『アイナナ』とは
父の運営する芸能事務所で働く小鳥遊紡は、新人アイドルグループ「IDOLiSH7」のプロデュースを任されます。
オーディションを行い選ばれたのは、和泉一織・二階堂大和・和泉三月・四葉環・逢坂壮五・六弥ナギ・七瀬陸ら、7人の個性的なメンバーたちでした。
現役高校生の和泉一織とアイドル志望の三月は実の兄弟。
アイドルに憧れ次々オーディションに挑むも上手くいかず、空回りがちな兄を案じて同行した一織は、社長のお眼鏡にかない見事「IDOLiSH7」のメンバーに選ばれるものの、真面目で責任感が強い性格が仇となり、周囲と衝突を繰り返します。
そんな中ライバル事務所の妨害工作によって「IDOLiSH7」のスキャンダル記事が出回り、7人の絆が試されるのでした。
『アイナナ』和泉一織&和泉三月のプロフィール
和泉一織のプロフィール
三月の弟で17歳の高校生。
実家はケーキ屋「fonte chocolat」を営んでおり、物心付いた頃から両親が愛情込めて作ったケーキやファンシーな内装を見て育った為、可愛いものが好きになりました。
自他ともに認めるパーフェクト高校生故に学校では孤立しがち。
「IDOLiSH7」で一緒になるまでは、クラスメイトの四葉環とも接点がありませんでした。
特にマネジメント能力が傑出しており、マネージャー・小鳥遊紡にたびたび的確な助言をし、仕事上の相棒として頼られています。
七瀬陸とは何かと衝突する場面が多く、ことあるごとに喧嘩しては、他のメンバーにとりなされるのがお約束。
性格は冷静沈着な完璧主義、加えて結構な毒舌家。
他人の甘えや怠慢には厳しい態度で臨み、陸の発作の引き金となる精神面の弱さを憂慮しています。
和泉三月のプロフィール
一織の4歳上の兄にあたる21歳の青年。
可愛らしい童顔や小柄な体格と裏腹に、中身は男気に溢れており、お兄ちゃん特有の面倒見の良さを発揮します。
幼い頃偶然見たゼロに憧れアイドルを目指すものの、凡庸なパフォーマンスと低身長がネックとなり、面接に落ち続けた苦い過去がありました。
自己評価の低さはプロ意識の高さと飽くなき情熱で補っており、何事にもがむしゃらに取り組むガッツ&ファイトが最大の美点。
「IDOLiSH7」では天真爛漫なムードメーカーとして愛され、小動物のように人懐こい笑顔でメンバーを癒しています。
なんでもできる弟にコンプレックスを抱き、自分と比べ落ち込む日もあるものの、一織のことを深く愛し、誰より理解しているのは事実。
趣味特技は料理・お菓子作りで、調理師免許を取得しています。
寮では絶品手料理を振る舞い、育ち盛りの男の子の胃袋をがっちり掴むのに成功!
一織曰く「兄さんは人を笑顔にする才能がある」そうで、常に周囲に気を回し場を盛り上げる能力は、大物コメディアンに絶賛されました。
先輩アイドル・千も三月を高く評価し、将来に期待を掛けています。
『アイナナ』一織の三月に対するブラコンエピソードまとめ
①7人中3人を選ぶオーディションにて、複雑そうに成り行きを見守る一織
アプリ1部1章にて、社長にスカウトされた「IDOLiSH7」メンバーたち。
しかしデビューできるのは3人のみと変更され、急遽オーディション開催。
まずは最年長の二階堂大和が「抜ける」と言い出し、他の候補者が大慌てで引き止める中、一織は無表情で傍観に徹します。
三月がスカウトされたのは先にスカウトされていた一織の売り込みの成果。
片っ端からオーディションを受けては落ちまくり、さすがにへこんだ三月を見かねた一織は、「兄さんの夢を叶える為には犠牲が必要だ」と痛感したはず。
ならば何故真っ先に辞退しなかったのか?
それはアイドルになった兄をそばでフォローし、自分のマネジメントでトップに押し上げたいから。
三月が真価を発揮する手伝いができるのは、一番近くで三月を応援し続け、その魅力を理解している自分しかいないのです。
大前提としてプライドが高い三月が、自分に遠慮してチャンスを棒に振るようなまねを、彼に許すわけありません。
一番欲しいものを弟に同情で譲られるほど、兄にとって屈辱的なことはないのです。
「冷たい奴」と謗られるのも厭わず大和を見送るポーカーフェイスに、苦渋の決断が透けて見えますね。
そもそも「兄さんと一緒じゃなきゃアイドルやらない」ときっぱり言い切り、「兄さんを落としたら事務所を潰す」と考える人が、過激派ブラコンじゃなくて何なのでしょうか。
登場話数:アプリ1部1章
②三月を“とってもとってもとってもかわいいぬいぐるみ”にたとえる一織
1部7章サイドストーリーにて、紡は伊織に「IDOLiSH7」のマネジメントの方向性を相談し、メンバーそれぞれの売り出し方を検討。
それに対し伊織は的確な助言を与え、三月に話が及ぶと、「兄さんはとってもとってもとってもかわいい、ぬいぐるみなんです。」と断言します。
とっても三段論法にもびっくりですが、なんて優しい表情でとんでもないこと言い出すんだ!
突然のノロケに紡もやや引き気味で、「………………。すごい熱弁されましたね?」と微妙なリアクションを返しています。
この後さらに「兄さんの見た目通りにファンシーでキュートで愛くるしい売り方をすれば、そういったアイドルが好きな人が集まります」と分析。
しかしここで終わらないのが弟視点の解像度の高さで、三月が決して自分を偽れないこと、彼が望む男らしい売り方をすればビジュアルから男らしいアイドルに負けてしまうと指摘します。
他のメンバーに比べ、三月の論評に特に力が入っていると感じるのは、絶対気のせいじゃありませんよね。
登場話数:アプリ1部7章
③三月を庇い一緒に寮を出る一織
アプリ3部3章にて、大物俳優の隠し子である秘密を仲間に打ち明けられず、苦悩していた大和に直談判する三月。
2人はすれ違い話はこじれ、遂には掴み合いの喧嘩に発展。
この時の一織は徹底的に兄を擁護し、遂には飛び出した三月を追い、寮を去ってしまいました。
「兄さんを1人にできません」
先に手を上げたのは三月、したがって立場的に不利。
最愛の兄とかけがえない仲間を天秤にかけ、孤独にさせまいと三月を選ぶ一織の覚悟が、ひしひし伝わってきます。
4章でも「兄さんが責められる点はありません」と陸の電話に反論し、不器用な三月を庇っています。
兄さんを全肯定する一織、強い。
登場話数:アプリ3部3章~4章
④三月に可愛がられる陸にヤキモチを焼き、真顔で弟アピールしてくる一織
アプリ5部5章にて、アイドルドキュメンタリー番組『バックヤードMAGIC』で発生したトラブルをメンバーに話す三月。
一織はビッグプロジェクトに兄が選ばれたことを、何故か本人以上に誇ってドヤ顔をキメていました。
三月の努力と苦労を知ればこそ、彼の実力が正当に評価され、ドキュメンタリー番組から出演オファーが来たのが嬉しかったんでしょうね。
しばらくはモノマネしたり一織のおじさん人気がカミングアウトされたり、アイナナの真骨頂なわちゃわちゃした掛け合いが続くものの、三月が冗談半分に陸を甘やかした途端、不穏な空気が漂い始めます。
「甘やかしてやれると言って、七瀬さんの名前を呼ぶんですか?私、実弟なんですけど……。」
しっかり者の一織だって、兄さんに甘えたくなる時はありますよね!
血の繋がった弟の強みを強調して陸を牽制すると同時に、ちょっと鈍感な三月にこそっと「甘えたい」アピールをしてみる、不器用な所がいじらしいです。
登場話数:アプリ5部5章
⑤自分がマネジメントしていた事実を三月に告白する一織
アプリ5部13章にて、一織はマネジメント業務に関与していた事実を三月に話す決心をし、ラーメン屋の暖簾をくぐります。
一織は1部から継続的に紡を助け、メンバーを売り出す企画を立案・実行していたものの、そのことを仲間に隠し通していました。
自分が土台を支えていることがわかったら、「また」兄のプライドを傷付けてしまうのではないか……。
一方で仲間に秘密を持ち、だまし続ける現状に後ろめたさを覚え、告白の機会を窺っているあたりに繊細さが忍ばれました。
ラーメン屋を選んだ理由は、大和・三月・ナギの通称ピタゴラトリオが、ラーメン屋でだべっているのが羨ましかった為。
とはいえブラコンの一織くん、本当のことを話したら兄さんに嫌われてしまうんじゃ?と不安が募り、なかなか本題を切り出せません。
遂に弱気を振り切り、三月に真実を打ち明ける一織。
このシーンはCV増田俊樹さんの素晴らしい「タメ」の演技と相俟って、正反対の和泉兄弟を見守り続けてきた、ファンの涙を誘いました。
「……いいえ、違いません。私は兄さんに反対されるのが、怖かったんです。」
「……私を嫌わないで、兄さん……。私を許してください。私を許せなくても、どうか、IDOLiSH7を辞めたりしないでください。」
しかし弟の本音を聞いた三月は、怒るどころが最高の笑顔を浮かべ、「一織が大好きだよ。」と祝福するのです。
ブラコン兄弟、尊すぎる!
なお一織が泣くのは1部以来2回目で、大変レアな泣き顔にキュンとしました。
登場話数:アプリ5部13章
和泉兄弟の沼は深いぞ!
以上、和泉一織のブラコンエピソード5選を紹介しました。
成人男性の兄さんをぬいぐるみにたとえるインパクトもすごいですが、ラーメン屋行脚しながらドギマギ顔色を窺ったり、「兄さんに嫌われたくない」と怯える、ナイーブな内面にぐっときます。
皆さんもぜひ和泉兄弟の魅力にハマってください!