寒川神社は、神奈川県にある全国で唯一と称される八方除の神社。
そのご利益は絶大で、引っ越しや転職、開業など人生の節目にぜひ訪れたいパワースポットです。今回、2022年9月23日の秋分の日に、ご祈祷に行って参りましたのでご紹介していきます。
八方除の守護神といえば寒川神社!
全国唯一と称する八方除神様
寒川神社の公式サイトによると、 全国唯一の八方除守護神 と記載があります。「地相・家相・方位・日柄などに起因するすべての禍事・災難を取り除き家業繁栄・福徳円満をもたらし」(公式サイトより)、身に降りかかるあらゆる厄災から身を守ってくれるご神徳。
引っ越しや転職、開業はもちろん、何か始めたい人、今の環境を変えたいと思う人、厄年の人など、あらゆる人に開かれた神社 です!
https://samukawajinjya.jp/happoyoke/
神社とご祭神の名称が同じ
ご祭神は、 寒川比古命(さむかわひこのみこと)と寒川比女命(さむかわひめのみこと) 。 一対の男女が神様 です。こちらの二柱の神様を 寒川大明神(さむかわだいみょうじん) と称します。「寒川」と付く神様は、他の神社ではお見かけしないと思います。さらに、ご祭神と神社のお名前が同じというのも、唯一無二な感じがしますね。
教科書に出てくる歴史上の人物もお参り
朝廷を始め、 源頼朝や武田信玄、徳川家代々など歴史の教科書に出てくる偉人たちもお参り していた神社で、今では、八方除のご利益を求めて全国各地から多くの参拝者が集います。私は秋分の日にお参りしましたが、「結構人いるな〜」という印象でした。
江戸の裏鬼門を守る神社
約1600年の歴史のある格式高い神社
相模國一之宮と称される寒川神社は、歴史が古く、 おおよそ1600年の歴史を持つ格式高い神社 です。記録では、雄略天皇(456~479年)の時代に奉幣(神に幣帛を捧げること)されたそう。この頃日本は古墳時代で、かなり古い印象を受けますね。社殿は、727年(神亀4年)に建立されたとのことです。
厚木市と茅ヶ崎市の間に位置
場所は、神奈川県の厚木市と茅ヶ崎市の間に位置します。 電車で行くなら、JR相模線に乗り「宮山駅」で下車、徒歩約8分 です。この路線は、 本数が1時間に2〜3本、多くて4本なので都心に比べれば少ない 印象ですが、電車で行けるので車を持たない私のような人には、便利です。
【所在地】
- 〒253-0195 神奈川県高座郡寒川町宮山3916
- JR相模線「宮山駅」下車 徒歩約8分
https://samukawajinjya.jp/access/
皇居の裏鬼門にあたる場所
八方除の神様と信仰される理由に、場所と向きが関係します。 東京(江戸)から見て南西に位置し、これは現在の皇居から見て裏鬼門にあたる場所 です。通常の社殿は南向きか東向きに建てられるそうですが、寒川神社は、南西を向いています。それゆえ、江戸時代では、関八州(関東八州)の守護神、そして 江戸の裏鬼門を護る神社 として崇められていました。
ご祈祷のすすめ
ご祈祷とは
自分の叶えて欲しい願いごとを神様に伝え、その加護が受けられるようにお祈りをすること です。お賽銭を入れてお願いするよりも特別感があり、受け取るパワーも増すので、具体的に叶えたいことがあれば、ご祈祷がおすすめです!
ご祈祷の申込方法
神門をくぐる手前、左側に 客殿 があります。そちらでご祈祷の受付をしています。申込用紙があるので、そちらに住所と名前を記載して受付に。 八方除のご神徳と、さらにもう一つご祈願できます 。自分の叶えたいことを願うには何て書いたらいいかなど、相談に乗ってくれるので、思い切って訪ねてみましょう。各々に適したご祈願を案内してくれます。とても丁寧に対応してくれるので、ぜひ訪れてみて。
【御祈祷の受付時間】
- 午前8時 〜 午後5時(年中無休)
https://samukawajinjya.jp/worship/prayer.html
ご祈願料
ご祈願料は、中式の3,000円から、一番高い永代式の50,000円以上まで あります。私は3,000円にしました。ご祈祷が終わると、授与品をいただけます。中式の場合、下記をいただけました(うっかりして写真を撮っていません......)。
- 記名板剣神札(きめいいたけんおふだ)
祈願を込めた神札で、自分の名前をフルネームで入れていただけます。 - お守
- ご神土(ごしんど)
寒川大明神が鎮座される、清浄な神域の土とのことで、敷地の四隅や入口、玄関などにまきます。 - ご神供(ごしんく)
- お神酒(おみき)
- お箸(おはし)
- 寒川神社オリジナルのメモと便箋セット
※遠方で、直接参拝できない方で御祈祷を受けたい方は、郵送でも受け付けていただけます。
大人数が入れる御本殿
ご祈祷の受付完了後、時間になったら本殿の中に案内 されます。 216名が一度に着席できる広々とした空間 です。外のお賽銭箱から中を覗くのと、実際に入った雰囲気では、体感が全然違いました。神様パワーを全身で浴びている感じです。 今回初めてでしたが、またご祈祷してもらいたい! と思いました。
ご祈祷を受けた人のみ入れる庭園
神嶽山神苑
本殿の奥には、2009年(平成21年)8月から開苑の 神嶽山(かんたけやま)神苑という庭園 あります。寒川神社の起源と関わりがあるといわれる「難波の小池」や、池泉回遊式の日本庭園が備わります。
茶屋や資料館もあり、思った以上に広くて充実したお庭でした。こちらは ご祈祷を受けた人だけが入れる貴重なエリア です。
貴重なご神水
神苑入口を入るとすぐ、手水舎があります。こちらの左横に、ご神水をいただける蛇口があります! 持参のペットボトルでも持ち帰れますし、持っていない方は300円で購入できます。 甘くて柔らかいお水でとても美味しかったです。
裏参拝所
神嶽山を通して、大明神を裏から拝する場所があり、神聖な佇まいです。もしかしてこちらが主なお参り場所?と思ってしまうほどでした。
茶屋 和楽亭
お抹茶とお菓子がいただける憩いの場所もあります。
【ご利用時間】
- 午前9時30分〜午後3時30分
方徳資料館
八方除についての資料が展示された資料館。神社の歴史や八方除信仰の歴史など、参考資料があります。
【ご利用時間】
- 午前9時~午後4時
https://samukawajinjya.jp/about/shinen.html
人生の節目に訪れたい!
春分や秋分に訪れるのもよいですし、 人生の節目を迎える人や厄年の人など、厄災から身を守りたいと思うときにもぴったりの神社です 。
“大難は小難に、小難は無難に、そして吉事は最大に”してくださる寒川神社へ、ご神徳をいただきに訪れてみませんか?
mami
余暇プランナー
旅ライター。普段は、東京と関西各地を行ったり来たり。最近は、日本神話の世界と重ねて神社巡りをすることが趣味です。空いた時間ができると、何か読むか、美術館に行くか、坐禅をしています。これまで、美術館を求めてヨーロッパ各地を旅したこともあり、死ぬまでにしたいことは世界中の気になる美術館を全て巡ることです。体験型の旅行が好きで、旅先ならではの出逢いを大事にしています。思わず行ってみたくなるような、そんな記事をお届けしていきたいと思います。