『アイドルタイムプリパラ Winter Live 2017』が10日、千葉・幕張メッセで開かれ20人を超えるキャスト・アーティスト陣が豪華ステージを繰り広げ、集まった『プリパラ』史上最大動員の約6000人のファンを魅了した。
『プリパラ』とは、トレーディングカードアーケードゲームを原作とし、2014年7月よりアニメ化され放送が続いているアニメーション作品。カラリと笑える話からホロリと泣ける話まで、アイドルたちが目標に向かっていく頑張りを楽しめ、今年4月からは『アイドルタイムプリパラ』とさらにパワーアップしている。
この日は、真中らぁら役の茜屋日海夏、南みれぃ役の芹澤優、北条そふぃ役の久保田未夢、東堂シオン役の山北早紀、ドロシー・ウェスト役の澁谷梓希、レオナ・ウェスト役の若井友希、夢川ゆい役の伊達朱里紗、虹色にの役の大地葉、幸多みちる役の山田唯菜、白玉みかん役の渡部優衣、ガァルル役の真田アサミ、黄木あじみ役の上田麗奈、北条コスモ役の山本希望、紫京院ひびき役の斎賀みつき、緑風ふわり役の佐藤あずさ、真中のん役の田中美海、月川ちり役の大森日雅、太陽ペッパー役の山下七海、ショウゴ役の山下誠一郎、アサヒ役の小林竜之、コヨイ役の土田玲央、アイドルグループ『わーすた』の坂元葉月、廣川奈々聖、松田美里、小玉梨々華、三品瑠香が出演する過去最大の出演者数に。
そんな大人数が集結するだけに開演前から場内も熱気であふれ返る。イベント前には赤井めが姉ぇ(cv.伊藤かな恵)から注意事項のアナウンスや、劇中でもおなじみの「コーデの数だけマイチケをスキャンしてね」のセリフなど、『プリパラ』の世界観たっぷりのなかイベントがスタート。
トップバッターで登場したのは、『わーすた』。初披露の『最上級ぱらどっくす』などで大声援を受けていたが、来年1月期からの『アイドルタイムプリパラ』のエンディングを担当することも発表した。
そしてキャラクター紹介映像と10カウントダウンを挟んで『SoLaMiDressing』による『Ready Smile!!』のパフォーマンスへ。芹澤の「みんな盛り上がっていくぷりよ~!」の呼びかけで茜屋、芹澤、久保田、山北、澁谷、若井がステージに現れたが、その瞬間にバックの大スクリーンにそれぞれの演じている役がカットインで表示され、歌唱中にもパートで再びカットインがあるなどダンスも映像もスタイリッシュなステージに。
続けてはペアライブのメドレーコーナーへ。そふぃ&コスモ姉妹による『クール・スター』で先陣を切ると、らぁら&みれぃによある『ま~ぶるMake up a-ha-ha!』、らぁら&のん姉妹による『Brand New Dreamer』、ドロシー&レオナによる『Twin mirror♥compact』、シオン&にのの“師弟”コンビによる『快打洗心♡カッキンBUDDY』と、初披露楽曲などめじろ押しで、観客の目線を釘付けにした。
中盤は『アイドルタイムプリパラ』のゆい、にの、みちるのソロ曲とともに、3人が新結成した『MY☆DREAM』による『Believe My DREAM!』を伊達&大地&山田がバックに映った映像にシンクロするような華麗な振り付けで観客たちを魅了。そのままファララ・ア・ラーム役も演じる佐藤あずさによる『サンシャイン・ベル』の歌唱もあり、初披露となったこちらでも歓声が飛んだ。
男子のためのプリパラ『ダンプリ』から劇中と同じく王子様ルックな衣装の山下&小林&土田の『WITH』が登場。初披露となる楽曲『Giraギャラクティック・タイトロープ』となったが、キレの良いダンスとたびたび訪れるささやくようなセリフの入れ込みなど、バッチリ存在感を残すステージングに、ここは「いいね!」ではなく「いいぜ!」の声援が飛んだ。
その後の、のんによる『かりすま~とGIRL☆Yeah!』を1人3役で歌いきったことに対抗してか、その次はみれぃによる『TRIal HEART ~恋の違反チケット~』となったが芹澤が、みれぃ委員長風、アイドル風、クールな感じの3キャラクターを演じ分けながら熱唱するという変幻自在さも。
さらには、ふわりのソロ曲『コノウタトマレイヒ』にはあじみ先生が加わる『コノウタトマレイヒ feat.あじみ』として、一緒に歌い出し、曲中に「葛飾北斎」「筆記用具」「創作意欲」「よろしクレヨン」など、ハチャメチャな単語が入るトリッキーなものに。しかもあじみ先生の“快進撃”は止まらず、『紫京院ひびきディナーショー クリスマススペシャルメドレーwithあじみ』として、ひびきの歌唱にあじみ先生が割り込み、SPに取り押さえられるというカオスな演出もあった。
終盤は『ドリームパレード』からラッシュで女性キャスト18人がステージいっぱいに横一列で並んでの『オールアイドル組曲 プリシャス♪』の歌唱と、壮大な光景を繰り広げた。
直後の告知コーナーでは『プリティーリズム』シリーズから新プロジェクト『プリティーオールフレンズ』が始動することが明かされキービジュアルの公開などもありつつ、最後は1人ずつごあいさつへ。
キャラクターになりきってあいさつするキャストもいれば、キャスト自身としてあいさつもあったりと温かい雰囲気のなか、斎賀はあじみ先生とのコラボについて、「さらに壮大なコントをここでやるという目茶苦茶楽しくて」と言いつつ、あじみとして迫ろうとする上田へは「目を合わせないって決めたんです」と、キャラクターとして対応し“コント”の続きをやっているような感じで笑いを誘うことも。
こんな6000人が笑い応援し、20人以上が歌い踊る光景に澁谷はあいさつ前から感極まって涙が止まらず、「ドロシー・ウエストとしてこのステージに立てていること本当に嬉しく思っています」というエモーショナルな一瞬や、芹澤はみれぃとして、「みんなプリパラは好きぷり?」と観客たちに尋ねて、「大好き!」と客席から大声援が返る感動的な光景も。
そして茜屋から「プリパラ史上大人数でやらせて頂いて、6人で始めたプリパラがこれだけ愛されるようになっていろんな要素がたくさん詰まった、愛にあふれた作品だなって思います。『プリパラ』シリーズは続いていくと思いますのでよろしくお願いします!」と、スピーチし、ラストはキャスト全員で楽曲『Make it!』からの『アイドル:タイム!!』の大合唱で、最高潮の熱気のまま終演を迎えていた。
※記事内写真は(C)T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / IPP製作委員会