炒め物や煮物など、冷蔵庫にストックしておくと何かと使えるにんじん。1本全部を使い切れなかったり、まとめ買いして余ってしまったりしたときには、どのように保存するのがいいのでしょうか?にんじんおいしく食べられる保存方法を解説します。
にんじんの鮮度を保つには
冬が旬であるにんじんは、高い温度が苦手。そのため冷蔵庫もなるべく低い温度がよいといわれています。
鮮度を保つためには湿気や乾燥に注意し、冷蔵庫で保存しましょう。
丸ごと1本を保存する場合であれば、正しく保存すれば1カ月ほど日持ちします。使いかけのものやカットしたものは、3~4日程度を目安に使いきります。
使いかけのにんじんの保存方法(冷蔵保存)
使いかけのにんじんは、切り口から乾燥が進んでしまうため、ぴったりとラップで包み冷蔵庫で保存します。
ヘタが残っていると、にんじんが成長しようとして傷みが早くなります。なるべくヘタがついている部分から使いましょう。
カットしたにんじんも同じように、ラップでぴったりと包みます。使いかけのものより乾燥しやすいため、なるべく早めに使い切りましょう。
保存期間(賞味期限)
使いかけのにんじんやカットしたにんじんは、できるだけ早めに食べきります。目安としては、3~4日で使い切ってください。
長く保存すると乾燥が進み、食感が悪くなってしまったり、傷んでしまったりします。特にサラダなどの生で食べる場合は、3~4日よりも早めに使うようにしましょう。
この日数より長く保存したい場合は、冷凍しておくことをおすすめします。
使いかけのにんじんの保存方法(冷凍保存)
にんじんを冷凍保存するときは、使いたいサイズに切ってから冷凍用保存袋に入れて冷凍します。丸ごと冷凍してしまうと解凍してから切る必要があるため、調理に時間がかかったり、人参から水分が出て食感が悪くなったりするのでご注意を。
なおにんじんは冷凍すると食感が変わりやすくなりますが、以下の対策をすることで食感が気になりにくくなります。
・千切りや短冊切りなどにして細かく切っておく
・乱切りなど大きく切る場合は一度茹でておく
切ったにんじんは、冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて平らにして凍らせます。冷凍したものを数回に分けて使いたい場合は、1回分ずつラップに包んで冷凍しましょう。アルミトレーの上に置いて冷凍すると、素早く冷凍させることができますよ。
保存期間(賞味期限)
冷凍した場合の保存期間の目安は、約1カ月です。 家庭の冷凍庫は開け閉めによる温度変化が大きいため、冷凍したからといって何カ月も持つわけではありません。約1カ月を目安にし、早めに使い切りましょう。
解凍方法
冷凍したにんじんを料理に使うときは、凍ったまま調理しましょう。一度解凍してから調理すると、にんじんから水分が出てしまい、水っぽい食感になってしまいます。
炒め物であれば凍ったままフライパンに入れ、煮物やスープであれば煮汁の中にそのまま入れて使ってください。和え物などに使いたいときは、電子レンジなどで加熱してから使うようにします。
まるごとにんじんを保存する場合
にんじんをまるごと保存する場合、袋から取り出してペーパータオルか新聞紙に1本ずつ包みます。2~3本まとめてポリ袋に入れ、軽く口を結び、ヘタを上にして立てた状態で冷蔵庫に入れましょう。
にんじんは湿気や乾燥に弱いため、ペーパータオルや新聞紙に包んで適度な湿度にしておくことが長持ちのポイントです。ペーパータオルや新聞紙が濡れていたら交換してください。
なお冬の寒い時期であれば、室温でも保存ができます。温度変化のあるリビングやキッチンは避け、暖房のついていない部屋やベランダで保存しましょう。
保存期間(賞味期限)
正しく保存していれば、1カ月程度は日持ちします。にんじんの表面がしわしわになり、ぬるっとしていたり、ぶよぶよしていたりすると傷んでしまっているサインです。この状態になる前に使い切りましょう。
調理後のにんじんを保存する場合
主な料理ごとに、調理後のにんじんを保存する場合のポイントをお伝えします。
炒め物、煮物
にんじんを使った炒め物や煮物は、汁気を切るか、煮詰めてから保存します。水分が残っている状態で保存すると、傷みが早くなってしまうので注意してください。
密閉できる保存容器に入れて、冷蔵庫に入れて2~3日で食べきるようにしましょう。食べきれない場合は、冷凍保存しておくと2週間ほど日持ちします。冷凍する場合は冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いてから冷凍します。
スープ
にんじんを使ったスープは、粗熱を取ってから冷蔵庫に入れて保存します。この場合、1~2日で食べきりましょう。
また熱いまま冷蔵庫に入れてしまうと、冷蔵庫内の温度を上げてしまい、ほかの食材も傷めてしまう原因になります。量が多くてなかなか冷めない場合は、小分けするといいでしょう。
冷凍保存する場合は冷凍用保存袋に入れて平らにし、十分に冷めてから冷凍庫で凍らせます。冷凍すると2週間ほど保存が可能です。
生のサラダ
生のにんじんを使ったサラダは、密閉できる保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。火を通していないため、当日~翌日中には食べきるようにしましょう。
見た目は大丈夫でも、保存している間に食中毒菌が繁殖してしまう可能性もあります。目安期間に関わらず、なるべく早めに食べきるようにしましょう。
正しく保存して、おいしく新鮮なにんじんを長く楽しもう
正しく保存することで、おいしいにんじんを長く楽しめるだけでなく、食材の廃棄を減らすことにも繋がります。ぜひ活用してみてくださいね。