今、おしゃれキャンパーの間で必需品となりつつある調理器具「マルチグリドル」をご存じでしょうか。
丸くて薄い円盤型の鉄板1枚で、焼く・炒める・煮るといった調理方法をこなせる多機能さを誇ります。油が不要で、焦げ付きもなく、後片付けや手入れも簡単で、アウトドアシーンだけでなく、自宅での調理にも欠かせない存在です。
今回は、話題のグリドルの魅力とともに、おすすめレシピを2つ紹介します。
軽い・薄い・焦げ付かない
キャンプ飯に欠かせない「マルチグリドル」
Photo by しゅんぺー
SNSで話題の「マルチグリドル」をご存じでしょうか。円盤型の薄くて、軽量なフライパンで、今やおしゃれキャンパーには欠かせない調理器具の一つです。サムギョプサルやパスタなど、グリドル1枚であらゆる料理が全部できるので、重宝します。
とにかく軽くて、コンパクト
マルチグリドルの素材であるアルミニウムは、鉄などと比較するととても軽いのが特徴です。
1番大きな3Lサイズでも、約1.4キロしかないので、片手で持ててしまうほど軽量です。形状も薄くてかさばらないため、バックの中にしまって車に積んでも全く気にならないコンパクトさ。荷物を可能な限り減らしたいキャンパーからバックパッカーまで、あらゆる人におすすめできる調理器具です。専用のバッグもありますし、タオルなどにくるめば衝撃や傷から守ることができます。
シーズニング不要で、お手入れ簡単
Photo by しゅんぺー
キャンプで定番のダッチオーブンやスキレットは熱の伝導性に優れていて、さまざまな種類の料理に適している一方で、毎回使用するたびに錆防止のためのシーズニングが必要なのが面倒で、馴染ませた油がはがれてしまうため洗剤が使えません。また重量もあるため、かさばって持ち運びがしにくいのも難点です。
一方のマルチグリドルは、アルミニウムを素材とし、一般的なフッ素樹脂コーティングの2倍以上の厚さでコーティングされているため、油もシーズニングも不要です。そして何より、焦げ付きの心配がないのがうれしいポイントです。面倒な後片付けやお手入れから解放されるのは、キャンプをゆったり過す上で大きなメリットです。
普通のフライパンや鍋などでチーズやケチャップ、マヨネーズを使用すれば焦げ付いてしまい、なかなか洗い落とせないですが、マルチグリドルではそうした手間はありません。今まで苦戦してきたソースやご飯粒もウェットティッシュでほとんどきれいになります。後は、洗剤で軽く洗えばお手入れは完了です。
これまでキャンプでさまざまな調理器具を使用してきましたが、メンテナンスの容易さは、右に出るものがないと言えます。
実証レビュー
Photo by しゅんぺー
筆者が使用しているのは、世界的卓上グリルとして評価が高い「ZAIGLE(ザイグル)」がリリースしたマルチグリドルです。キャンプ飯はもちろん、自宅での食事やバーベキューでも活躍してくれる、オールラウンダーです。ここからは、実際に使ってみて感じた魅力や難点いついて、レビューしていきます。
あらゆる火に対応できる幅広さ
筆者が所有するのは、ザイグルのマルチグリドル30cm。料理の種類にもよりますが、食事量としては2~3人分が目安と感じます。ガスコンロのような直火はもちろん、IHやエンクロヒーター、ラジエントヒーター、ハロゲンヒーターにも対応できるので、あらゆるシーンで活躍してくれます。
キャンプシーンであれば、ガスコンロはもちろん、焚き火を使って料理ができます。その日の気分やほかの調理方法と組み合わせられるのは大きなメリットだと感じています。
熱伝導性の高さで焼きムラなく、食材の旨味を引き出せる
このマルチグリドルは、コーティングとアルミ合金による5層構造となっているため、調理中のムラを抑え、食材にじっくりと熱を伝えられるので本来の旨味を引き出してくれるのが特徴です。
筆者はこれまで、キャンプ場では風の影響やカセットコンロの威力など、さまざまな要因が重なり、食材にうまく火が通らずに生焼けになるなどの失敗を重ねてきました。ソロやデュオ、ファミリーなどそれぞれのキャンプスタイルに適した調理器具を選ぶ場合、ほかのギアの量との兼ね合いもあり、実はハードルが高いのが現実です。
そうした時に出会ったのが、ザイグルのマルチグリドルでした。30cmという大きさは一般的なカセットコンロにぴったりハマり、安定感も抜群です。
油が不要なのに本格料理が楽しめる
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これまでマルチグリドルを使用して、サムギョプサルやエビのガーリックマヨネーズ焼き、餃子、焼き鳥などを楽しんできました、ただ、いずれの料理も油を使用していません。特殊なコーティングのおかげで、焦げ付きはほぼなく、焦げが見えたとしても、ウェットティッシュなどでサッと拭くだけできれいになります。
キャンプ飯で油を使用する際、まず移動時に容器からこぼれてしまわないか心配です。筆者は実際、車で移動中にふたがはずれ、荷室部分に油が飛び散ったという散々な経験をしたことがあります。ですが、マルチグリドルがあれば、油を使用せずとも多種多様な料理を堪能できるので、こうした心配からも解放されました。
加えて、後片付けもかなり楽になったと実感しています。キャンプ場では温水が使えなかったり、環境への配慮から家庭用洗剤を使用できなかったりするケースも少なくありません。頑固な油汚れを洗い落とすことがそもそも難しい場合もあり、連泊する際などに困ってしまいます。マルチグリドルであれば油汚れも、焦げ付きも気にせず使いまわせるので、何かと忙しいファミリーキャンパーやゆっくりとした時間を過ごしたいキャンパーにぴったりです。
ぜひ食べてほしいキャンプ飯2選
今回は筆者がマルチグリドルを活用して作ったレシピを2つ紹介します。ぜひ、チャレンジしてみてください。
エビのガリマヨチーズ焼き
【材料】
エビ(殻付き推奨)…5尾
ニンニク…お好み
チーズ…お好み
マジックソルト…お好み
マヨネーズ…大さじ2杯
エビは水で洗ってわたを抜き、背中の真ん中に切れ目を入れる
ニンニクをみじん切りにして、マヨネーズと混ぜ、マジックソルトを加える
エビの切れ目に「2.」を入れてマルチグリドルに並べ、チーズをふりかける
しっかりと火が通るように火を通し、エビが赤くなったら食べ頃です
サムギョプサル+締めのチャーハン(2~3人用)
【材料】
豚のばら肉(ブロック推奨)…200~300g
キムチ…100~200g
ゴマの葉 or サンチュ
コチュジャン…大さじ2杯
味噌…大さじ2杯
いりごま…適量
ごはん…お好み
コチュジャン、味噌、いりごまを混ぜ合わせてタレを作る
豚肉を1cm幅と少し厚めに切り、マルチグリドルの周辺を囲むように置いて焼き色をつける
くぼみに油がたまったら、そこにキムチを入れて炒めるように焼く
ゴマの葉やサンチュで豚肉とキムチをまき、タレを好きな量つけて食べる
少し残しておいた豚肉とキムチを再び火にかけ、ごはんを投入して混ぜ合わせながら炒める
マルチグリドルでキャンプ飯が充実する!
軽い・薄い・焦げ付かないの三拍子揃ったマルチグリドルは、キャンプ飯を充実させてくれること間違いなし。自宅でも使えるのでコスパも抜群です。興味がわいた人はぜひ、チャックしてみてください。
しゅんぺー
余暇プランナー
ソロからデュオ、グループなど幅広いスタイルで楽しむキャンプ歴6年目。登山やトレッキング、パックラフトと一緒に楽しむキャンプが好きで、関東や東北、甲信越によく出かけています。ついついギアを買い足してしまい、いまだにサイトのレイアウトを模索中。最近はキャンプ飯で韓国料理を楽しむのがお気に入り。