
11月24日に実写日本映画興行収入(興収)記録を22年ぶりに更新し、181億を突破した「国宝」(李相日監督)の大晦日特別上映会が31日、都内の歌舞伎座で行われた。主演の吉沢亮(31)は、演じた主人公・立花喜久雄のように、和装で花道を歩いて登壇。「何度も足を運び、学ばせて頂いた歌舞伎座の舞台上からの景色を見せて頂けるとは思ってもいませんでしたので、光栄でございます」と感慨を口にした。また、6月6日の初日から前日30日までの208日で、興収184億7000万円、動員139万8000円を突破したと発表された。
「国宝」は作家・吉田修一氏(57)の同名小説の映画化作品。吉沢と少年期役の黒川想矢(16)が喜久雄の50年の人生を演じた。抗争で父を亡くした喜久雄を引き取る上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎(渡辺謙)の実の息子・大垣俊介を横浜流星(29)、少年期役の越山敬達(16)が演じた。歌舞伎の大御所・吾妻千五郎役で出演もした歌舞伎俳優の中村鴈治郎(66)と日本舞踊家の谷口裕和氏(48)から、吉沢と横浜が1年半、歌舞伎の指導を受けたことも話題を呼んだ。初日から11月24日までの公開172日間で興行収入(興収)173億7739万4500円、動員1231万1553人を記録。03年「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(本広克行監督)が22年、守った173億5000万円の実写日本映画興収記録を22年ぶりに更新した。
吉沢は、5月に出品された世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭(フランス)監督協会を振り返り「『国宝』のおかげで、いろいろな経験をした。カンヌにも行かせていただき海外のキャンペーン。公開から半年たって、皆さまにごあいさつさせて頂く…忘れられない年になりました」と1年を振り返った。
横浜は「いろんなことがありましたね。1年…人として役者として学びが多かった。節目となった。コロナ禍以降、映画館に足を運ぶ人が少なくなったと感じた。『国宝』が希望…映画界を発展させられるよう、一役者として責任感が多くなった年です」と語った。
半二郎の妻で俊介の母幸子役の寺島しのぶ(53)、喜久雄と京都の花街で出会う芸妓・藤駒役の見上愛(25)、歌舞伎界の稀代(きだい)の女形といわれる人間国宝・小野川万菊役の田中泯(80)も登壇した。
