運動神経が悪い人ほど筋肥大しやすいメカニズム

じつは運動神経が悪い人ほど、筋トレによる筋肥大に向いています。実際、バリバリに筋肥大したボディビルダーにはスポーツの経験が少なかったり、スポーツが苦手だったりする人が多いのです。運動神経が悪い人ほど筋肥大しやすいメカニズムについて、詳しく見ていきましょう。

運動神経が何百の筋肉をコントロール

たとえば野球でボールを投げるという動作。このとき、私たちが使う筋肉は身体の一部だけはありません。何百という筋肉が連動して動作。しかも、筋肉は同時に力を出すのではなく、それぞれが適切なタイミングで適切な力を発揮しています。

具体的に、投げる動作を体全体で捉えると「下半身→体幹→上半身」という順序、上半身で見れば「肩→ひじ→手首」という順序で、いくつもの筋肉が流れるように連動。それを運動神経がコントロールしているのです。

基本的なエネルギーの流れは「下から上」と「中心から末端」。こうして合理的でスムーズに筋肉を動かせることが、スポーツ全般で求められます。それができるかできないかが運動神経のよい人と悪い人の違いです。

運動神経がよいと筋肥大の負荷が減少

ここでスポーツがうまかった人が筋トレをすると、無意識のうちに体が合理的な動きをしてしまいます。運動神経がよいと鍛えたい筋肉以外の筋肉も使ってしまうため、同じウェイトでも筋肉にかかる負荷が分散してしまうのです。

すると、筋肥大させたい筋肉にかかる負荷が減少。その結果、筋肥大がおこりにくくなるわけです。逆に運動神経の悪い人は意識しなくても、鍛えたい筋肉だけを使った非合理的な動きになります。

そして結果的に、効率のよく筋肥大がおきてマッチョになるのです。これが、運動神経の悪い人ほど筋肥大しやすいメカニズム。スポーツでは合理的でない動きによって、筋肥大はもたらされるのでした。

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