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市立小学校で39人発症・計9学級閉鎖 『ロタウイルス』集団感染か!? 聞き慣れない「ロタウイルス」の正体とは…


横浜市の三保小学校で生徒39人が嘔吐・下痢などの症状を訴え、欠席しました。低学年の児童が多数感染しており、原因としてロタウイルスが確認されました。これを受け、9学級を臨時休業としました。ロタウイルスは乳幼児が主に発症する急性胃腸炎を引き起こすウイルスで、非常に感染力が強く、少数のウイルスでも感染が成立します。症状は激しい下痢や嘔吐で、脱水症状も伴いやすく、特効薬はないため水分補給が重要です。毎年、日本国内で数人がロタウイルス性腸炎で死亡していますが、大人は通常症状が出ません。感染予防には手洗いや感染者の排泄物の適切な処理が推奨されます。

横浜市教育委員会は11日、市立三保小学校で39人が、おう吐・下痢などの症状を訴えて欠席したと発表。

発症者は低学年で多い

市教委によると、三保小学校では今月3日に9人が、おう吐・下痢の症状で欠席。

(画像:横浜市役所)

その後、5日には22人、11日には39人が、同じ症状で欠席した。

検査の結果、3人から「ロタウイルス」を検出。

そのため、12日から14日まで、計9学級を臨時休業(学級閉鎖)とした。

発症者は、低学年(1~3年生)に多い。

感染力が非常に強い

ロタウイルスは、主に乳幼児に多い、急性胃腸炎を引き起こすウイルス。

(画像:ロタウイルス 提供:東京都健康安全研究センター)

感染者の便やおう吐物に含まれるウイルスが、手指を介して口に入ることで感染する。

また、感染力が非常に強く、わずか10~100個のウイルスが体内に入るだけで感染することがある。

毎年死亡例も…

感染から発症までの期間は、2~4日程度。

発症すると、激しい下痢、おう吐、発熱、腹痛などの症状が出る。

特に乳幼児では、脱水症状が深刻になることがある。

(画像:厚生労働省)

また、ロタウイルスに対する特効薬はない。

そのため、脱水を防ぐための水分補給や栄養補給が中心となる。

なお、厚生労働省によると、日本国内でロタウイルス性腸炎により、毎年2~18人の死亡例も報告されている。

大人は症状が出ない

一方で、大人はロタウイルス感染を何度も経験しているため、ほとんどの場合、症状が出ない。

(画像:イメージ)

感染を予防するためには、手洗いの徹底、感染者の便やおう吐物の適切な処理が重要。

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