「アートピースを着る」がコンセプトの新鋭ブランドWEARSSETS(ウェアセッツ)と、アウトドアに圧倒的強さを誇るおなじみGoldwin(ゴールドウイン)。
両ブランドのセンスと技術を融合させたアイテムに、世界中を冒険する写真家・石川直樹氏の作品を落とし込む、超限定トリプルコラボ「K2 IWG」の予約受付が始まった。
大型コラボの仕掛け人たちを直撃。
石川氏によるK2の写真がモチーフなのと関わる3者の頭文字から「K2 IWG」と命名された今コレクション。合計7モデルが展開され、それぞれ100着限定の事前予約制となっている。(各プロダクト紹介は次ページにて)
3月1日の予約スタートに先駆けてオープンした「Goldwin Harajuku」にて、石川氏とウェアセッツのお二人、ゴールドウインを指揮する新井氏に話を聞いた。
三者を結びつけたものとは?
「10代の頃から世界を旅する冒険家にして、人々の心揺さぶる作品を生み出す写真家でもある石川さん。彼の個展や展覧会に関わった縁があり、以前から一緒にクリエイションできればと思っていたんです」と、ウェアセッツのプロデューサー、サカグチ氏。
ウェアセッツ×石川直樹のアイデアに、ウェアセッツCEO兼デザイナーである阿久津氏も賛同。
「サカグチから話を聞き、とても面白そうだと。でも、我々だけでは石川さんの個性やパワーを表現しきれないと考え、アウトドアのプロであるゴールドウインにオーダーしました」。
「私は個人的に石川さんの著書を読ませて頂いており、深く共感したファンの一人。ですから、良い機会をもらえて感謝しています」と、ゴールドウインの新井氏。
「実際に製作し始めると、作り手の思いを忠実に表現しなきゃいけないわけで、かなりプレッシャーでしたけどね(笑)」。
主題に「K2」を選んだワケ。
石川氏がこのプロジェクトについて聞いたのは約1 年ほど前。
「ちょうどK2に挑む直前であり、頭が遠征でいっぱいのタイミングだったんです。とはいえ嬉しいお話。ぜひ、大好きでリスペクトしているK2を題材にしたいと考えました」。
帰国後、K2への過程で撮った作品をウェアセッツにいくつか送ったそう。
届いた作品の中から写真をセレクトしたウェアセッツの両名よると「我々がピンときた写真を、お二方も気に入ってくださり……。スムーズに関わる全員が納得する絵を決定できました」とのこと。
石川さん本人もすぐに納得したそうで「一番思い入れのあるK2の写真を採用していただけました。ケープに使用されているドンキーの写真のチョイスには少し驚きましたが(笑)」。
ロゴやジャケットに使われているのが、そびえ立つK2の写真。石川氏お気に入りの作品であり、K2 IWGの象徴ともいえる。
「青空と山のコントラストや雪の白さを、正確にテキスタイルへ反映させるのに苦労しました」と、プロダクトを監修する立場のゴールドウイン新井氏。
中綿ケープには、パキスタン軍駐留地で撮影したロバのフォトがあしらわれている。
「アラビア語のグラフティがカッコ良いでしょう?すでに壊されてしまって今は見られない風景だそうです。そんなエピソードも写真ならではで素敵だと思って」と、サカグチ氏が教えてくれた。
石川氏のエッセンスは写真だけではない。全プロダクトにアウトドアマンとしての彼の意見が盛り込まれている。
「高い保温力、止水ファスナーといった基本はもちろん、ベンチレーションや収納力などについてもオーダーを。実体験から必要と感じたギミックを盛り込んでもらいました」。
ほぼ同時にお目見えとなった「Goldwin Harajuku」への想い。
エントランスにK2 IWG をディスプレイする「Goldwin Harajuku」について石川氏。「決して広くはないけど、濃いショップですね。体を最大限に使わないと生きていけない南極、北極、エベレストという3つの極点を撮影した作品も展示してもらっています」。
「最高の出来となったダウンジャケットが目立ってイイ感じ。原宿という場所にありながら、落ち着いた大人のアウトドアショップに仕上がっていて、幅広い人々に愛されそう」とは阿久津さんの弁。
Goldwin Harajuku
原宿に新たにオープンしたゴールドウイン3店舗目の直営店。「K2 IWG」をはじめ、Goldwinの全カテゴリーから、シーズンテーマに沿ってセレクトされた多種多様な機能美アイテムが揃う。
所在地:東京都渋谷区神宮前6-10-12 Citta神宮前 1F
営業時間:11:00〜19:00 ※新型コロナウイルス感染症対策として2020年3月22日(日)まで営業時間を短縮中(通常営業時間11:00〜20:00 )
tel:03-6419-7920
次ページでは、全アイテムの詳細を公開。
アウトドアズマン憧れのカラコルム山脈の難峰をモチーフにした「K2 IWG」コレクション。
「アートピースを着る」というコンセプトに共鳴した3者によって、アウトドアフィールドの雄大さや険しさが見事に落とし込まれた7つのプロダクトからなる「K2 IWG」。
各アイテムが100着限定の事前予約販売制となっており、納品時には「1〜100」 までのエディショナルナンバー/シグネチャーが入る。まさにスペシャルといえる渾身をコレクションをご覧あれ。
Hooded Down Jacket ¥96800
遠赤外線効果による自然な暖かさを実現しつつ、首回りと袖下にはベンチレーション機能も配したダウンジャケット。携行品が多い石川氏のオーダーを受け、収納力に富むさまざまなポケットが採用されている。バックにはエマージェンシーカラーでプリントしたウェアセッツのロゴが。
Woven Stretch Pants ¥27500
石川氏愛用のパンツをヒントに、デイリーからベースキャンプ到達まで使えるハイエンドな一本。タフで伸縮性に優れ、両脇にはコンシールファスナーのベンチレーションを装備。ポケットだって十分に有している。洗練されたスリムシルエットなのもミソ。
Insulation Cape ¥35200
石川氏の実体験から誕生した多用途中綿入りケープ。全身を包むように肩から羽織ったまま固定でき、広げればマットや掛け布団にも。ポケッタブルなので携帯性も優れる。プリマロフト採用のうえ、裏地は静電気抑止素材だから気持ち良さ◎。
(左) Short Sleeves T-shirt ¥8800/ (右)Long Sleeves T-shirt ¥9900
Short Sleeves T-shirt ¥7700
タウンはもちろん、登山シーンでも便利なポケットを胸にオン。上2型はウール混紡で、下のモデルも吸汗速乾性の高い素材を使用する。ともに袖の切り替え部分は縫い目が肌に当たりにくいスマートシーム仕様。長時間着用しても不快感は少ない。
Chest Camera Bag ¥38500
過酷な環境下の撮影だと、カメラをバッグパックから取り出すのが負担なので、胸元で携行できるよう設計。ストラップパーツを入れ替えれば、バックパックに装着したりショルダーバッグにしたりも。中判フィルムの箱が収まるスリーブ付き。
厳しくも美しい自然の素晴らしさを伝え、アウトドアへの憧れが身近に感じられるよう製作されたトリプルコラボ。詳しいオーダー方法はGoldwin WEBサイトにて確認を。オープンしたばかりのGoldwin Harajukuと合わせ、早めにチェックしておきたいところだ。
原宿に誕生した世界で3店舗目のGoldwin直営店。
丸の内、サンフランシスコに続き、アウトドア・ファッションの聖地とも言える原宿に新たにオープンしたゴールドウイン3店舗目の直営店「Goldwin Harajuku」。近年、国境を超えて人気を集めている同ブランドだけに、多様な文化の行き交う原宿はまさに適地といえる。
店内には、K2 IWGをはじめ「スキー」「アウトドア」「アスレチック」「C3fit」「ライフスタイル」のGoldwinの全カテゴリーから、シーズンテーマに沿ってセレクトされた多種多様な機能美アイテムがラインナップする。
【Goldwin Harajuku(ゴールドウイン 原宿)】
所在地:東京都渋谷区神宮前6-10-12 Citta神宮前 1F
営業時間:11:00〜19:00 ※新型コロナウイルス感染症対策として2020年3月22日(日)まで営業時間を短縮中(通常営業時間11:00〜20:00 )
tel:03-6419-7920
Photo/Takuma Utoo、メーカー提供
(問)ゴールドウインカスタマーサービスセンター tel:0120-307-560 https://www.goldwin.co.jp/goldwin/