1年中暖かい気候で人気のアメリカ・マイアミ。そんなマイアミには、ラテンアメリカ出身の人達がたくさん住んでいるため、町を歩いていると、英語の代わりにスペイン語が聞こえてくることもあります!
明るくて陽気な町、マイアミ。今回は、そんなマイアミにある「キューバ人コミュニティー」について紹介したいと思います。
マイアミの移民事情
アメリカは、移民によって成り立っている国です。そのため、国内には色々な人種のコミュニティーが多数存在します。例えば、カリフォルニア州ロサンゼルスには、日本人コミュニティー「リトル・トーキョー(Little Tokyo)」があります。
マイアミの場合は地理的にラテンアメリカが近いため、中南米からの移民が年々増えています。特に多いのが、キューバ、ハイチ、コロンビア、ジャマイカ等からの人達です。
その中で最も多いのが、キューバ人。マイアミにキューバからの移民が増えたのは、1960年代以降です。1953年から1959年にかけて「キューバ革命」が起きたため、自由を求めて多くのキューバ人達がアメリカへ辿り着きました。
現在のマイアミエリアには、アメリカで最も大きいキューバ人コミュニティーが2つあります。それが、「リトルハバナ(Little Havana)」と「ハイアリア(Hialeah)」です。
リトルハバナ(Little Havana)
キューバやラテンアメリカの文化が体感出来る、「リトルハバナ(Little Havana)」。マイアミエリアの中心部に位置しているため、国内外からの観光客が行きやすい場所にあります。今の姿からは想像が付きにくいかもしれませんが、1930年代頃までは、低中所得層のユダヤ教徒が多く住むエリアでした。キューバからの移民が増える度に、新しい店やレストランがオープン。今のような活気あふれる場所になって行きました。
観光するなら「カジェ・オチョ(Calle Ocho)」
「カジェ・オチョ(Calle Ocho)」は、リトルハバナのメインストリートです。スペイン語で、Calleというのは「通り」、Ochoは「8」という意味なので、日本語に訳すと、「8番街」や「8丁目」となります。この「カジェ・オチョ(Calle Ocho)」には、美味しいキューバ料理が堪能できるレストランがあります。料理以外に葉巻が好きな人は、キューバ式葉巻もゲットできますよ!
また、地元の人達が集まる場所、「ドミノパーク(Domino Park)」もあります。ここでは、キューバ式のドミノで遊んだり、のんびりお昼寝をしている人達を見かけます。興味があれば、地元の人達と一緒にドミノで遊んでみるのも良いかもしれません。みなさんフレンドリーで、快く歓迎してくれます。
下記に、「カジェ・オチョ(Calle Ocho)」のおすすめレストランと葉巻ショップを挙げてみました。
エル・パブ・レストラン(El Pub Restaurant)
1996年から家族で経営している、パブ兼レストラン。カジュアルでリーズナブルな料金で食べれることから、地元の人達が多く訪れる人気のお店です。アイスクリームから作られるミルクシェイクは、飲んでみる価値ありです!特に「マメイ」と呼ばれるフルーツは、日本では余り馴染みがないと思います。ここでは、マメイシェイクもあります!「マメイ」はそのまま食べると甘過ぎますが、シェイクにすると良い感じに飲めます。
ベルサイユ・レストラン(Versailles Restaurant)
スペイン語式には、「ベルサイリェス」と呼ばれるこのレストラン。キューバ料理のレストランとしては老舗店で、ガイドブックや旅行サイトにも掲載されたことがあります。全体的にお値段は少し高めですが、店内の雰囲気が良くサービスもいいです。
キューバ・タバコ・シガー・コ(Cuba Tobacco Cigar Co)
キューバは、葉巻の名産地として知られています。そんなキューバ出身の人達が手作りで作った葉巻が、このお店で手に入ります。葉巻のコレクションが、豊富に揃っていますよ。
https://www.facebook.com/people/Cuba-Tobacco-Cigar-Co/100066632304119/
リトルハバナ観光希望の人向けに、日本人ガイドさん同伴のツアーがあります。ぜひ、そちらも検討してみてください。
ハイアリア(Hialeah)
「リトルハバナ(Little Havana)」から北西に行ったところに位置する、「ハイアリア(Hialeah)」。カタカナ表記だと「ハイアリア」となりますが、地元の人達は「ハヤリヤ」と発音します。ここは全米で最もスペイン語話者が多く住む場所の1つとして知られ、全住民の約92%以上がスペイン語を母国語としています。また、年々住民の増加から市になっていて、これからも更に増えるだろうと言われています。
この町にも、安くて美味しいレストランがあります。ここでは、地元の人気店を挙げてみました。
ラ カレッタ(La Carreta)
最初に紹介するのは、「ラ カレッタ(La Carreta)」というお店。チェーン店なので、サウスフロリダにはいくつか店舗があります。でも、いつ行っても混雑している人気のレストランです。キューバ料理が多いですが、オムレツやサンドイッチ等、メニューの種類も豊富。また、曜日毎にスペシャルメニューが準備されています。
個人的におすすめしたい料理が、2つあります。1つ目は、エビのクレオールソース(Shrimp in Creole Sauce)」です。クレオールソースとは、味付けされたトマトソースのこと。そのソースの中にエビやピーマン等が入っていて、白いご飯と一緒に食べます。意外と思われるかもしれませんが、キューバの主食はお米です。
2つ目は、デザートにピッタリの「フラン(Flan)」。見た目は日本のプリンのような感じですが、表面が硬めで味が濃厚です。
どちらの料理も、日本人の口に合うと思います。行った際にどの料理を注文していいか分からない場合は、ぜひ選んでみてください。
トリゴ・カフェ・タパス・ワイン(Trigo Café Tapas Wine)
「タパス」とは、気軽に食べれる小皿料理のことです。小皿料理と言っても、生ハムから揚物まで種類は色々あります。ここでは、そんなタパスと一緒に美味しいワインが飲める他、キューバ式コーヒーまでいただけます!
マイアミでキューバを体感してみよう!
今回はマイアミの移民事情や、キューバ人コミュニティーのおすすめスポットを書いてみました。
キューバへ行かなくてもキューバを体感できる場所と言えば、リトルハバナ(Little Havana)」と「ハイアリア(Hialeah) 」!みなさんもマイアミへ行った際には、ぜひ訪れてみてくださいね。
https://www.veltra.com/jp/north_america/miami/?sid=1554
Mari
余暇プランナー
アメリカ合衆国・フロリダ在住の日本語講師兼フリーライター。学生の頃から旅行が好きで、国内はもちろん、海外は25か国以上の国に行きました。渡米後の最初の3年間は、現地レストランでの勤務やツアーガイドを経験。その後は日本語講師になり、多国籍の人達と接してきました。最近ハマッていることは、ペスカタリアン料理めぐり。10年以上前から、ペスカタリアンの食生活を送っています。