お腹ぽっこりは「正しい姿勢」で解消できる

お腹がぽっこり出ているのは、ふだんの姿勢が悪いことが原因です。逆にいえば日常的に「正しい姿勢」を心がけるだけでお腹ぽっこりは解消できるということ。なぜ悪い姿勢を続けるとお腹ぽっこりになるかを見ていきながら、それを解消する正しい姿勢を解説します。

お腹ぽっこりの負のスパイラル

胃の周辺から恥骨のあたりまでお腹全体がぽっこりと出ているのは、ふだんの姿勢が大きく関係します。悪い姿勢は内臓を圧迫するため、胃腸が正しく機能しなくなるのです。

胃腸の働きが衰えてくると、今度は無意識にお腹を守ろうと姿勢がさらに悪くなります。すると、消化やぜん動運動が衰えるという負のスパイラルが続くことに…。お腹ぽっこりがどんどん進んでしまうのです。

負のスパイラルはまだ止まりません。前かがみの姿勢が長く続くと、今度は肋骨の角度が広がってしまいます。すると、胃が自由に動くようになって広がりやすくなり、つい食べ過ぎてしまうことに…。

食べすぎは衰えた胃腸にさらに負担をかけることに…。こうして、お腹がますますぽっこりしてしまうのです。

正しい姿勢でぽっこりお腹が解消

負のスパイラルに入ったお腹ぽっこりを食い止めるのが「正しい姿勢」です。背すじを伸ばした正しい姿勢を心がければ、背筋が鍛えられると同時に胃腸の位置も元どおりになります。胃腸の機能が正常化して、お腹ぽっこりも徐々に解消するのです。

とはいえ現代社会は、下を向いてスマホを操作したり、長時間パソコンに向かったりと、背すじを伸ばす機会があまりありません。日常から意識しないと、背筋はどんどん衰えてしまいます。

正しい姿勢の基本は、頭の頂点が上から糸で引っ張られているイメージです。背すじを伸ばしたまま背筋と腹筋に力を入れて、同時に両肩を下に引っ張ります。これは立っているときも、座っているときも同じです。

立っているときは、耳と肩とくるぶしが一直線になるように意識。重心は土踏まずにかけるようにします。座るときは基本的に、イスに浅く腰掛けてください。かかとをイスの下に入れて座ると、無駄な力が入らずに負担になりません。

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