このところ、身近で「毛量が少なくなった」「髪にハリやコシがない」といった声を聞くことがないだろうか? というのも、記録的な猛暑を記録した昨年の夏に大きなダメージを受けた髪や頭皮に深刻な影響がでてきているからだ。とくに昨夏は毎年のように記録を更新する猛暑の中でもとりわけ暑かっただけでなく、コロナ禍前並に人気を呼んだ屋外レジャーで直射日光を浴びたことで、頭皮や髪が受けるダメージに拍車がかかったのだ。
これについて、女性専門・頭髪治療の第一人者である浜中聡子医師(クレアージュ東京 エイジングケアクリニック 院長)は次のように語ってくれた。
「夏の強い日差しで紫外線ダメージを受けた髪はキューティクルが乱れます。すると髪内部のうるおいが不足し、枝毛や切れ毛、乾燥の原因にも。さらに、頭皮の乾燥も招くことで、かゆみやフケなど頭皮にもトラブルが生じてしまいます。また、冷房は頭皮と髪の乾燥を招きます。頭皮が乾燥すると過剰な皮脂分泌を招き、髪の水分を奪います。するとかゆみやフケなどの頭皮トラブルや、髪のダメージにも繋がってしまいます。昨夏は異常な暑さの中、外出機会も多くなったのでヘアケアに特に注意が必要です」
この秋の美髪実現へ向けたヘアケアのカギは、頭皮の「血行改善」
■血流が悪くなると 髪の不調の原因に
髪を支えているのは頭皮の血流。血流が悪くなると毛母細胞に栄養素がゆき届かず、髪が乾燥してしまったり、白髪、薄毛や抜け毛の原因にもなってしまう。
■頭皮の凝りにも注意
さらに頭皮が凝ると血液が十分に回らなくなり、ヘアサイクルが乱れることで髪の健やかな成長を妨げてしまうこともある。
どのような髪質の人も髪の健康を保つためには、頭皮を清潔に保ち、血行促進を心がけることが何より大事。頭皮の血行が悪くなると髪に栄養が届けられず、頭皮環境が悪くなり、髪のダメージや抜け毛にもつながる。
【生活者調査結果】
美髪のための対策の実態。 強すぎるマッサージには要注意
美髪のために必要なケアを行っているのは、約4〜5人に1人と少数にとどまり、8割近い人が特にケアを行っていないことが分かった。
美髪のために行っている対策を具体的に聞いたところ、「トリートメント剤でケア」「頭皮マッサージ」「頭皮を清潔に保つ」が上位に挙がった。
血行促進のため頭皮マッサージを行っているものの、約半数は強い力をかけすぎてしまっていて、正しいマッサージを行えていない可能性があることも分かった。
<浜中先生からのアドバイス>
■血行を良くしようと頭皮マッサージをしても、強い力をかけすぎると、かえって頭皮や毛根細胞を傷つけてしまう懸念もあり要注意です。発毛に有効な圧力刺激は1g程度のごく微弱な力だと分かっていますので、ご自身で痛みを感じるほどだと、強すぎて正しいケアが行えていないリスクがあります。
■また、汚れた手でマッサージを行うと頭皮の炎症を起こしたりする懸念もあるので、清潔な手でケアをしましょう。
多くの人が知らない頭皮の筋肉量。血流を促すにはケアが必要
そもそも頭皮には筋肉が少なく、特に脱毛や薄毛が生じやすい頭頂部付近には筋肉がない。筋肉がないということは、自分の意思では動かせないため、血流を促すには何かしらのケアが必要なのだ。
【生活者調査結果】
そもそも頭皮には血流を促す筋肉量が少なく栄養失調に陥りやすい
頭皮は筋肉量が少なく、栄養失調になりやすいという実態について聞いたところ、8割以上の人が「知らなかった」と回答。
血流のカギ「毛細血管」に悪影響を与える自立神経の乱れ
季節の変わり目や昼夜の寒暖差に加え、アフターコロナに定着したライフスタイルの悪影響も
血流はもちろん 全身の健康のカギを握る毛細血管は全血管の95〜99%を占め、体の隅々に必要な栄養と酸素を運んでいる。そんな毛細血管の働きが悪くなると、全身の細胞に必要な栄養や酸素が届かないだけでなく、新陳代謝などの働きにも影響が出ることに。また、全身の血行不良だけでなく、皮膚や骨、内臓、代謝や免疫にも関係し、様々な病気や不調にもつながるため注意が必要。加齢はもちろん、偏った食生活や睡眠不足など普段の生活習慣も大きく影響するため、若くても油断大敵だ。
とくに季節の変わり目の寒暖差により自律神経が乱れ、交感神経が優位になると、毛細血管の入り口の筋肉が収縮、その結果、血流の悪化に拍車がかかる。また。ストレスを感じることも自律神経の乱れに繋がり注意が必要。昨年5月に新型コロナウイルスが5類に引き下げられて行動制限がなくなり、開放感を感じる一方で、生活環境や社会が大きく変化したことにより、実に3人に1人以上がストレスを感じているという調査結果も出ている。アフターコロナの生活が定着してきた今、血流悪化のリスクが高まっているのだ。
肩凝りなど身体の凝りも、頭皮の血行不良に悪影響
頭の筋肉は、顔はもちろん首や肩の筋肉ともつながっており、肩凝りをきっかけに頭皮への血流が滞ることで頭皮の凝りの原因にもなる。すると、毛髪へも悪影響があるため要注意だ。また、コロナ禍以降リモートワークが定着した影響もあり、調査では7割近い人がパソコンを使う時間が増えたり、スマートフォンを眺めている時間が増えたと回答。さらに半数以上の人は運動不足も実感してる。その結果、実際に半数近い人が肩凝り・首凝りが増えたと実感しており、頭皮の血行が滞りやすくなり、毛髪へのリスクも高まっていると言える。
髪の悩みへの救世主が「超音波」によるスカルプケア
超音波によるマッサージのような刺激が頭皮の血管にまで届き、血管平滑筋のカリウムイオンチャネルを開口し、毛細血管を拡張して血流を改善、美髪や発毛に不可欠な血行を促進してくれると考えられている。超音波による非接触振動圧は物理的な弱い刺激のため、育毛剤などの薬成分による副作用の心配がないのが大きな特徴。毛根を刺激したり血流を良くする目的に頭皮マッサージをする人は多いが、力の入れ方次第では頭皮を痛めたり抜け毛の原因になったりする恐れが。超音波は非接触で適切な刺激を与えられるので、デリケートな頭皮へのダメージや抜け毛リスクを回避できる。発毛に有効な圧力刺激は1g程度とごく微弱な力だが、人によって力加減にバラツキもあり、正確にその力を再現するのは困難。超音波なら誰でも確実な再現性の高いスカルプケアが期待できる。
エイジングケアクリニックにも導入済み。超音波による「非接触振動圧刺激」の安全性
超音波を用いた非接触振動圧刺激は、空中に伝搬する超音波(40kHz)による振動を皮膚に非接触で与え、その振動の作用で効果を得るという物理的刺激。音響放射圧と呼ばれる現象を利用し、たとえば医療に応用する際には、接触感染の恐れがないという利点もある。刺激の際、超音波パワーの99.9%は皮膚表面で反射されるため、皮膚内部に浸透する超音波は0.1%にすぎない。皮膚内部に浸透するのは、超音波エコー振動装置の安全基準上限の700分の1程度しかないため、安全性にも優れている。また、頭皮へ与える刺激は1g程度という非常に弱い力なので、超音波で熱が生じたり、頭皮がダメージを受けて炎症を起こすなど、体に悪影響を与えたりすることもない。
20年以上にわたりAGA(薄毛)治療を行っている専門クリニック「Dクリニック」では、2021年11月からDクリニック東京および新宿にて、AGAの患者様を対象に「非接触振動圧刺激装置」を含む治療プランの展開を開始。従来の薬剤での治療に、振動圧刺激での施術を加えた治療が行われ、2023年9月までに約300件の治療実績がある。
コロナ禍がおさまり、浮かれ気分で外ではしゃいだ昨年の夏。まさかそれが頭皮や髪に悪影響を及ぼしていたとは、誰もが気づいていなかったのでは? それに、リモートワークが定着したことで相変わらず続く運動不足もそれに拍車をかけているなんて……。「それなら非接触振動圧刺激装置で治療を受けたい!」と思っても、地方からDクリニック東京へ通院するのは現実的ではない。そんな人たちに吉報。なんと自宅で気軽に本格的なスカルプケア・ヘアケアができる小型デバイスが登場した。あの落合陽一氏が率いる株式会社ピクシーダストテクノロジーズが発売した『SonoRepro(ソノリプロ)』は、Dクリニックに導入されている「非接触振動圧刺激装置」を、ピクシーダストテクノロジーズと予防医学のアンファーとの共同開発で小型化したもの。1日1分間、頭皮の気になる部分(生え際・つむじなど)をクイックにケア。
自宅で気軽に本格的なスカルプケア・ヘアケアができる!
さらに昨年12月には専用のセラムを使用したプログラムもスタートしている。
12週間のプログラムで、セラムを塗布した頭皮にSonoReproを1日5分照射し、軽くマッサージするというものだ。男女問わず利用できるので、気になる人は試してみてはいかがだろう。
SonoRepro公式オンラインストア:https://sonorepro.com/official
※購入前に商品を試せるお試しサービスもあり。