赤ちゃん連れの鉄道旅も怖くない! 授乳OKな多目的室がある列車まとめ

赤ちゃんを連れての電車での帰省や旅行。長時間の乗車ともなれば、授乳やオムツ交換も必要です。そんなときのために、新幹線車両には「多目的室」があります。最近は在来線特急や私鉄の特急も「多目的室」を装備する列車が増えています。

授乳にも利用できる多目的室

「多目的室」は本来、体調を崩した人のための個室ですが、空いていれば授乳や着替えなどに利用ができます。普段は鍵がかかっているので、室内を見た人は少ないのではないでしょうか。

室内は二人掛けの簡易な座席があり、座面を引き出すとベッドになります。新しい車両では、介護する人向けの椅子も設置されています。使用したい場合は車掌さんに申し出てください。

体調が悪い人を優先するため、利用できない場合もあります。また、東海道新幹線、山陽新幹線では、身体の不自由な人のために予約サービスを実施していて、予約が入っている場合は利用できません。

おむつ交換も可能

オムツ交換については、車いす対応の大型トイレにベビーベッドを備えた列車も増えています。多目的室は1列車につき1つですが、新幹線の大型トイレは複数ありますから、多目的室よりも気軽に使えます。

「多目的室」を備えた列車は以下の通りです。JRの列車の車両形式はJTB発行の月刊時刻表に記載されています。多目的室に使い座席が車いす対応の場合は予約できない場合があります。近い番号の座席を指定しましょう。

東海道新幹線の11号車の席番表。デッキ付近に多目的室が。このように、鉄道会社は主な車両の多目的室の有無、位置をWebサイトで公開している(出典: JR東海Webサイト)

東北新幹線

E5系・H5系　はやぶさ・はやて・やまびこ・なすの

5号車: 多目的室に近い座席は12A・12B・12D・12Eです。ベビーベッド付きトイレは1・3・5・7・9号車です。

E2系 はやて・やまびこ・なすの・とき・たにがわ

9号車: 多目的室に近い座席はグリーン席の13A・13B・13Eです。普通車指定席は隣の10号車1A・1B・1D・1Eが最寄りです。ベビーベッド付きトイレは9号車です。

E3系 つばさ　やまびこ　なすの

11号車: 多目的室に近い座席はグリーン席の6A・6B・6Cです。普通車指定席は隣の12号車1A・1B・1Dが最寄りです。ベビーベッド付きトイレは9号車です。

E6系 こまち・やまびこ・なすの

12号車: 多目的室に近い座席1A・1Dです。ベビーベッド付きトイレは12・13・14・16号車です。

E7系 かがやき・はくたか・つるぎ・あさま・とき・たにがわ・つるぎ

7号車: 多目的室に近い座席は12A・12B・12D・12Eです。ベビーベッド付きトイレは1・3・5・7・9・11・12号車です。

東海道新幹線

N700系(16両編成)・700系(16両編成)　のぞみ・ひかり・こだま

11号車: 多目的室に近い座席は13A・13B・13D・13Eです。ベビーベッド付きトイレは奇数号車です。

山陽新幹線・九州新幹線

N700系(8両編成) みずほ　さくら

7号車: 多目的室に近い座席は10A・10B・10Eです。ベビーベッド付きトイレは奇数号車です。

700系(8両編成) ひかり　こだま

7号車: 多目的室に近い座席は13A・13C・13Dです。ベビーベッド付きトイレは7号車です。

800系 つばめ　さくら

5号車: 15A・15C・15Dです。ベビーベッド付きトイレは1・5号車です。

JR在来線で多目的室を備えた主な列車

JR東日本

成田エクスプレス(N'EX)・つがる・わかしお・しおさい・さざなみ・スーパービュー踊り子・マリンエクスプレス踊り子・あずさ・かいじ・はちおうじ・おうめ・日光・きぬがわ・スワローあかぎ・あかぎ・草津・ひたち・ときわ

JR北海道

スーパー北斗・スーパーおおぞら・スーパーとかち・ライラック

JR西日本

サンダーバード・ダイナスター(一部)・能登かがり火・くろしお・こうのとり・きのさき・はしだて(一部)・まいづる・しらさぎ・SLやまぐち

JR四国

しおかぜ(一部)・いしづち(一部)・アンパンマントロッコ・

JR九州

あそぼーい!・ゆふいんの森(一部)

私鉄特急で多目的室がある主な列車

南海電鉄

サザン(一部)・泉北ライナー(一部)

小田急電鉄

ロマンスカーGSE

このほか、京成電鉄スカイライナーはトイレにベビーベッドがあります。近畿日本鉄道もトイレにベビーベッドを用意した列車があります。しまがぜ・さくらライナー・伊勢志摩ライナー・アーバンライナーです。その他の特急も新しい車両にベビーベッドがあります。

赤ちゃん連れで電車での長時間移動がある際は、事前に調べておくのがおすすめです。