甘くてジューシーな味わいのぶどう。ぶどうは傷みやすいこともあり、気付くと汁が出たりつぶれたりして傷んでいた、なんてことも。ぶどうがたくさんあるときは、傷ませないよう保存したいですよね。今回は、ぶどうを長持ちさせる正しい保存方法や保存期間について解説します。
ぶどうはすぐに冷蔵保存!房から外すとさらに長持ち
ぶどうはデリケートな果物であり、あまり日持ちしません。常温保存ではさらに傷みやすくなるため、購入後はすぐに冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
房ごと保存すると2~3日ほどしか日持ちしませんが、枝を切って房から外して保存すると、冷蔵でも1週間近く長持ちします。
さらに長持ちさせたい場合は、1ヶ月ほど保存できる冷凍保存がおすすめです。
続いてぶどうの保存方法について、小粒・大粒に分けて詳しくご紹介します。
大粒ぶどうの保存方法
巨峰やピオーネ、キャンベルアーリー、またシャインマスカットなどの大粒ぶどうは、以下のように保存しましょう。
丸ごと冷蔵保存(保存期間:2~3日)
大粒ぶどうは、買ってきたらすぐに冷蔵庫の野菜室で保存します。丸ごと保存する場合は2~3日を目安に食べきりましょう。
キッチンペーパーに包み適度な湿度を保ちます。
ポリ袋に入れて口を閉じ、乾燥を防ぎます。
ほかの野菜に触れて粒がつぶれないよう、スペースに余裕を持って保存しましょう。
水分がつくと傷みやすくなるため、洗わずに保存してください。
1粒ずつ冷蔵保存(保存期間:約5~7日)
枝の部分をカットして、ぶどうを房から切り離して保存すると、冷蔵保存でも1週間近く保存できます。
房から切り離すことで、ぶどうの重みによって実がつぶれにくくなり、また太い枝から水分が取られ乾燥するのも防いでくれます。少々手間はかかりますが、長持ちさせたいときは便利な方法です。
キッチンばさみを使い、1粒ずつ枝の部分をカットし、バラバラにします。
密閉できる保存容器にキッチンペーパーを敷き、切ったぶどうを並べます。
さらにペーパーをかぶせてフタをしめ、冷蔵庫の野菜室で保存してください。
日持ちの目安は5~7日ほどですが、様子を見ながら早めに食べきるようにしましょう。
冷凍保存(保存期間:約1ヶ月)
冷凍すると約1ヶ月ほど保存できます。
完全に解凍すると水分が出てべちゃっとしてしまいますが、半解凍の状態だとシャリシャリとしたシャーベットのような感覚で食べられます。
ぶどうはよく洗い、キッチンばさみを使って枝を切り、房から切り離します。
ぶどうについた水分をよくとり、冷凍用保存袋に入れます。ぶどうが重ならないように並べてください。
解凍は、流水にあてると皮がつるんと剥けます。
室温に5分ほどおくと、半解凍になり食べごろになります。
シャインマスカットは冷凍NG?
結論から言うと、シャインマスカットも冷凍可能です。ただし、冷凍すると食感が変化し、香りも多少損なわれてしまうデメリットがあります。
シャインマスカットは甘さ、香り、ジューシーな味わいが特徴で、一般的なぶどうより値段が高いものです。たくさんあるときは冷凍保存もOKですが、シャインマスカット本来のおいしさを存分に味わいたいなら、なるべく冷蔵の状態で早めに食べきるようにするのがおすすめです。
枝を残さずバラバラにしちゃった……どうしたら良い?
枝を残さずバラバラにした場合でも保存可能です。ただし、枝を残した場合に比べると日持ちしにくくなります。
冷蔵する場合は、先ほど紹介した保存方法と同様、密閉できる保存容器に入れ、ペーパータオルで包んで保存しましょう。保存期間の目安は2~3日ほどです。
冷凍する場合も同様に、冷凍用保存袋に重ならないように並べて冷凍します。汁気が出やすく乾燥しやすいこともあり、2週間ほどを目安に食べきるようにしましょう。解凍は流水にあてて皮を剥き、半解凍の状態で食べましょう。
小粒ぶどうの保存方法
デラウェアなどの小粒ぶどうは、果肉がやわらかいこともあり、さらにデリケートです。以下のように保存しましょう。
冷蔵保存(保存期間:5~7日)
小粒ぶどうは衝撃から守るため、密閉できる保存容器に入れるのが長持ちさせるコツです。冷蔵の保存期間は5~7日が目安ですが、手に入ったときの状態によって異なるため、様子を見ながら早めに食べきりましょう。
小粒ぶどうは洗わずに、キッチンペーパーなどに包みます。
フタ付きの保存容器に入れ、フタを閉めて冷蔵庫の野菜室で保存します。
保存容器は十分な高さがあるものを選び、ぶどうがつぶれないようにしましょう。
冷凍保存(保存期間:約1ヶ月)
小粒ぶどうも冷凍すると、約1ヶ月と長持ちします。食感が変化してしまうため、気になりにくい半解凍の状態で食べましょう。
小粒ぶどうはよく洗い、水気を十分に取ります。
乾燥を防ぐため1房ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れます。
平らにして冷凍してください。
食べる際は、半解凍の状態でいただきます。凍ったまま皮ごと食べるか、指でつまむようにすると体温で表面が溶け、皮が剥けるようになります。
ぶどうを正しく保存しておいしく食べきろう!
繊細なぶどうは、保存の際にちょっとひと手間かけるのが長くおいしく保存するポイントです。正しく保存して、ぶどうを最後までおいしく食べきってくださいね。