タイソン復帰戦、対戦相手の挑発突っぱねる「4Rまで立っていたら500万ドル」に「安すぎ」

マイク・タイソン（ロイター＝Kevin Jairaj-Imagn Images）

11月15日に復帰戦を行うプロボクシング元統一ヘビー王者マイク・タイソン（58＝米国）が10日、対戦相手でYouTuberのジェイク・ポール（27＝米国）から第4ラウンドを突破できれば500万ドル（約7億4500万円）を支払うと挑発されるも、「安すぎる」と突っぱねた。

5月下旬に米マイアミからロサンゼルスに向かう航空機に搭乗中に体調不良を訴えて緊急医療措置を受けたタイソンは、当初7月20日に予定していた復帰戦を体調への懸念を理由に延期していた。

テキサス州アーリントンで行われるポールとのエキシビションマッチは、タイソンにとって20年11月に約15年半ぶりにリング復帰した元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズ・Jrとの復帰戦以来3年半ぶりのリングとなる。

ポールは、大会が1カ月後に迫る中、TikTokに上半身裸でソファに寝転び、札束をおなかの上に積み上げながら「もし4ラウンドもったら、追加で500万ドルをあげよう。でも、4ラウンド戦えなかったら、ジェイク・ポールを愛しているというタトゥーを入れなければならない。取引するかい？」と語る動画を投稿。タイソンを挑発し、交渉成立を迫った。

ポールからの挑戦を受けてタイソンは、米USAトゥデイ紙に「彼はもっと（高い金額を）オファーすべき」とコメント。いくらが妥当かと問われると、「2000万ドルくらいは払うよう伝えろ」と4倍の金額を提示した。その上で、早いラウンドでKOを決めれば勝てる可能性が高いと話し、「気分は最高だ。準備はできている」と、勝利への自信をのぞかせた。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）