今や47都道府県すべてにあるクラフトビールブルワリー。一つひとつを追っていくのは楽しい一方で、増える速度や勢いに追いつけない!と思っている方へ。WEBマガジン&コミュニティ「ビール女子」は「2020年以降に設立された新進気鋭のブルワリー」をテーマに、6種類のクラフトビールを詰め込んだセレクトパックを販売いたします!
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本記事では、第一弾でお届けするビール6種をご紹介。それぞれのブルワリーと多様な味わいのビールを一つひとつ紐解いていきます。ぜひ、お手に取ってビールの味わいとがつくられた背景を確かめてみてください。
もくじ1.『1926』KUNITACHI BREWERY
2.『JuicyPop グリーンラベル』Yellow Beer Works
3.『窯焚物語〜第二楽章〜窯焚セッション レッドエール』カマドブリュワリー
4.『YUZU-KOJI ALE』ISLAND BREWERY
5.『Silky Dark』DIAMOND BREWERY
6.『Tide Runs』BLACK TIDE BREWING
1.『1926』KUNITACHI BREWERY / くにぶる
「古いは新しい」をテーマに掲げる「KUNITACHI BREWERY / くにぶる」。くにぶるがある国立市は、国立駅を中心に開発された比較的新しいエリアと、古くから街道筋にあり賑わった谷保駅周辺のエリアに分けられる、新しい町並みと古い町並み、新しい価値観と古い価値観といった異なる二面性が併存する街です。
そんな新旧混ざり合う街で生まれたのが、今回販売されるくにぶるの代表作『1926』。ドイツのケルンで作られ、その名称が保護されているケルシュスタイルのビールです。その伝統を大切に、その枠組の中に少しだけ新しいエッセンスを加えた味わいを表現したビールです。
ちなみにケルシュは、上面発酵酵母で作られるエールタイプのビールですが、上面発酵のフルーティな香りのニュアンスと下面発酵ビールのようなキレのある特徴も備えており、2つの異なる性質を持っています。このケルシュスタイルと国立市の性質の共通点を掘り下げることで、「1926」はデザインされました。
1926という名称は国立市の象徴の一つでもある旧駅舎の創立年に由来。ホップと酵母によるフルーティで上品な調和した香り、味を引き締めるぐらいの優しい苦み、ほのかな麦の風味も味わえます。
くにぶるのホームページではビールの製造バッチごとの違いも説明していますので、興味のある方はぜひホームページをご覧ください。くにぶるの世界観を表現したイラストとコピーを見ながらビールを楽しめば、よりビールへの理解が深まって味わい深いものになるはず。
斯波克幸さん
『1926』
〇ビアスタイル:ケルシュ〇アルコール度数:4.5%
〇モルト:Pilsner Malt、Crystal Maple、Wheat Malt Light、Spitz Malt、Sour Malt (pH調整)
〇ホップ:Saphir、Hallertau Blanc
〇酵母:köln
KUNITACHI BREWERY / くにぶる
〇住所:〒186-0002 東京都国立市東3丁目17−28 草舎ビル 1F
〇URL:https://kunitachibrewery.com
2.『JuicyPop グリーンラベル』Yellow Beer Works
福島にあるYellow Beer Works。2009年から米の栽培をはじめたカトウファームが立ち上げたブルワリーです。
震災もあり、大変なことも多かったそうですが、多くの出会いに恵まれて、「自分たちが福島をもっともっと楽しい地域にしたい」という思いで様々なチャレンジをしてきました。
震災後、全国各地や海外を旅する中で出会ったビールに感銘を受けたそう。ビールの美味しさだけではなく、それぞれの個性や、地域に馴染んだクラフトビールというものに、とてもひきつけられて、2018年からホップや大麦の栽培をはじめ、2019年から醸造を学び2020年にブルワリーがオープンしました。
ビールの特徴は、自社生産のホップや大麦を一部使用していること。また、季節によって、地元で採れる野菜や果物なども積極的に使って造っています。ホップを沢山使ったIPAやヘイジーなもの、フルーツを沢山使ったものを主に醸造しています。
今回販売する「JuicyPopグリーンラベル」は、ギャラクシー、シトラ、シムコ、エラを使い柑橘系のジューシーなDDHヘイジーIPAです。寒い季節にゆったりと楽しめる味わいです。
Yellow Beer Works
『JuicyPop グリーンラベル』
〇アルコール度数:6%〇原材料:ギャラクシー、シトラ、シムコ、エラ
Yellow Beer Works
〇住所:〒960-0251 福島県福島市大笹生字横堀 12-5
〇HP:https://yellowbeerworks.com/
3.『窯焚物語〜第二楽章〜窯焚セッション レッドエール』カマドブリュワリー
2020年、岐阜県東濃地方に誕生した「カマドブリュワリー」。クラフトビール界の匠である醸造家・丹羽智さんと、地域を思う2人のビール好きとの出会いにより産声をあげました。
「カマド」という名前は、東濃地方が「美濃焼」に代表される日本屈指の窯業地であり、「窯・カマド」が、この地の陶芸家にとって心のシンボルのような存在であること。また、「カマド」の火を絶やさぬよう、ビールを通してこの地域にできることはと考え、レジェンドとも呼ばれた醸造家の創造性をこの地の窯業、風土、文化と掛け合わせ新たなビール文化を生み続けることと考え、名付けられました。
美濃焼の盛んなこの地方で、窯焚の様子と精神を、「窯焚物語」というクラフトビールのプロダクトを通して伝えています。
『窯焚物語〜第二楽章〜窯焚セッション レッドエール』は、器を生み出す土と炎の風景を表現。ライチやココナッツのような多様性あるホップのアロマと、さわやかな紅茶や、ビスケット感あるモルティさが見事に調和。移り変わる炎のように、様々な表情を楽しめるような1杯です。
丹羽 智さん
『窯焚物語〜第2楽章〜窯焚セッション レッドエール』
〇スタイル:レッドエール〇ABV:5.0%
〇ホップ:サブロー、ギャラクシー
カマドブリュワリー
〇住所:〒509-6472 岐阜県瑞浪市釜戸町3154-3
〇HP:https://camado.jp/
4.『YUZU-KOJI ALE』ISLAND BREWERY
日本で唯一クラフトビールの醸造所がなかった都道府県が長崎県。その最後の砦となる長崎県壱岐島で、2021年3月にビールの製造を始めたのが「ISLAND BREWERY」です。
もともとは明治20年から続く原田酒造で代々焼酎や清酒造りに取り組んでいた会社。その後、島内の焼酎蔵のなかの6社が協業化することで原田酒造単独での製造を止めた経緯もありましたが、2021年春に5代目・原田知征さんが地域活性化を目指し、旧酒蔵をリノベーションして、クラフトビール醸造所を立ち上げました。
壱岐でとれた柚子果汁と柚子皮、そして壱岐焼酎の製造に使われる白麹をたっぷりと使用した『YUZU-KOJI ALE』。グラスに注いだ瞬間から、華やかな柚子の香りが立ち上ぼり、夏の島の海が目に浮かびます。
壱岐では柚子がたくさん収穫され、柚子胡椒やゆべしなど、柚子を使った郷土料理も作られています。お刺身を食べる時にも柚子や柚子胡椒を使うこともあり、魚に合うビールとしては柚子を使うことは必然といっても過言ではないそう。
そこに壱岐麦焼酎で使用する白麹を通常より多めに入れて、白麹由来のクエン酸でバランスをとった味わいに仕上がっています。
原田 知征さん
『YUZU-KOJI ALE』
〇スタイル:フルーツビール〇ABV:5.0%
〇IBU : 17
〇モルト : Pilsner、CaraHell
〇ホップ : Merkur、Citra
〇その他の原材料 : Yuzu、White-KOJI
ISLAND BREWERY
〇住所:〒811-5501 長崎県壱岐市勝本町勝本浦249〇HP:https://iki-island.co.jp/
5.『Silky Dark』DIAMOND BREWERY
2019年に開業した「DIAMOND BREWERY」。昔から水郷として栄えている近江八幡は、水が清らかで水源に恵まれている立地。また、近江商人発祥の地でもあり古くより商いが盛ん。街並みも美しく、食材や農作物も豊富な場所で、地域に根差したクラフトビールをつくっています。
『Silky Dark』は、コーヒーの余韻が心地よいハイアルコールなベルジャンポーター。ベルギー酵母からくる独特なフルーティさと、コーヒーのロースト感が特徴的です。 香り高くコクのある味わいを目指してつくられたビールで、リラックスしたい時にゆっくりと味わえるような味わいです。
大谷 典弘さん
『Sliky Dark』
〇スタイル:Belgian Strong Coffee Porter〇ABV:8.5%
〇IBU : 50
DIAMOND BREWERY
〇住所:〒523-0058 滋賀県近江八幡市加茂町3885-17〇HP:https://www.diamond-brewery.com/
6.『Tide Runs』Black Tide Brewing
BLACK TIDE BREWINGは、宮城県気仙沼市で2020年に設立した醸造所です。
東日本大震災で受けた被害の復旧・復興の一助になればーーその想いで、気仙沼出身の実業家や北海道からはまちづくりのプロ、東京からクラフトビールやレストランビジネスのプロたち、そして日本文化と気仙沼の地に惚れ込みローカルとして移住しクラフトビールを創ることを夢見た一人のアメリカ人が、気仙沼に集まり、「クラフトビールによるコミュニティーづくり」をキーワードにしたビールづくりをしています。
BLACK TIDE BREWINGは、気仙沼や全国の人々にビールの幅広さを楽しんもらいたいと、IPAやHazy IPAだけでなくセゾンやスタウト、そしてラガーも醸造しています。
BLACK TIDE BREWINGのビールと言えば、ホップをたくさん使ったビールを連想される方も多いのでは? 今まで仕込んだラガーは、アルコール度数が8%のストロングラガー、小麦麦芽を使用したかすかに濁りがあるラガー、ドライホッピングを施したホップの香りも楽しめるラガーも仕込んでいます。
約1年ぶりに登場の# 100 〜 潮の流れに身をまかせ 〜『Tide Runs』は、地図柄模様ラベルのDry Hopped Lager。Ekuanot(Cryo)のドライホッピングで仕上げたシトラシーで、オレンジのような柑橘感も感じられる、スッキリとしたラガービールです。
丹治 和也さん
『Tide Runs』# 100 〜 潮の流れに身をまかせ 〜
〇スタイル:Dry Hopped Lager〇ABV:5.5%
〇Bitterness : Medium
〇ホップ:Ekuanot (Cryo)、Pacific Jade、Loral
〇モルト:Pilsner、Vienna、Pale Ale、Crystal
Black Tide Brewing
〇住所:〒988-0017宮城県気仙沼市南町3-2-5 拓(ヒラケル)内〇HP:https://blacktidebrewing.com/
初めてのビールを味わうときって、とてもわくわくします。味わいもパッケージもつくられる背景も、まったく違う6種のビールがおうちで味わえる機会はそう多くないはずです。
2020年以降に新進気鋭のビールが揃った「ビール女子」が厳選した6種のクラフトビール。50セット限定ですので気になる方はお早めに、ぜひ味わってみてください!
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