関係しているとのこと。
「温度センサーとして働くTRPチャネルはいくつもの種類があり、さまざまな温度に対応しています。
そのなかのTRPM8は約26℃以下で活性化する冷感センサー。
このセンサーのスイッチが入ることで、“涼しい”や“冷たい”と感じられるのです。」
冷感センサーのスイッチを入れる方法
涼しさを感じる冷感センサーのスイッチは、効率的に入れたいもの。
そのためには、「肌の温度を下げる」「清涼成分など特定の科学物質でセンサーを刺激する」という2つの方法があるとマンダム研究員の方は解説されています。
「肌の温度を下げるためには、2つの物質間で熱を移動させる〈熱交換〉と水分の蒸発で熱を奪う〈気化熱〉の仕組みを利用します。
むずかしく聞こえますが、水や氷など冷たいものを肌にあてて熱を冷ましたり、風をあてて肌の上にある汗を蒸発させたりすればいいだけのことです。
また、清涼感を得るための冷感センサーの刺激には、スーっとした爽快感がある成分を活用します。
冷感センサーTRPM8はハッカ・ミントなどの主成分であるメントールにも反応するため、メントールを配合した製品を上手に使えば、実際の温度が下がっていなくても涼しさを感じることができるというわけです」
さらに、この2つの方法は組み合わせると清涼感がアップすることもわかっています。
「クール系アイテムでメントールの刺激を与えたうえで、風にあたって肌の温度を下げると、“冷たい”という感覚はさらに増します。ぜひ、試してみてください。」
効果的な「クールハック」で快適に過ごそう!
残暑が厳しい今、涼しく暮らすにはどうすればいいのでしょうか。
クール系アイテムを効果的に使ったクールハックを、日中の出勤シーンを例にご紹介いたします♪
出勤前はデオドラントミストなどでカラダをクールに
この時期は、モーニングシャワーでカラダをすっきり目覚めさせるのがおすすめ!
シャワー後はメントール配合のデオドラントミストなどをカラダにシュッと吹けば、汗やニオイケアとともにクールダウンもできます。
また、商品を使用した箇所に風を受けると熱交換や気化熱の相乗効果で涼しさを感じやすくなり、移動中も快適。
アイテムを携帯しておくといつでもサッと使用でき、すぐに爽快感が手に入ります。
通勤中はフェイスシートで上手に冷やす
電車などでの通勤は暑さだけでなく、不快さも感じやすくなります。
人との距離が近いとスプレーなどは使いにくいので、フェイスシートを上手に活用しましょう。
コンパクトに折りたためば手のひらに収まり、人目も気になりません。
冷たさを感じやすい首にしばらく押しあてると、ひんやりとして気持ちよく、リフレッシュもできます。
会社に到着したらボディシートなどでクールダウン
デスクに着いたら広げたフェイスシートで鼻から下を覆い、3秒ほど押しあてると熱交換が生じて涼やかに。
そこにハンディファンなどで風をあてると気化熱の促進と熱交換で、よりクールに感じられます。
さらに、ボディシートでカラダを拭くのも効果的。
とはいえ、オフィスでは周りの目が気になるもの。
そんな方は、ボディシートを首の後ろにあてるだけでもOK!
仕上げにデオドラントミストを使えば、気持ちよく働ける爽やかボディが完成します。
暑さを感じる環境にいると、ストレスを感じやすくなってしまいます。
クールハックを賢く活用し、残暑も心地よく過ごしましょう♡
※インターネット調査/2020年6-7月実施/15~59歳の男女440名/マンダム調べ