使いかけのキャベツや、買ったまま使い忘れていたキャベツ。
食べられるのかどうか、不安になることもありますよね。
キャベツの賞味期限は、いったいいつまでなのでしょうか?
また長持ちさせる保存のコツも知れば、キャベツがたくさんあるときでも安心です。
今回の記事では「キャベツの賞味期限」について、管理栄養士が解説します。
キャベツの賞味期限はいつまで?
キャベツに賞味期限の表示はありませんが、日持ちの目安はおおよそ下記のとおりです。
1玉丸ごとの場合は3週間〜1ヶ月、1/2や1/4にカットされた場合は1週間〜10日、千切りなどにカットされた場合は1日〜2日が目安です。
あくまで目安の日数であるため、食べられるかどうかは見た目や状態で判断する必要があります。
見分け方のポイントは、のちほど詳しく紹介します。
キャベツに賞味期限がないのはどうして?
賞味期限は加工食品に義務付けられている表示であり、農産物であるキャベツには表示しなくてよいことになっています。
そのため、キャベツにははっきりとした賞味期限は表示されていません。
しかし、千切りなどにカットされたキャベツは加工食品にあたるため、賞味期限または消費期限がパッケージに表示されています。
のちほど、カットキャベツの賞味期限についても、詳しく解説します。
キャベツ状態別の賞味期限(日持ち)の目安と保存方法
先ほども伝えたとおり、キャベツは状態によって日持ちの目安が異なります。
また、正しい保存方法を知ることで、長く保存することが可能です。
状態別に詳しく見てみましょう。
【1玉丸ごと】賞味期限(日持ち)の目安:3週間~1ヶ月
1玉丸ごとのキャベツの賞味期限(日持ち)の目安は、3週間〜1ヶ月ほどです。
キャベツが育ったそのままの状態であるため、カットされたものに比べ保存期間が長くなります。
保存は冷蔵保存が基本です。
ポリ袋などに入れて乾燥しないようにして冷蔵庫に入れましょう。
さらに長持ちさせたい場合は、芯をくりぬいた状態で保存するのがおすすめです。
芯をくり抜くことでキャベツの成長を止め、傷むのを遅らせることができます。
詳しい保存方法は、こちらの記事で紹介しているため参考にしてみてください。
キャベツを日持ちさせるには?丸ごと・カット後の保存方法とコツ
1玉使い切るのに時間がかかるキャベツは、気づいたら冷蔵庫の中にしまいっぱなしになっていませんか?キャベツを日持ちさせるコツは「低温で保存すること」と「芯を取り除くこと」です。今回は、1玉・カット済み・千切り・ざく切りキャベツを上手に保存する方法について、写真付きで解説します。
【1/2・1/4玉】賞味期限(日持ち)の目安:1週間~10日
1/2や1/4にカットされたキャベツの賞味期限(日持ち)の目安は、1週間〜10日ほどです。
切り口から乾燥や傷みが進むため、なるべく早めに使い切りましょう。
カットされたキャベツの場合も、芯を切り落とすことで比較的長持ちするようになります。
乾燥しないようペーパータオルで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
【千切り】賞味期限(日持ち)の目安:1~2日
千切りなど、食べやすい状態に切ったキャベツの賞味期限(日持ち)の目安は、1~2日ほどです。
細かくカットすると、切り口から水分が逃げやすく、また雑菌がつきやすいため、あまり日持ちしません。
すぐに使う予定があるときだけにしておく方が、衛生面で安心です。
カットしたキャベツは乾燥しないようにポリ袋に入れて、冷蔵庫で保存してください。
【茹で】賞味期限(日持ち)の目安:1~2日
茹でたキャベツは、1〜2日を目安に使い切りましょう。
茹でたキャベツも傷みやすいため、早めに食べきる必要があります。
清潔な容器やポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存しましょう。
【冷凍】賞味期限(日持ち)の目安:1ヶ月
キャベツは冷凍保存も可能です。
冷凍することで、1ヶ月ほど日持ちします。
キャベツを冷凍する場合は、食べやすいサイズに切ってから、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
使う際は、凍ったまま加熱すると食感の変化が気になりにくくなります。
スープや煮込み料理などに使えますよ。
購入したカットキャベツの賞味期限は切れても大丈夫?
コンビニやスーパーなどで手に入るカットキャベツは、表示されている期限をすぎたら食べない方がよいと考えられます。
期限表示には消費期限と賞味期限の2つがあり、カットキャベツに記載されているのは消費期限である場合がほとんどです。
おいしく食べられる目安である賞味期限は、多少すぎてもすぐに食べられなくなるわけではありませんが、消費期限は、すぎてしまうと急激に品質が低下します。
カットキャベツの期限が切れてしまったら、残念ながら処分しましょう。
キャベツは傷むとどうなる?【賞味期限と合わせて知る】
キャベツには賞味期限が記載されていないため、食べられるかどうかは傷んだサインを知っておくことが大切です。
痛んだサインは、以下のようなものがあります。
・葉が全体的に茶や黒に変色している
・葉が溶けてぬめりが出ている
・腐敗臭や酸っぱいニオイがする
・汁が出ている
このようなサインが見られる場合は、食べずに処分するようにしましょう。
切り口の変色は傷んだサイン?
切り口が茶や黒に変色することがありますが、ほかに傷んだサインが見られない場合は、食べても大丈夫な場合がほとんどです。
切り口の変色は、キャベツのポリフェノールが空気に触れることで変色したものと考えられています。
ポリフェノールは体によい成分であり、食べても問題ありません。
もし見た目が気になる場合は、変色した部分を切り落として使うのもよいでしょう。
「まだ食べられる?」と悩んだときは
キャベツに傷んだ様子は見られないものの、日にちが経っていたり乾燥していたりすると、食べてよいかどうか迷ってしまう場合もあるでしょう。
色や見た目、においなどに問題がなければ食べても問題が少ないと考えられますが、気になる場合はよく加熱して食べるとよいでしょう。
もし少しでも「傷んでいるかも?」と違和感を覚えた場合は、食べるのを控えてください。
キャベツにはっきりした賞味期限はない!傷んだサインを見抜こう
今回の記事では「キャベツの賞味期限」について、管理栄養士が解説しました。
キャベツに賞味期限の表示はないものの、1玉の場合は3週間〜1ヶ月、1/2や1/4玉などの場合は7日〜1週間、カットされた場合は1~2日以内に使い切るようにしましょう。
傷んだサインをしっかりと見抜いて、安全においしくキャベツを使い切りましょう。