【第1弾】～【第3弾】までお送りしていたサウジアラビア旅行記も、今回の記事で最後になります。
今回は、リヤドとディルイーヤの観光をお届け！世界遺産ディルイーヤ、サウジ国立博物館、マスマク城塞などの有名観光地に加え、フランス系ホテルのスイーツやサウジアラビア男性の白い民族衣装「トーブ」についてなど今回も盛りだくさんです。
ぜひ、最後までお楽しみください。
第1弾・第2弾・第3弾をまだお読みでない方はこちらから↓
https://www.veltra.com/jp/yokka/article/veltra-staff-saudi-arabia-1/?sid=1554
https://www.veltra.com/jp/yokka/article/veltra-staff-saudi-arabia-2/?sid=1554
https://www.veltra.com/jp/yokka/article/veltra-staff-saudi-arabia-3/?sid=1554
旅の行程表
6日目
- 終日：リヤド市内観光（専用車利用）
https://www.veltra.com/jp/mideast/saudi_arabia/a/180684?sid=1554
- Holiday Inn Riyadh Al Qasr泊
7日目
- 午前：リヤド市内観光（Uber利用）
- PR655 RUH(1850) - フィリピン航空で空路マニラへ（機内泊）
8日目
- - MNL(1045)
- PR432 MNL(1430) / NRT(2010) フィリピン航空で空路成田へ
リヤドとディルイーヤを効率良く1日で巡る
首都リヤドだけであればUberやCareemを使って観光することも容易ですが、郊外にあるディルイーヤを含めて1日で観光するとなると、専用車＆専用ガイドが交通状況などを加味して効率良く巡ってくれる貸切チャーターがおすすめです。
◆【貸切チャーター】リヤド市内オーダーメイド観光ツアー！＜英語／8時間／1～4名／選べる車種＞*車1台あたり
https://www.veltra.com/jp/mideast/saudi_arabia/a/180684?sid=1554
世界遺産ディルイーヤは涼しい午前中か夕方以降
1744年から1818年に第一次サウード王国の首都であったディルイーヤ。かつての都を現代に復活させる巨大国家プロジェクトが急ピッチで進んでいます。場所はリヤドの北西20km。サウジアラビアを代表する観光地に整備中で、世界的なホテルグループが次々とディルイーヤでのホテルオープンを発表しています。また既に多くの客で賑わっているブジャイリテラスのレストランは、どれもお洒落で高品質。お値段はちょっと張りますが、サウジアラビア旅行の素敵な思い出になるのではないかと思います。
この時は午前中の涼しい時間帯に訪れていますが、時期によって昼間はかなり高温になりますので、ディルイーヤ観光は午前中の早い時間又は夕方以降に組み込むのがベストです。サンセットの時間帯は綺麗ですし、夜にライトアップされた遺跡は日中とは異なる神秘的な感じです。
遺跡に着いたら、まずはビジターセンターに行きましょう。ほとんどの人が直接遺跡に行って、このビジターセンターには立ち寄っていなかったのですが、横長の大型スクリーンでの映像を駆使した説明はかなり興味深いですし、何より建物の中が涼しくて、トイレが綺麗です。
遺跡はオリジナルの部分を修復・保護しつつ、新しい部分を建て増しして、幾つかのモダンな博物館になっています。現在のサウジアラビアの王族であるサウード家のルーツとなるディルイーヤ。19世紀初頭にオスマン帝国によって崩壊されるまでの間、サウード王国がいかにして繫栄したか、かなり興味深い内容です。中でもディルイーヤ博物館にあるサウード王家の家系図は必見です。木の幹と葉っぱが家系図になっており、王家の全員の名前が葉っぱに記載されています。
スイーツが絶品の『Le Méridien Riyadh』
リヤドで人気のランチビュッフェを求めて中心部にあるフランス系ホテル『Le Méridien Riyadh』へ。人気というだけあって2階のビュッフェレストラン「MILWAN」がかなり混雑していたため、1階のロビーランジ「LATITUDE 24」でランチを取ることにしました。注文したのは、コブサラダ、ボロネーゼパスタ、ピザ。サラダだけでお腹いっぱいになる量でしたが、さすがフランス系高級ホテルで、どれも凄く美味しかったです（オーダーしたのはアメリカとイタリアの料理ですが...）。
サウジアラビアに来てからというもの、お酒を飲まない代わりに食後のスイーツが習慣になり、『Le Méridien Riyadh』でもケーキを食べることに。さすがスイーツの本場フランスだけあって、見るからにスイーツの質が高そう。どれも美味しそうで悩みに悩んだ結果、鮮やかなグリーンのピスタチオのケーキを選択しましたが、これが本当に美味しくて正解。既にお腹いっぱいでしたが、もう1つ食べられそうでした。
リヤド観光の午後に最適なサウジ国立博物館
時期によって暑さが厳しくなる午後にもってこいの観光スポットがサウジ国立博物館。冷房が効いた17,000㎡という広大な室内スペースに、贅沢なレイアウトで展示がされています。サウジアラビアの歴史や文化、イスラム教、未来に向けてのヴィジョンなど、サウジアラビアという国をより深く知るのに最適なスポットです。サウジアラビアの旅をリヤドから始める人が多いのではないかと思いますが、国への理解を深めるために観光初日に訪れることをおすすめします。
個人的に一番印象に残ったのが、イスラム教の2大聖地であるメッカとメディナの展示スペース。メディナの預言者のモスクには実際に訪れましたが、非イスラム教徒なので内部に入ることはできず、また規模が大きすぎて全容が分からなかったのですが、模型を見てようやく全容が分かり、改めてその規模に驚きました。イスラム教の最大の聖地であるメッカは非イスラム教徒は街にさえ入ることができないため、メッカの中心部の模型は本当に興味深かったです。
難攻不落の要塞、マスマク城塞
「無骨だけど、格好いい」、マスマク城塞を初めて見た時の感想です。1865年に軍の基地として建てられ、難攻不落の要塞として名を馳せていたこの城塞も、1902年にサウード家がリヤドを支配し、サウジアラビア王国を統一した際に陥落しました。
軍事に関する展示が多いのですが、その当時のリヤドの街の写真なども展示されていて、国立博物館とは違った趣があります。リヤド最大級の男性用スークと隣接しているので、スークのお店が開き始める16時以降に併せて訪れることをおすすめします。
サウジ男性のお洒落が一同に介するアル・ザル・スーク
サウジアラビアの男性はお洒落好き。白い民族衣装のトーブは（若い人でも）最低7枚持っていて、曜日や気分によって着こなしているとのこと。サウジアラビアのトーブは日本の学生服のような立襟があるのが特徴。襟や袖口、ボタンの位置や形など、デザインは様々です。
それに加えて生地の質感や色（同じ白でも微妙に異なります）も様々。袖口につけるカフスは数万円を超える高級ブランドのものから、若者向けのビビットなデザインのものまで種類が豊富。頭に巻く布のシュマッグはサウジアラビアでは赤と白（または白だけ）が主流ですが、このデザインも数百・数千と種類があり、若者を中心にシュマッグではなくキャップを被る割合が増加している様子。キャップはニューエラが一番人気かなと思います。
また足元のお洒落も大事です。星の数ほど種類がある革の草履でいかに他の人と差をつけるかがポイントです。近年ではスニーカーを履く人も増えていて、圧倒的にナイキが人気のようです。
かつては民族衣装の着用が義務付けられていましたが、現在は公式行事の時を除いて制限はありません。スーツや洋服を着るのも自由です。そんな中で引き続き民族衣装を着続けるサウジアラビア人が多いのは、自国の文化を守りたいという意思以上に、民族衣装の着心地や性能の高さではないかと思います。一日の中でも寒暖の差が激しい砂漠独特の気候で、暑い時は涼しく、寒い時は暖かく、一年を通して快適に過ごせるのではないかと思います。
私も現地で民族衣装を購入しましたが、想像以上に快適で、サウジアラビア滞在中にずっと着ていました。サウジアラビアを訪問される際は、ぜひ民族衣装を購入してみてください！
～おわりに～
世界中の多くの国を訪れた経験がある「旅のプロ」である私も、個人旅行でサウジアラビアに行くことには不安がありましたが、結果として取り越し苦労でした。
配車アプリ（Uber、Careem、Kaiian）が全土で使え、英語がよく通じ、電波状況も良好。お酒が飲めない以外はイスラム教の縛りがほとんどなく、治安と衛生状態が非常に良く、食べ物が本当に美味しい！
まだまだ地方などでは外国人観光客に慣れていない部分はありますが、逆にそれが「今、サウジアラビアに行くべき」理由だと思います。これから爆発的に海外からの観光客が増え、サウジアラビア全土を旅行するようになると、良くも悪くも外国人観光客に慣れてしまいます。
今こそ、素顔のサウジアラビアに触れる旅をおすすめします！
VELTRA
余暇プランナー
「心揺さぶる」旅の体験を届けるというミッションのもと、日本国内・海外のツアーやアクティビティの催行会社と共に日々活動を行っています。日本国内や世界各地の旅に関する便利な情報やアイディア、現地からお届けするホットな話題、さらに おうちで体験できるオンラインツアーの情報などをまとめ、発信していきます。次の旅行のヒントとなる情報を探してみてください。
