フロリダ半島の最南端にある、「キーウエスト(Key West)」。あの有名なアーネスト・ヘミングウェイが愛した街としても知られています。
今回は、マイアミからキーウエストまでの行き方や見どころを詳しく紹介しましょう。
「キーウエスト(Key West)」までの行き方
キーウエストは、マイアミから約260km離れたところにあります。フロリダ半島の主要道路であるUS1を真っすぐ南へ向かっていくと、キーウエストにたどり着きます。キーウエストまでは車で4時間程度で、これはマイアミから「フロリダ・ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」へ行く際の所要時間と大体同じくらいになります。
日本では片道4時間以上の運転が必要なところは、「遠い」という感覚になりませんか?でも、アメリカは国が大きく、どこへ行くにも車での移動となります。そのためか、この距離感をそれほど遠いと感じない人もいます。ちなみにフロリダは縦に長い州なので、マイアミからジョージア州へ行く場合、高速道路を利用して片道最低8時間以上の運転が必要です。
フロリダ半島の南には、「フロリダキーズ(Florida Keys)」と呼ばれる小さな島々があります。その島々を結んでいるのが、「オーバーシーズ・ハイウェイ(Overseas Highway)」と呼ばれる道路です。この道路からは、きれいな景色が一望できるのはもちろんのこと、ドライブ中にアクティビティー施設やレストランにも立ち寄ることができます。
「キーウエスト」までの道のり~おすすめスポット4選~
キーラーゴ(Key Largo)
マイアミを出て、すぐのところにある島です。この島は、フロリダキーズと呼ばれる島々の中では、面積が一番大きいです。この島には、シュノーケリングやスキューバダイビングを目的で訪れる人達が多いですよ。
キーウエストまで行くのはちょっと難しいという人でも、キーラルゴまではマイアミから車で1時間程度で行けます。それほど遠くないので、マイアミ市内観光と一緒にスケジュールにいれてみるのもいいかもしれません。
イスラモラダ(Islamorada)
キーラルゴの先にあるのが、スポーツフィッシングで有名な「イスラモラダ」。島内には、スポーツフィッシング用のボートレンタルや、美味しいシーフードレストランがあります。
個人的におすすめしたいお店が、「イスラモラダ・シュリンプ・シャック(Islamorada Shrimp Shack)」というところです。2011年に母と娘が共同でオープンしたレストランで、2015年には人気アメリカ人料理タレント、ガイ・フィエリ氏が訪れて、エビのフリッター料理を絶賛しました。レストランのメインはエビ料理ですが、エビ以外にカニやコンク貝を使った料理もあります。
マラソン(Marathon)
ファミリーアクティビティーができる、「マラソン」。実は町として認定されたのは、1999年と比較的新しいです。ドライブ中に、セスナがある小さい空港、学校、病院等が見えてきます。キーラルゴに次いで多くの住民が住んでいるため、観光地でありながら生活感が漂います。
マラソンへ行く途中には、イルカの研究施設、「Dolphin Research Center」があります。ここでは、イルカの生態について学べたり、実際に触ることができます。動物が好きな人なら、絶対楽しめると思いますよ。
セブンマイルブリッジ(Seven Mile Bridge)
マラソンを過ぎた後に見えてくるのが、「セブンマイル・ブリッジ」。ここは、今まで様々なミュージックビデオやCMの撮影場所として使われてきたので、ご存じの人も多いのではないでしょうか?
「オーバーシーズ・ハイウェイ」の中で最も長い橋で、1982年に完成しました。完成して以来、地元の人達や観光客が多数利用しています。ドライブ中、窓からはもう一つの橋が見えてきます。これは、鉄道王であったヘンリー・フラグラーが列車用に建設した橋で、実際に使われていました。しかし、老朽化やハリケーンの被害に伴い、現在は使用不可となっています。
「キーウエスト」の見どころ
そして、最終目的地である「キーウエスト」に到着します!上記に挙げたように、4時間余りのドライブ中に色々な過ごし方ができますが、「キーウエスト」にも、見どころがいくつかあります。ここでは、絶対欠かせないスポットを2か所を挙げてみました。
サザンモストポイント(Southernmost Point)
「サザンモストポイント(Southernmost Point)」はアメリカの最南端を示す場所で、記念撮影の定番スポットになっています。ここからキューバまでは、約145km。キューバが見えるのかな?と思われがちですが、残念ながら地形の関係で見ることはできないそうです。
アーネスト ヘミングウェイ博物館(The Hemingway Home and Museum)
そして、「アーネスト・ヘミングウェイ博物館」も欠かせません。生前のヘミングウェイは、様々な作品を世に生み出しました。そんな彼はキーウエストを気に入り、定住することになりました。現在、博物館になっているこの家は、1930年代に彼が実際に住んでいたところです。館内では、彼がどんな生活をしていたのかを見学できます。
また、敷地内には猫たちが住んでいますが、よく見てみると6本指の子もいます。彼らはヘミングウェイが生きていた頃、プレゼントとして受け取った6本指の特別な猫の子孫達。遺伝子変異で指が6本あった猫は、幸運を呼ぶと言われてきました。彼らは小さい頃からここに住んでいるせいか、全然人見知りせず、観光客に近寄っていく子達もいます。
毎年10月には大人向けのイベントを開催
キーウエストでは毎年期間限定で、大人向けの特別なイベントが開催されます。「ファンタジー・フェスト(Fantasy Fest)」という名前の催し物で、参加者たちは派手なコスチュームを着たり、踊ったりして楽しみます。40年以上続くこのお祭りは、毎年10月にあります。詳細は、公式サイトをご覧ください。
自分で長時間ドライブするのが辛かったら?
読者の中には、運転が苦手な人もいると思います。国内ならまだしも国外で長距離運転となると、少しハードルが高くなるかもしれません。日本人が案内してくれる現地ツアーもあるので、ぜひそちらも利用してみてください。
https://www.veltra.com/jp/north_america/miami/a/15416?sid=1554
ドライブを楽しみながらキーウエストへ!
今回は、キーウエストへ行くまでの楽しみ方とキーウエストのおすすめスポットを紹介しました。
最初は4時間以上のドライブは大変!と思っていても、レストランへ行ったり、道中の観光スポットへ立ち寄ったりしていると、あっという間にキーウエストに到着します。筆者も何回かキーウエストへ行ったことがありますが、運転が大変だと感じたことは一度もありません。みなさんも、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
Mari
余暇プランナー
アメリカ合衆国・フロリダ在住の日本語講師兼フリーライター。学生の頃から旅行が好きで、国内はもちろん、海外は25か国以上の国に行きました。渡米後の最初の3年間は、現地レストランでの勤務やツアーガイドを経験。その後は日本語講師になり、多国籍の人達と接してきました。最近ハマッていることは、ペスカタリアン料理めぐり。10年以上前から、ペスカタリアンの食生活を送っています。