実は、北海道の中でも観光地として人気がジワジワと上がってきているのが道東エリア。北海道の美しい自然が体験できる場所として有名です。
しかし、道東を周遊する際は札幌とは違い自然豊かなエリアゆえの注意点があります。
この記事では道東の主要都市へのアクセスがいい「女満別空港」を拠点とした2泊3日のモデルコースと旅行プランを立てる際の注意点をご紹介します。
自然豊かな道東の旅行プランを立てるコツ
道東エリアは、 夏と冬とではまったく別の顔を持ちます 。その分道東ならではの魅力を味わえますが、旅行に行く時期によって注意点が増えてきます。札幌などの都市部と違い、何かトラブルがあった時に対処がより大変になることがあるので、事前にトラブルを回避して旅行を楽しめるよう準備しておきましょう!
目的地によって行きと帰りの空港を変える
道東には たんちょう釧路空港、女満別空港、根室中標津空港、とかち帯広空港 の4つの空港があります。 最も便数が多く、道東の主要都市へのアクセスがいいのが「女満別空港」です。 そのため、道東をまんべんなく周りたい方は女満別空港がおすすめです!しかし、道東といっても広大なため、目的地によっては帰りは別の空港を利用すると移動時間を気にせず余裕を持って楽しめます。
道東の雪道は、要注意!
実は道東は、札幌ほど積雪量は多くないんです。しかし、気温は氷点下20度になる日はめずらしくありません。そのため道が凍結していたり、冬季には通行止めになる道もあります。道民でも冬の運転は控える人がいるほどなので、 冬の道東でのレンタカー使用はおすすめしません。 もし利用する場合は、事前に交通状況の確認と安全運転は必須です!!
ゆったり楽しみたいならバスツアーがおすすめ
北海道では道東の都市別で日帰り型や、周遊型などのバスツアーが豊富にあります。 バスツアーに参加すれば、運転の負担も減り、心も体力的にも余裕をもって旅行を楽しめます。 ツアー参加者と仲良くなれるのもバスツアーの醍醐味ですね!
女満別空港から主要都市への移動距離
道東といっても、それぞれの街までの移動にはやはり時間がかかります。移動時間を考慮して旅行プランを立てるようにしましょう!また世界自然遺産として登録されている知床から羅臼に行く場合は、 冬季通行止め期間 があるので注意が必要です。
- 網走市街:20分
- 知床(ウトロ):1時間半
- 屈斜路湖:1時間
- サロマ湖:1時間
- 野付半島:2時間
- 釧路:2時間半
- 稚内:5時間
- 紋別:2時間
- 札幌:5時間
- 旭川:3時間
- 函館:8時間
女満別空港スタート!2泊3日のモデルコース
【網走→知床→女満別空港】コース
1日目
まずは、女満別空港から30分程度でつく網走へ。初日は移動の負担を減らし、近場で観光とすると良いでしょう。網走にいったら、明治時代に実際に使われた 博物館網走監獄 に見学に行くのがおすすめです!監獄時代に提供されていた食事を味わえます。 夏はクジラやイルカを見るネイチャークルーズ、冬は一面流氷に囲まれた神秘的なオホーツ海をが見られる流氷観光砕氷おーろらなどアクティビティが豊富です
2日目
網走から、世界遺産の街・知床に移動します。ドライブがてら、全長18kmもの「 天に続く道 」を通ってみてください。名前のとおり、まっすぐな道がまるで天まで続くような風景を見ることができます。知床についた日は、王道の 知床五湖のハイキング や、 カムイワッカの湯 などの自然を体験するアクティビティに参加し、五感で自然を味わってみてはいかがでしょうか。
3日目
女満別空港までの道中には、斜里町にある 「神の子池」 があります。山奥にありますが、車でのアクセスがよく、気軽にいけます。摩周湖の伏流水からできており、コバルトブルーに輝く池は道東にきたらぜひ見て欲しいスポットです。
【弟子屈→釧路→釧路空港】コース
1日目
初日は、弟子屈町にある 日本で最も透明度の高い湖・摩周湖 や、 冬には白鳥が訪れる湖・屈斜路湖 で自然の雄大さを満喫しましょう!宿は、少し足を伸ばし阿寒で取るのがおすすめです。阿寒では 「カムイの湯ラビスタ阿寒川」 や 「あかん湖鶴賀ウィングス」 などのホテルで旅の疲れを癒しつつ、道東の魅力を味わえますよ。夜は、阿寒湖の森ナイトウォーク「 カムイルミナ 」で自然とデジタルアートの融合を楽しめます。
2日目
阿寒から自然とグルメを味わえる街・釧路までは1時間半ほどで到着します。早めに出発することで2日目は存分に釧路の街を満喫できますよ。釧路の必須スポットは、 釧路湿原 。釧路湿原展望台から眺望する大パノラマの釧路湿原は息を飲むほどの壮大さです。夏季はカヌー、冬季はわかさぎ釣りなどアクティビティも豊富です。 世界三大夕日の港町・釧路のサンセットを見るのも忘れずに!
3日目
朝食は、 釧路和商市場 の海鮮店を回って好きな食材で作るオリジナル 勝手丼 が絶品でおすすめです。港町・釧路ならではの新鮮な海鮮が食べられます。帰りは釧路空港を利用すれば出発までの時間も有意義に使えます。
【知床→釧路→釧路空港】コース
1日目
知床をメインで楽しみたい方は、初日に知床に向うといいですよ! クルーズでは、世界遺産の知床を海上から見ることができ、陸上からではわからない知床の偉大さを体験できます。 運がよければクジラやイルカが見られるかも!? 知床に1泊するなら行って欲しい穴場・絶景スポットが、 夜の知床岬 。街明かりがないため、天然プラネタリウムが目の前に広がります!
2日目
知床を出発する前に、知床グルメを堪能し釧路まで移動に備えおきましょう。ウトロ漁協のおかみさんが営む ウトロ漁協婦人部食堂 では、シンプルながら本当に美味しい海の幸が食べられます。その後は、釧路へ。アウトドアが好きな方は、釧路市街から少し離れた実音別町憩いの森キャンプ場で釧路の大自然の中をキャンプするのも最高です!キャンプ用品はレンタルできるので気軽に楽しめます。
3日目
最終日は、 グルメの街 としても知られている釧路市内で食いだおれの街散策をするのがおすすめです。海鮮の他にも ソウルフード・スパカツ発祥の店「レストラン泉屋」 や ザンギ発祥の店「鳥松」 など、釧路のグルメが盛りだくさんです。
ゆったりと道東の自然を満喫する旅を。
自然が好きな方にとっては道東は最高の観光地です。自然に囲まれた道東だからこその注意点もあるのでこの記事を参考に旅行プランを立ててくださいね。
出典・参考
Ayaka
余暇プランナー
フリーライターのAyakaと申します。旅行会社での勤務経験があります。 旅とカフェ巡りと焼き菓子が大好きな道産子です。 現在は地元の北海道を離れ、メルボルン生活を楽しんでいます!