佐々木望「幽☆遊☆白書」劇場版イベントに「時を越えて再びお会いできて嬉しいです」と万感！千葉繁＆緒方恵美＆檜山修之と思い出トーク

劇場版『幽☆遊☆白書 冥界死闘篇 炎の絆』上映イベントが開催！

　劇場版『幽☆遊☆白書 冥界死闘篇 炎の絆』上映イベントが7月29日、東京・丸の内ピカデリーで開かれ浦飯幽助役・佐々木望、桑原和真役・千葉繁、蔵馬役・緒方恵美、飛影役・檜山修之が登壇した。

　“幽白”の通称でも親しまれた『幽☆遊☆白書』。『レベルE』や『HUNTER×HUNTER』といった人気作を世に放っている漫画家・冨樫義博氏が1990年から94年にかけて『週刊少年ジャンプ』（集英社）に連載していた作品が原作。TVアニメは92年10月から95年1月まで放送された。霊界探偵として死から蘇った主人公・浦飯幽助と、その仲間たちの前に立ちはだかる敵妖怪とのバトルなどをドラマチックに描いているアクションアドベンチャーだ。

　会場には約3倍以上という倍率を乗り越えたラッキーなファンが集まり熱気にあふれる。上映前には、キャラクターの紹介映像に合わせてTVアニメOP『微笑みの爆弾』が流れ、往年のファンの心を浮き立たせるような雰囲気。

　開演時間になると劇場版『幽☆遊☆白書 冥界死闘篇 炎の絆』が上映され、その後、檜山を司会に4人がトークをスタート。佐々木は「4人そろった『幽☆遊☆白書』のイベントです。時を越えてまた再びみなさんにお会いできて嬉しいです」と、喜びの声を寄せると会場には温かい拍手が。続いて「千葉繁役の桑原和真です！」と、千葉はお茶目さ全開のあいさつで笑いを誘った。

　劇場版『幽☆遊☆白書 冥界死闘篇 炎の絆』について、佐々木は「一連の『幽☆遊☆白書』の収録の時代がすごく鮮明に蘇ってくるんです。スタジオの雰囲気とか、自分が何を考えてマイク前に立っていたとか」と、しみじみ話せば、檜山は「飛影は邪眼がいっぱい出てくると、肌が緑色になる設定というのも出てるんですよね」といえば、緒方は蔵馬に“サービスシーン”があるといい「意外といい体してるんだ、今人気の細マッチョな体をしてるんだなって」と、改めて本作を見てのそれぞれの気付きを語った。

　イベント中盤はテーマトークコーナーに。作品が24年前に上映されたということで「24年の年月を感じた瞬間は？」という質問に、佐々木は「24歳以下くらいの声優さんやスタッフさんから『幽☆遊☆白書』が大好きですと言って頂いたときです。再放送とか何かしらで観た人からすっごく好きと言ってもらえて感慨深いです」というと、千葉も「鏡で自分の顔を見た時かな。24年前の作品と言われても、先週録ったよね、来週もまたやろうという感覚なんです。でも、朝、顔を洗うときにふと鏡を見るとこの人誰というのがあるんです(笑)」と、心境を。

　続けて、TVシリーズで自身の演じた役の印象的なセリフへ。佐々木は『もーオレ キれちゃいました。プッツンします』だったといい、「いつもは幽助としてもらった台本を読むんですけど、これは笑っちゃったんですよ。スゲー可愛いこいつと思って。このセリフだけは幽助を外から見ている感じで」と、笑みを浮かべる。千葉は『雪菜さ～～～～～～ん！！！』、檜山は『フン』＆『チッ』＆『バカめ』、緒方は『オレは四人のうち、誰が欠けてもいやだ』と、思い入れたっぷりにキャラクターになりきってセリフを言っていた。

　「もし、今後、『幽☆遊☆白書』で実現できたら嬉しいことはなにか」との問いかけに、佐々木と檜山はアニメ化されていない原作エピソードや、その後の幽助たちを描くことを願うと、千葉が「シリーズ、再スタート！」と調子よく乗っかり、緒方も「新しいアニメシリーズ『ラーメン屋のオヤジたち、その後』みたいな…？」と続ける。これには佐々木も「また第1話からやります？（笑）」と、“リメイク”まで想像し話を膨らませ楽しんでいた。

　イベントではほかにも、完全新作アニメーション『TWO SHOTS』のアフレコで緒方は檜山と打ち合わせなしでも息が合ったという話や、劇場版主題歌『sayonaraは言わない』を歌った『PERSONZ』もゲストで登壇。ボーカルのJILLは、「一緒に劇場で観ていましたけど、エンディングを聴いたときに涙しました。本当に素晴らしかったと思います」と、感激したそうで、ベースの渡邉貢からも「24年前とは思えない、何も古臭くない感じで、自然に感動することができました」と、コメントを寄せていた。

　約1時間だったがあっという間にラストへ。檜山が「このイベントの進行をさせて頂いて楽しかったです」といえば、緒方は「25年経ってますが、まさかこうやって4人そろって1人も欠けずに、イベントをさせて頂けるということや、新作のアニメーションを作らせて頂けるということは、本当に幸せなことだと思います。その間ずっと応援してきてくださったみなさん、タイムリーには観てなかったけど再放送とかで観てファンになってくれたみなさん。これからも『幽☆遊☆白書』という作品に新しく関わらせて頂けたり、また蔵馬という役を演じさせて頂き、お目にかかることがあることを願いつつ。今日は本当にどうもありがとうございました」。

　千葉は「あっという間ですね。みなさんの声援のおかげで僕も力をもらっています。これだけのファンの方がいらっしゃるんだと。また、これから新しいファンとして応援してくださる方もいらっしゃると思うので、これからもよろしくお願いします。僕たちだけではなく、みなさんの『幽☆遊☆白書』です。これからもぜひ応援をよろしくお願いします」。

　そして佐々木。「『幽☆遊☆白書』って25年間ファンで居てくださった方が、すごくたくさんいらっしゃるんですよね。新作アニメにしてもゲームにしても、自動的に作られるわけではなくて、世の中に応援してくださる方がいるから、いっぱい応援してくださる方がいるからこういう形になっていくんです。お1人お1人の力が合わさって、今日のイベントを含めて実現できていると思うんです。本当にずっと応援してくだったこと感謝しています。みなさんの作ったいまの『幽☆遊☆白書』なんだなって思います。実はまだまだいろいろ『幽☆遊☆白書』は期待して頂けるようなことがあるので、25年周年は去年でしたけど、新作アニメ楽しみに待っていてください。またどこかでお会いしましょう」と、これからの展開も期待させるメッセージを寄せ、終演となった。