訃報の服部幸應さん、93歳の道場六三郎さんと「料理の鉄人」の思い出語る動画の配信直後だった

服部幸応氏（2017年10月撮影）

料理評論家で服部栄養専門学校校長の服部幸應（はっとり・ゆきお、本名染谷幸彦＝そめや・ゆきひこ）さんが死去したことが5日、分かった、78歳。4日に理事長も務める東京都渋谷区の同専門学校で倒れ、搬送先の病院で死亡が確認された。フジテレビ系「料理の鉄人」「SMAP×SMAP」などのテレビにも多数出演し、お茶の間にも広く知られた。

服部さんは、「料理の鉄人」に「和の鉄人」として出演していた道場六三郎さん（93）のYouTubeチャンネルで先月29日に配信された動画にも登場。「料理の鉄人」で福井謙二アナの隣で鉄人の調理の解説をしていたことに触れられると「今日も解説しますよ」とにこやかに冗談も。道場さんの印象的な料理について聞かれると「やっぱり『命の出汁（だし）』でしょうね。毎回だけどね、それが出てこないと、道場さんが出てきた気がしない」と思い出を語っていた。

服部さんは1946年生まれ、東京都出身。立大卒。昭和大医学部博士課程で学位を取得した。父の服部道政氏が創設した日本初の栄養士・調理師学校「服部学園」を引き継いで「食育」文化の普及に心血を注いだ。

全国調理師養成施設協会の会長など、役職も多数歴任し。20年、旭日小綬章。自身は調理師免許は所持していないことを公表している。