東京都心から南に約160㎞。伊豆諸島にあり、新島と式根島の2島で構成されている新島村。高速船でおよそ2時間半、飛行機でおよそ35分で行ける東京都の島で、夏は特に多くの観光客でにぎわう人気の観光地だ。その新島村が、島の食材や産業から新たな観光資源の魅力創出と情報発信を目的に、食の体験型キャンペーンを2024年8月1日(木)~8月31日(土)までの1ヶ月間、開催する。イタリアの伝統的な食文化を伝えるグローバルブランド、EATALY(イータリー)(イータリー・アジア・パシフィック株式会社)の国内全5店舗で、新島の食材や器を使った限定メニューを提供する。
コーガ石が導いた新島食材と巡る南イタリアへの旅
今回のキャンペーンは、新島と南イタリアのシチリア州リパリ島でしか採れないと言われているコーガ石という火成岩(マグマが冷えて固まった石)を題材として、イタリアの食文化で地域活性の起爆剤にしようと企画されたもの。石英が豊富な新島産コーガ石を高温で熱して溶かして作られた淡いオリーブ色の美しいガラス食器に、イータリーが提案する島の素晴らしい食材を使ったアンティパストミスト(前菜盛合せ)など、特別メニューを提供する。
イータリーでは、キャンペーン期間中、コーガ石の食器に盛り付けたアンティパストミスト以外にも、「新島産アカイカと夏野菜のフリット」や「新島産明日葉のタリアテッレ」など、南イタリアを彷彿とさせる料理を特別に開発したほか、新島『しおさいの塩』を使ったジェラートやカンノーリ、マリトッツォといったドルチェメニューなど、新島とシチリアの香りが存分に楽しめるメニューを幅広く用意。
また、この特別メニューに合わせたシチリア州のワイナリー、ドンナフガータ社が8月1日に新発売するワインとの組み合わせもおすすめだ。
会の冒頭、大沼村長は「イタリア料理を通して、食から新島村を知っていただきたい。海産物や島の野菜を活用したメニューと合わせ、島で制作されている新島ガラスの器に盛り付け、コーガ石がつなぐ関係性と合わせて楽しんでほしい」と挨拶した。
新島らしい夏の旬の食材を厳選した、『新島の夏メニュー』
新島産の夏野菜を使ったシチリアの定番料理カポナータ、新島焼酎麹で発酵させたサラミ、生ハム、直輸入のイタリア産チーズ、トリュフ風味のクロケッタ。サラミはコク深い味わいで、噛むほどに旨みが溢れだし、ほのかに焼酎を感じられる。クロケッタは、下に敷かれた『しおさいの塩』を少しつけて食べると、更にトリュフの風味が増して実に美味しい。それぞれの個性が溢れるこの一皿は、コーガ石から作られた美しい食器に盛られ、見た目にもとても楽しい。新島在住のアーティストが1枚1枚手作りしたガラス食器で、新島の美しく力強いうねりをイメージしたものとのこと。
アンティパストミスト新島にドンフガータのワインをセット。
ワインは、白ワイン(品種:カタラット主体 または ジビッポ)、赤ワイン(品種:ネロ・ダヴォラ)から選べる。
新島で水揚げされた"イカの女王"と称されるアカイカと夏野菜を香ばしくフリットで。アカイカは、プリっとして柔らかく、甘みがあって美味しい。揚げたてのフリットと冷えたシチリア産の白ワインは相性抜群だそうだ
今日積んでも明日には芽を出すと言われるほど生命力が強い明日葉を練りこんだタリアテッレ。イタリアでは、野菜をパスタに練りこむ料理が多いそう。明日葉は、新島に自生していて、昔から健康野菜としててんぷらやお浸しで食べられてきたのだとか。海の近くで育つ植物ということで、魚介のソースがあうのでは?と旨味たっぷりのヴォンゴレソースに。明日葉のほのかな香りとヴォンゴレソースの旨みが絶妙!またフレッシュトマトの爽やかな旨みが加わり、これがまた美味い!見事なマリアージュだ。
新島の海水を、コーガ石を使った釜で結晶化させた「しおさいの塩」を使ったジェラート。爽やかなソルティレモンのソルベと、ほんのり塩味を感じるソルティミルクジェラート。
レストランではジェラートの盛り合わせとして、ジェラートのショーケースのある店舗では、カップやコーンで楽しむことが出来る。
「しおさいの塩」を使い、ソルティキャラメル風味のリコッタクリームを詰めたシチリアの伝統菓子。サクサクした皮に、優しい塩味が効いたクリームは、甘すぎないので暑い夏でも美味しく食べられる。
・選べる前菜(アンティパストミスト新島、または新島産アカイカと夏野菜のフリットのハーフサイズ)
・新島産明日葉のタリアテッレ
・新島「しおさいの塩」のジェラート2種盛り合わせ
・食後のお飲み物(カフェまたはハーブティー)
「しおさいの塩」を使用。爽やかなソルティレモンのクリームにピスタチオをトッピング。ローマが発祥の定番のお菓子。
新島とイタリアのマリアージュを専門家も絶賛!
「見た目はイタリア料理だけど、日本の味とか、日本にしかないものを使って、イタリア料理を超えたイタリア料理。改めて日本の食文化の良さを感じました。今回は塩がもう美味しくて、料理からデザートにまで使っていて本当に美味しかったです」とコメント。
「新島の塩は、主張もあって、でも優しい。塩の中に含まれている味の数がすごく多いので、お料理からドルチェまで何にでも姿を変えて合わせやすいと思います。また、新島とシチリアにこんな素敵なガラスがあるなんて知りませんでした。絶対に足を運びたいと思います!」とコメント。
新島の食材は見事にイタリア料理に変身していた。特に新島の海水を、コーガ石を使った釜で結晶化させたという「しおさいの塩」は、前菜からデザートまで全てに大活躍。この塩の素晴らしさもさることながら、新島とイタリアのリパリ島でしか採れないというコーガ石は、石畳や建材に使われるだけでなく、塩を作る釜に、そして美しいガラスにまで変化を遂げる。コーガ石から作られた新島ガラスは、透明感があって美しく、料理を見事に引き立てていた。新島を食から知るこのキャンペーン、暑すぎる夏に冷えたワインと一緒にバカンス気分で楽しんでみてはいかがだろうか。
開催概要
「AMORE!新島 ~コーガ石が導いた新島食材と巡る南イタリアの旅~」
期間:2024年8月1日㈭~8月31日㈯ 営業時間内 数量限定販売
場所:イータリー全店舗(銀座店、湘南店、原宿店、丸の内店、日本橋店)
※一部メニューについて取り扱いのない店舗あり
コーガ石と新島ガラスについて
新島は他の伊豆諸島や小笠原諸島の島にはないガラス質を多く含む「抗火石(こうがせき)」を特産品としている。気泡を多く含み、軽くて加工しやすい上に耐火性に優れるため、昔は建材として広く使われ、新島では、コーガ石を使用した石の家などの建造物が数多くあり、独特な街並みが形成されているそう。
また、新島内には、コーガ石を使った観光スポットが点在。特に目を引くのが、イースター島のモアイ像に似た「モヤイ像」。島の言葉で「力を合わせる、協力する」といった意味を持つのだとか。
コーガ石を高温で熱し溶かすと淡いオリーブグリーンが美しいガラスに変化する。毎年秋には「新島国際ガラスアートフェスティバル」が開催されていて、約35年間ガラスアートを通じた国際交流や人材育成が行われている。
EATALY(イータリー)について
EATALY(イータリー)は卓越したイタリア料理とワインの世界的な存在感を高めることに尽力している、特徴的なブランド。高品質な製品の流通とプロモーションに従事し、唯一、真の国際的なイタリア食材の小売業として知られている。現在、世界15か国50以上の拠点で事業を展開。日本では、旗艦店である銀座、湘南、原宿、丸の内、日本橋に店舗を展開している。