6月といえば梅雨の季節でじめっとしたイメージがあり、少し憂鬱な気分になる季節です。
しかしその季節に見頃を迎える季節の花々は、嫌なイメージを吹き飛ばし気分を盛り上げてくれるようです。
今回は静岡県中西部にあたる遠州地域の花めぐりをご紹介いたします。
梅雨の季節に楽しめる花々たち
日に日に蒸し暑くなりじめじめとした梅雨の季節ですが、そんな嫌な気分を晴らしてくれるのがこの時期に咲く花々たちです。
季節の花々はその時期の風物詩であり、毎年見ることで花の季節が訪れるのが楽しみになることでしょう。
遠州で6月に見れる代表的な花の種類と見頃の時期は以下の通りです。
- バラ (5月中旬~6月上旬)
- 花しょうぶ (5月下旬~6月中旬)
- ユリ (5月下旬~7月上旬)
- あじさい (6月下旬~7月上旬)
- キキョウ (6月下旬~9月下旬)
今回は遠州と呼ばれる静岡県中西部にあたる地域の、人気花スポットを紹介します。
6月に楽しめる遠州の花スポット
加茂荘花鳥園
静岡県掛川市にある加茂荘花鳥園は、桃山時代から続いている加茂家の庄屋屋敷です。
庄屋屋敷の門前には1000平方メートルの広大な敷地に 約600種50万本の花菖蒲 が栽培・保存されています。5月中旬頃から園内の花菖蒲が一斉に咲きだし、辺り一面を花菖蒲の景色で彩ります。
周辺は山里の情緒ある雰囲気で、その中で花菖蒲が咲き誇る景色は古くから多くの人々を魅了してきており、花の季節には連日多くの観光客で賑わっています。
園内にある展示温室ではオリジナルのあじさい展も開催されており、あじさいの他にもたくさんの花々を楽しむことができます。
- 見頃の時期:5月中旬~6月中旬
- 住所:静岡県掛川市原里110
- 営業時間:9:00~17:00(最終受付16:30)
- 入場料金(花菖蒲の期間中):大人(中学生以上)1,500円、小学生300円、幼児無料、障がい者・シルバー(65歳以上)1,350円
- アクセス:新東名高速道路森掛川ICより車で約5分、東名高速道路掛川ICより車で約25分、天竜浜名湖線原田駅下車より徒歩15分
- 駐車場:無料(200台)
可睡ゆりの園
静岡県袋井市にあるユリ園で、名刹・可睡斎に隣接しています。
約3万坪の丘陵に5月下旬頃から 約150品種200万本 のユリが順次咲きだし、広大な丘陵地を一面ユリの花で埋め尽くす圧巻の景色をお楽しみいただけます。
回遊式の日本庭園を囲むように咲くユリはオレンジ、黄色、赤、白、ピンクなど様々な色をしており、敷地によって同じ色で統一されていて訪れた人々の目を楽しませてくれます。
- 見頃の時期:5月下旬~7月上旬
- 住所:静岡県袋井市久能2990‐1
- 営業時間:9:00~17:00(16:00頃までに入場)
- 入場料金:大人1,100円~1,500円、小中学生400円、幼児無料(※見頃時期により料金の変動あり)
- アクセス:東名高速道路袋井ICより車で約5分、新東名高速道路森掛川ICより車で約25分、JR東海道本線袋井駅からバス・徒歩経由で約20分
- 駐車場:500円(約500台)
https://www.city.fukuroi.shizuoka.jp/soshiki/14/1/shizen/1422534562485.html
島田ばらの丘公園
静岡県島田市にある島田ばらの丘公園は、19,000平方メートルの敷地に 世界各国のバラ約500種類 が植栽されています。
広大な園内には趣向を凝らしたバラ庭園や600平方メートルの大温室、トンネル温室などがあり、「ミスシマダ」「メモリーオブシマダ」など島田ゆかりのバラも見ることができます。公園内はバラの香りに包まれており、気分をリラックスさせてくれますよ。
公園向かいの「ばらの館」の1階にある、バラ尽くしの店内のバラ雑貨専門店「ハートローズ」ではお買物や「ばらソフト」を楽しむことができ、2階ではバラ園を眺めながら食事が楽しめるレストランがあります。
- 見頃の時期:春(5月中旬~6月下旬)、秋(10月中旬~11月下旬)
- 住所:静岡県島田市野田1652
- 営業時間:9:00~17:00
- 入場料金:一般(大人)300円、小中学生150円、未就学児は無料
- アクセス:東名高速道路焼津ICより車で約20分、新東名高速道路島田金谷ICより車で約15分、JR東海道本線島田駅下車コミュニティバス乗り換え約10分
- 駐車場:無料(約450台)
https://www.baranookakouen.jp/
香勝寺(ききょう寺)
「ききょう寺」としても知られている香勝寺は、遠州の小京都とも呼ばれる静岡県周智郡森町にある曹洞宗のお寺です。日本三大ききょう寺の一つとしても知られています。
境内にあるききょう園には 15種類4万5千株、100万本以上のキキョウ が咲き、見頃になると園内が青紫色一色に染まります。
園内はキキョウの他、蓮やあじさいと季節の花々が咲き、日本古来の和の風景を楽しみながら散策をすることができます。
- 見頃の時期:6月中旬~7月下旬
- 住所:静岡県周智郡森町草ケ谷968
- 営業時間:9:00~17:00
- 入場料金:中学生以上500円、小学生100円、未就学児無料
- アクセス:新東名高速道路遠州森町スマートICより車で約3分、森掛川ICより車で約5分、天竜浜名湖線森町病院前バス停より徒歩10分
- 駐車場:無料(70台)
あわせて訪れたい観光スポット
掛川花鳥園
静岡県掛川市にある掛川花鳥園は 多種多様な花が咲き誇る園内で、さまざまな鳥たちと触れ合うことができる体験型テーマパークです。
雨の日も安心な全天候型の大温室やスイレンプール、エミューの牧場などがあり、イベントではペンギンに餌をあげたり、フクロウを腕に乗せたりと珍しい体験を楽しむことができます。
可睡斎
可睡斎は静岡県袋井市にある曹洞宗の仏教寺院です。 遠州三山の一つで東海道一の膳の修行道場 でもあり、禅寺としても知られています。お寺の隣には可睡ゆりの園があり、あわせて参拝するのがおすすめです。
こちらの名物は 「日本一の東司」といわれるトイレ です。トイレの中央には煩悩を焼き尽くす炎の神である烏蒭沙摩明王像(うすさまみょうおうぞう)が祀られており、ピカピカに磨かれた木の床や蓮の手洗いなどトイレとは思えない空間が広がっています。
蓬莱橋
静岡県島田市にある蓬莱橋は、大井川に架かる全長897.4m、通行幅2.4mの木道歩道橋です。平成9年には 「世界一の長さを誇る木造歩道橋」としてギネスブックに認定 されました。国内でも数少ない賃取橋(ちんとりばし)としても有名です。
長い木=長い木の橋、全長897.4=厄無しの語呂合わせで縁起の良い橋 としても人気があります。
晴れた日は橋の上から富士山を望むこともできます。
https://www.city.shimada.shizuoka.jp/kanko-docs/horai.html
お土産におすすめのスポット
グリンピア牧之原
静岡県は日本一のお茶の生産地です。なかでも 牧ノ原台地は日本のお茶の2割を生産 する、まさに日本一のお茶どころです。
広大な茶畑の中にあるグリンピア牧之原では、お茶の製造工程の見学やお茶摘み体験ができます。直売のお茶を味わったり、お茶料理を食べたりすることもできますよ。
お茶のお土産を買い求めるなら是非立ち寄りたい施設です。
https://hellonavi.jp/detail/page/detail/34
焼津さかなセンター
静岡県焼津市はまぐろやカツオといった遠洋漁業の基地として栄える、日本でも有数漁港を持つ漁業の町です。
焼津さかなセンターは水産都市焼津の港で水揚げされた新鮮な海の幸をお土産にしたり、新鮮な海鮮料理を食べたりできる、 約70店舗の巨大な海鮮ショッピングモール です。
鮮度抜群な海の幸や水産加工品などを求めて、年間170万人もの観光客が訪れ、連日大賑わいの観光施設です。
https://www.sakana-center.com/
御前崎海鮮なぶら市場
牧ノ原台地から南へ行くと、静岡県最南端である御前崎に到着します。目の前に雄大な太平洋が広がる、風光明媚な御前崎は、かつおの水揚げで有名な漁港でもあります。
そんな漁業の町に建つ御前崎海鮮なぶら市場には、 御前崎港に水揚げされた海産物や、全国から直送された新鮮な海の幸 がたくさん並び、海産物のお買物におすすめのスポットです。
ちなみに「なぶら」とは漁師が使う言葉で、かつおなどの魚の群れのことを指しています。
梅雨の気分を吹き飛ばす絶景を見に行こう
6月といえば梅雨でじめじめとしたイメージがありますが、あじさいや花菖蒲といった梅雨の景色に似合う季節の花々が咲き誇る季節でもあります。
なかでも遠州では6月が見頃な花の名所が数多くあり、お出かけにぴったりの場所です。
今年の梅雨は静岡県へ訪れ、この季節にしか見ることのできない絶景を見て憂鬱な気分を吹き飛ばしてみてください。
https://www.veltra.com/jp/japan/shizuoka/?sid=1554
nonta
余暇プランナー
元旅行会社勤務で今は山の中の観光施設で働きながら旅ライターを行っています。元々旅行好きで大学も地理学専攻と根っからの地理マニアです。大自然の絶景と寺社仏閣などの歴史建築が大好きで、連休などあればすぐに車中泊で出かけてしまいます。その他登山やランニングなどとにかく家に引きこもっていることが苦手で、常に自然の中で過ごしていることが私の癒しになっています。