クラゲは水中で生きる生物のなかでも異彩を放っており、半透明な体がゆらゆらと動く様は神秘的で癒しをもたらします。
一度カメラで彼らの姿を収めると、その美しさに虜になってしまうほど。
今回は、美しいクラゲが見られるおすすめ水族館を3つ、撮影スポットと一緒に紹介します!
クラゲってどんな生物?
世界に約3,000種類いると言われているクラゲには、実は 「脳」も「心臓」も「血管」もありません。 人間が生きるのには欠かせないものがクラゲには無いのです。
逆に無いように見える「口」や「目」のような役割を持つ眼点というものは存在しています。 体の95%が水分 でできており、ゼラチンのような体には脳の代わりに神経が張り巡らされています。
クラゲのなかでも 『ベニクラゲ』というクラゲは、「不老不死のクラゲ」 だと言われています。なぜかというと、「命の危機を察知すると若返る」という驚くべき力を持っているクラゲだからです!
多くのクラゲは、寿命を迎えるなどして死んでしまいますが、ベニクラゲは「ポリプ」という生まれて間もない頃の姿に戻り、そこからまた成長し大人になります。
「若返り」をするということから不老不死だと言われています。 ほとんどの クラゲの寿命は平均で半年、長くても1年ほど。 そして、寿命を迎えたクラゲは死んで海に溶けていきます。
短い命や死ぬときは海に溶けて消える、その儚さも美しく、クラゲの魅力の一つです。
様々な視点からクラゲを楽しめる「すみだ水族館」
東京スカイツリータウンにある「すみだ水族館」では、こちらの水族館で生まれた約14種700匹のクラゲが見られます!
新たに登場したクラゲエリアに注目!
「すみだ水族館」には、2020年7月に 新しく2つのエリアが誕生 しました!
そのうちの一つ、新「クラゲエリア」には 「ビッグシャーレ」という直径7mの楕円形の水盤水槽 が登場。水槽の中には約500匹のミズクラゲがふわふわと漂っています。
水槽の上部は塞がれておらず上から覗くように見られるため、よりクラゲの姿を近く感じることができます。
また、足元の床がガラスの部分もあり、クラゲの世界に入り込んだような感覚も味わえますよ♪色とりどりにライトアップされるクラゲたちの姿は幻想的で、ずっと見ていられます。
もう一つの新エリア 「アクアベース」 では、飼育設備などが公開されており、生き物たちのよりリアルな姿を見ることができます!
アクアベースには「キッチン」と「ラボ」があり、キッチンでは飼育スタッフさんが動物たちのごはんの準備をしている風景が見られます。普段は見られない、どのようにしてスタッフさんたちが準備しているのかを知ることができます!
ラボではクラゲの飼育と繁殖活動が行われており 、クラゲが生まれてから成長していく過程など、見るだけでなく知識も深められるエリア。生まれたばかりの小さなクラゲは可愛らしく儚さもあり、ずっと観察していたくなります。
U字型水槽のクラゲがなんとも美しい
クラゲエリアにはさまざまなクラゲが展示されていますが、すみだ水族館では クラゲの美しさを際立たせる展示方法が魅力的 です。
なかでもU字型の水槽が並べられているスペースは、クラゲの神秘さをより感じられる光の入り方がとても素敵。どの角度から撮っても美しいこちらの水槽は、 ぜひカメラで納めていただきたいスポット です!
【すみだ水族館】
- 住所:東京都墨田区押上一丁目1番2号 東京スカイツリータウン・ソラマチ5F・6F
- 営業時間:平日10:00~20:00/土日祝9:00~21:00(最終入場:閉館時間の1時間前)
- 休館日:なし(年中無休)
- 一般料金:大人 2,300円/高校生 1,700円/中・小学生 1,100円/幼児(3歳以上)700円
※2023年4月1日料金が改定されるようなのでご注意ください
https://www.sumida-aquarium.com/index.html?doing_wp_cron=1675904082.1000568866729736328125
クラゲの世界に入れちゃう!?「京都水族館」
西日本最多のクラゲ展示数は京都にあります!
クラゲの数は西日本最多!
京都水族館に展示されているクラゲは、約30種5,000匹とその数は西日本最多!
「クラゲワンダー」と呼ばれるクラゲの展示エリア には、クラゲの生態に合わせて展示されています。
「京都クラゲ研究部」 というスペースでは、クラゲを飼育しているスタッフさんが作業をされているところを見られます。
クラゲの代表的な種類として知られているミズクラゲの成長過程を展示。生まれてから数日、1週間、1ヶ月と小さな姿からだんだんと大きく、幻想的な姿へと成長していく様子をじっくりと見られます。
360度パノラマ水槽でクラゲの世界に仲間入り
「GURURI」と呼ばれる360度パノラマ水槽は、中に入るとそこはクラゲの世界! アーチ状の入口をくぐり中へ入ると、見渡す景色がすべてクラゲになります。
水槽は中からでも外からでも見られるため、 水槽を挟んで写真を撮ると、クラゲと一緒に水の中にいるかのような写真が撮れますよ! クラゲたちを照らすライトの色が変わるだけでも、雰囲気ががらっと変わります。
ぷかぷかと漂うミズクラゲたちと一緒に写真を撮ってみては?
【京都水族館】
- 住所: 京都市下京区観喜寺町35-1(梅小路公園内)
- 営業時間:日により異なるため公式ホームページの営業カレンダーをご覧ください
- 休館日:なし(年中無休)
- 一般料金:大人 2,200円/高校生 1,700円/中・小学生 1,100円/幼児(3歳以上)700円
https://www.kyoto-aquarium.com/index.html
その美しさに圧倒される「鶴岡市立加茂水族館」
山形県の「鶴岡市加茂水族館」はクラゲ好きにはたまらない!一度は見てみたいクラゲがここに。
天から降り注ぐようなクラゲが見られる
プラネタリウムならぬ 「クラネタリウム」 と名付けられたクラゲのエリアでは、名前の通り星の輝きのような美しいクラゲが見られます。
常時60種以上のクラゲを展示している加茂水族館には話題のクラゲスポットがあり、その名も 「クラゲドリームシアター」 です!
直径5mの大きな丸い水槽には、なんと約1万匹のミズクラゲが。 上からのライトに照らされたクラゲたちは天から降り注ぐ星や、舞い落ちる羽のような美しさ。
写真映え間違いなしのクラゲドリームシアターは、とても人気なスポット です。
あまりの美しさに時を忘れてしまうほど。ふわふわと漂う姿に癒され、神秘的なクラゲたちを見ると心が浄化されるような気がします。
クラゲ好きな方にはたまらない、おすすめのスポットです!
見るだけでなく知識も深められる
加茂水族館では、クラゲの知識も深められる施設が充実しています。
クラネタリウムにある 「クラゲ栽培センター」 では、クラゲの成長過程を観察できたり、季節の催し物としてクラゲの解説が開催されていたりすることも。
小学生以上であれば申し込みができる 「クラゲ学習会」 という学習・体験プログラムでは、クラゲの生態について学ぶことができます。
ショップやレストランにもクラゲが!
加茂水族館では、ショップやレストランにもクラゲが盛りだくさん!
ショップでは クラゲ入りのお菓子 や、クラゲにちなんだグッズが販売されています。
レストランでは 「クラゲラーメン」や「クラゲ定食」 などといった、 クラゲグルメ なるものを食べることができます。クラゲグルメ、どのようなものか気になりますね!
ショップ名は「海月灯り(つきあかり)」レストラン名は「沖海月(おきみづき)」となっており、 『海月(くらげ)』という文字が入っていることからもクラゲ愛がうかがえます♪
軽食売店では クラゲアイスやクラゲソフト といったクラゲグルメも!?
【鶴岡市加茂水族館】
- 住所:山形県鶴岡市今泉字大久保657-1
- 営業時間:9:00~17:00(最終入場:16:00)
- 休館日:なし(年中無休)
- 料金(個人):一般 1,000円/小・中学生 500円/幼児無料
https://kamo-kurage.jp/
まだ知らないクラゲの美しさや魅力がそこにある
見ているだけで癒される、不思議な生物のクラゲ。種類や形、色などによってさまざまな美しい姿を見せてくれます。
彼らの美しさを見られる水族館はまだまだたくさんあります。
クラゲたちが連れて行ってくれる幻想的な世界を感じ、癒されてみませんか?
神田くらげ
余暇プランナー
関西在住のフリーライター。旅行・美容・カメラを持ってお出かけすることが大好き。ライブに行くことが生きがいで、好きになったアーティストさんのライブには必ず行きます!くらげの美しさに魅せられ、全国の水族館を制覇することが目標!小さい頃から神社や和服、温泉などの“古き良き日本の文化”に触れることが好きで、自分を構成する大切な要素だと感じています。読者のみなさまに「行ってみたい!」「やってみたい!」をたくさんお届けできれば嬉しく思います。