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たけのこを食べたら口や喉がピリピリ、イガイガ……、または身体がかゆくなるといった経験をしたことはないでしょうか。「これってアレルギー?」と心配になるかもしれませんが、必ずしもアレルギーであるとは限りません。この記事では、たけのこを食べたときの気になる症状の原因について解説します。
たけのこを食べて出る症状、これってアレルギー?
たけのこを食べて出る症状は、アレルギーの場合とそうでない場合があります。アレルギーでない場合「アク」または「仮性アレルゲン」による影響が考えられます。
それぞれの特徴や対策について解説しますが、アレルギーかどうかは医療機関での検査、診断が必要です。自己判断せず、気になる症状が続くときは内科や皮膚科など、アレルギー検査ができる医療機関へ相談しましょう。
たけのこアレルギーとは?
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たけのこは、食物アレルギーの原因となる食べ物のひとつとして知られています。食物アレルギーの場合、じんましんやかゆみといった皮膚症状、くしゃみや鼻づまり、息苦しさなどの呼吸器症状、下痢や吐き気などの消化器症状など、さまざまな症状を引き起こします。
アレルギーかどうかの判断は、医療機関での問診、血液検査、皮膚プリックテストや食物経口負荷試験などによって行われます。受診は内科や皮膚科など、アレルギー検査が行える医療機関がよいでしょう。費用は診察の内容によって異なるため、医療機関へ問い合わせてみてください。
医療機関を受診するときは、何を食べてどんな症状がどこに出たかということを正確に伝えられるよう、メモを持参するといいでしょう。
アレルギー検査で陽性だった場合は食べない方がいい?
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検査でアレルギー反応が陽性だった場合、医師の指示によりどの程度まで食べてよいかが判断されます。
日本小児アレルギー学会の「食物アレルギー診療ガイドライン2016」によると、食物アレルギーだった場合の対応について「必要最低限の除去」が推奨されています。陽性反応だったからといって、全て除去する必要がない場合もあります。
全く食べない方がよいのか、少量であれば食べてよいどうかは、アレルギーの程度や症状により判断されるため、自己判断せず医師の指示を仰ぎましょう。
※参照:公益社団法人 日本皮膚科学会「蕁麻疹」,一般社団法人日本アレルギー学会「患者さんに接する施設の方々のためのアレルギー疾患の手引き《2020年改訂版》」,日本小児アレルギー学会「食物アレルギー診療ガイドライン2016 ダイジェスト版」
口の中がピリピリ、イガイガするのはアクの影響かも?
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たけのこを食べたときに感じる口の中の違和感は、たけのこのアク抜きが不十分だった可能性があります。
たけのこのアクの成分のひとつにシュウ酸があります。このシュウ酸が唾液に含まれるカルシウムと結合して結晶化することで、口の中で違和感を生み出す原因となるといわれています。
シュウ酸は水に溶けやすいため、しっかりと下茹でしてアク抜きすることが大切です。米ぬかや米のとぎ汁はたけのこの身をやわらかくし、シュウ酸が溶け出るのを助けてくれます。自身でアク抜きをする際は、アクが残らないようしっかり下茹でしましょう。
※参照:独立行政法人 農林水産消費安全技術センター「食材百科 タケノコ」
身体がかゆくなるのは仮性アレルゲンかも?
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かゆみやじんましんはアレルギー症状のひとつではありますが、たけのこの場合は仮性アレルゲン(薬理活性物質)によるものの可能性も考えられます。
アレルギーとは違った仕組みで起こる反応で、たけのこに含まれるヒスタミンという物質が、アレルギーに似た症状を引き起こします。仮性アレルゲンだった場合、アナフィラキシー(全身の発疹、呼吸困難、血圧低下など複数の症状が出る重篤な状態)といった重い症状を起こすことはまれといわれており、また体調によっても症状の出方が変わります。
いずれにせよ、アレルギーであるかどうかの判断は医療機関の受診が必要です。気になる症状が続くときは、医師に相談してみましょう。
正しい知識を身につけて、旬のたけのこを安全に楽しもう
たけのこを食べたときの気になる症状は、色んなパターンの原因が考えられます。とくに旬の時季はたけのこを食べる機会が増えるので、症状が気になってしまうことが多いもの。気になる症状が続くときは、自己判断せずに医療機関へ相談してみてくださいね。