日産の新型コンパクトSUV「キックス」が正式デビュー！ 全車e-POWERを搭載。

期待の新型コンパクトSUV、日産キックスがいよいよ正式デビューを飾った。全車e-POWERを搭載し、価格は275万9900円〜。群雄割拠のコンパクトSUVのカテゴリーが、ますます面白くなりそうだ。

6月24日、日産はコンパクトSUVの「キックス」を発表、6月30日から発売を開始する。

6月30日から日本で発売が開始される日産キックス。全幅は1760mmと3ナンバーサイズだが、カテゴリートップクラスの最小回転半径を実現しており、小回りも得意。

パワートレーンは事前の噂通り、e-POWERのみ。最大出力を約20%向上させ、中高速域の力強さを高めている。また、発電用エンジンの作動タイミングの制御を最適化することで、エンジンの作動頻度を減らし、静粛性の向上も実現したという。

アクセルペダルの踏み戻しで車速を調整できる「e-POWERドライブ」も備わる。

e-POWERと並ぶ日産のお家芸が、運転支援技術「プロパイロット」だ。こちらもキックスでは全車標準装備となる。ミリ波レーダーの採用によって、より遠くの先行車の状況を検知し、スムースな制御を行うことで、ドライバーをアシスト。また、事故の際の自動通報のほか、あおり運転や急病などの緊急事態には手動で通報できる「SOSコール」も全車標準装備となっている。

アクセル、ステアリング、ブレーキを制御して、高速道路の運転をサポートしてくれる。

万一の際、ボタンを押すだけでオペレーターに通報可能。事故時には自動通報してくれる機能も。

なお、キックスは「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」なども標準装備で、全車が「セーフティ・サポートカーS＜ワイド＞（サポカーS＜ワイド＞）」に該当する。

「踏み間違い防止アシスト」は、駐車場で障害物がある場合、踏み間違いによる急加速を抑制してくれる。

エクステリアは、精悍な「ダブルVモーショングリル」や特徴的な「フローティングルーフ」を採用。ヘッドライトとテールライトはLEDだ。

ボディカラーは、モノトーン9色、ツートーン4色の全13種類。イメージカラーは左上の「プレミアムホライズンオレンジ」と「ピュアブラック」のツートーンだ。

インテリアでは、クラストップレベルのフロントウィンドウ見開き角と低いウエストラインによる、開放感ある視界が自慢。シートは人間工学に基づき、快適な座り心地で疲労軽減効果があると謳う「ゼログラビティシート」を採用する。

シフトレバーは電制式で、パーキングブレーキも電動となる。

オレンジタンの内装色が上質感をアピールする。

こちらは標準のブラック内装。

これはこれでスポーティさが際立って好印象。

また、ユーティリティの高さもセールスポイントで、後席はニールームが600mm、ヘッドルームも85mmを確保し、大人でも充分くつろげる広い室内空間を実現しているという。ラゲッジルームも423ℓの容量を確保し、Mサイズのスーツケースを4個積むことが可能だ。

ラゲッジルームの容量は423L。

後席シートは6対4の分割式で、レバー操作で簡単に倒せる。

キックスは、基本的にはモノグレード展開となる。「X」と「Xツートーンインテリアエディション」の違いは、後者の内装色がブラック／オレンジのツートーンとなるほか、前席シートヒーター＆ステアリングヒーター、寒冷地仕様が標準となる。価格差は11万円と小さくないので、購入の際には頭を悩ませそうだ。

 

■日産キックス・価格

X　275万9900円

Xツートーンインテリアエディション　286万9900円

日本市場においては、なんと10年ぶりのブランニューモデルとなる新型車、キックス。日産がこのクルマにかける期待は小さくない。ライバルは多いが、e-POWERとプロパイロットはキックスの大きな武器となるだろう。ただ、4WDモデルが欲しかった、という人も少なくないかもしれないが…。

6月24日のオンライン発表会に出席した日産の星野朝子副社長。

日産キックス X

全長×全幅×全高：4290×1760×1610mm

ホイールベース：2620mm

車両重量：1350kg

エンジン形式：直列3気筒DOHC

排気量：1198cc

ボア×ストローク：78.0×83.6mm

圧縮比：12.0

エンジン最高出力：60kW(82ps)/6000rpm

エンジン最大トルク：103Nm(10.5kgm)/3600-5200rpm

モーター最高出力：95kW(129ps)

モーター最大トルク：260Nm(26.5kgm)

WLTCモード燃費：21.6km/L

JC08モード燃費：26.2km/L

駆動方式：FF

車両価格：275万9900円

 

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