イギリス人は何か困ったことがあっても、まずは自分でやってみよう!と考える人が多いようです。歴史のある古い家に住む人が多く、修理しながら大切に維持しています。
イギリスでも誰しもが初心者からDIYをスタートしています。「やってみよう」という気持ちが大切です。
まずは、簡単なことから始めてみるのもいいでしょう。
家具のアップサイクルは初心者でも手軽でおすすめです。ガーデニングから始めてみるのもいいかもしれません。
イギリスでのDIY修行は、新しいスキルを身につけ自分の手で生活空間を彩る冒険の始まりです。
まずはホームセンターへ
まずはホームセンターで必要な道具や材料を手に入れます。イギリスには数多くのホームセンターがありますが、その中でも特におすすめなのがB&QとWickesです。これらのホームセンターでは、DIYに必要なあらゆるアイテムが揃っています。
また、ガーデニングに興味がある方は専門のガーデンセンターも覗いてみるとよいでしょう。ガーデンセンターでは植物や園芸用品だけでなく、ホームグッズも取り揃えられています。
B&Q(ビーアンドキュー)
B&Qはイギリス最大手のホームセンターチェーンで、豊富な品揃えが魅力です。木材、ペンキ、ツールから庭の植物まで、DIYプロジェクトに必要なアイテムが一度に揃います。トイレやシャワーなども単品で売られています。
Wickes(ウィックス)
Wickesもまた、ホームセンターとして幅広い商品を提供しています。DIY初心者向けに使いやすいツールやスタートキット、プロの大工さんも納得する品質のものまで揃えられています。予算に合わせて選べるのも、Wickesの利点の一つです。
ガーデンセンター
ガーデニングに興味があるなら、専門のガーデンセンターも要チェックです。美しい花や樹木、ガーデンデコレーション用品が揃っています。これらを取り入れて、自分だけの楽園を作り上げましょう。ガーデンセンターごとに異なるホームグッズの取り揃えも楽しむことができますよ。
壁のペンキ塗りは2度塗りが基本
ホームセンターでの買い物が終わったら、早速DIYの入門編「壁のペンキ塗り」から始めましょう。ペンキ塗りは2度塗りが基本です。1度塗りで十分なペンキもありますが、場所によっては3度塗りしたほうがいい場合もあります。1度目の塗布が完全に乾くまで待ち、2度目を塗ることで色の均一さと耐久性が向上します。
マスキングテープで仕上がりをきれいに
ペンキ塗りの際、塗りたくない部分をしっかりとマスキングテープで覆いましょう。これにより仕上がりが美しく、プロ並みの仕上がりを実現できます。そして隅々まできれいにペンキを塗りましょう。角を筆で先に塗り、ローラーで中を塗りつぶすように塗っていくときれいに塗れます。
丁寧にやすりで削る
塗装前に丁寧にやすりを使って準備を整えます。ペンキの付きを良くし、塗りムラを防ぐことができます。やすりの後は粉が舞うので、その都度掃除も必要です。古いペンキが塗り重ねられ、何カ所もはがれているようなものを塗りなおす場合は、全体をヒートガンで温めて溶かして削る必要があります。なかなか根気のいる作業で、非常に時間がかかることがあります。
1度塗りの後も軽くやすりで削る
塗装が完了したら、やすりを使って仕上げます。ペンキの滴りや塗りむらを取り除き、触り心地を整えることができますよ。1度の塗装でも仕上がりに満足できない場合は、軽くやすりをかけてから2度目の塗装に進みましょう。これにより、より美しい仕上がりが期待できます。
アップサイクルのすすめ
イギリスでは、古い家具もアップサイクル(修繕などをして新たな価値をつける)して使い続けます。壊れたから、汚いから捨てるというのではなく、できるだけ長く使えるように自ら手入れをし続けているのです。DIYの醍醐味の一つがアップサイクルです。古びた家具や物を新たなアイテムに生まれ変わらせることで、環境にもやさしくおしゃれなアイテムを手に入れることができます。古いもの、いらなくなったものを自分好みに蘇らせ、さらに価値をつけて使い続ける。できるだけものを捨てずに使い続けるためには、アイデアが必要です。
古くなったダイニングテーブルをモダンに蘇らせる
アップサイクルの例として、古びたダイニングテーブルをモダンなデザインに変身させてみましょう。ペイントや新しい脚を取り付けることで、まるで新品のような仕上がりになります。表面をやすってオイルを塗るだけでも、木のぬくもりを生かしたモダンなスタイルに生まれ変わります。
椅子も張り替えて新品同様に
テーブルだけでなく、椅子もアップサイクルができます。古びた座面の生地を取り替えたりペイントを施したりすることで、リーズナブルに新しい家具を手に入れることができます。
まず、クッションの部分を椅子の枠から外し、布を破いてはがします。そして、新しい布をかぶせてホチキスで止めるだけです。枠の部分にアウトドア用のペンキを塗れば、ガーデン用の椅子にもなります。捨てるつもりだったものを、また使えるようにできたという十分な満足感を感じられるでしょう。
ガーデニングにも挑戦
イングリッシュガーデンなら、初心者でも自由にのびのびと植物を植えることができます。ガーデニングにも挑戦してみましょう。自分の庭の環境にどのような植物が合うのか見極めるのも重要ですが、まずは好きな植物を植えて楽しむ気持ちが大切です。
イングリッシュガーデンとは?
イングリッシュガーデンは、風情と美しさを感じる自然な景観が特徴的です。花や樹木を植え、ウッドチップを敷いた小道を作り、アーチを配置すれば庭園にロマンティックな雰囲気を醸し出すことができます。春にはチューリップ、夏にはラベンダー、秋には紅葉する木々が庭園を飾れば、季節ごとに変わる植栽を楽しめます。イングリッシュガーデンといえば、イングリッシュローズも欠かせません。
特に厳密なルールはない
ガーデニングは芸術の一環といえるでしょう。植物の配置やデザインに特に決まりはなく、自分の感性に従ってアレンジしていくことが大切です。
手入れ不要のイングリッシュガーデンを目指す
手入れが簡単で美しいガーデンを目指すなら、イングリッシュガーデンがおすすめです。耐寒性ある植物や庭石、ウッドチップを使った通り道などを組み合わせ、四季折々の花や樹木で彩りを添えましょう。
自分でできることの喜びを楽しもう
まずは簡単なことからDIYを始めてみてはいかがでしょうか。自分の手で生み出したものには特別な満足感があります。新しいスキルを身につけ、自分のアイデアを具現化することで、生活がより充実したものになるはずです。イギリスでのDIY修行は冒険の連続です。失敗も含めて楽しんで、自分だけのスタイルを見つけてくださいね。
ukihaddy
余暇プランナー
イギリス、マンチェスター在住。趣味は旅行とガーデニングとカフェめぐり。今まで20カ国以上を旅してきました。最近はイギリス国内の名所をいろいろと周っています。マンチェスターのおしゃれカフェも発掘中です。コロナ禍も落ち着き、海外旅行への情熱が復活!イギリスにもすてきなところがたくさんありますが、ほかのヨーロッパの街もそれぞれ個性的で魅力があります。さまざまな国や街を訪れたいと思っています。