2014年7月から『プリティーリズム』シリーズを受け継ぎ、3rdシーズンまで放送されたTVアニメ『プリパラ』。今年4月からは『アイドルタイムプリパラ』と新シリーズに突入し、これまでのパラ宿からパパラ宿に舞台を移した新展開で子供から大人まで楽しませている。
そんな新シリーズでは夢川ゆい、虹色にの、幸多みちるの3人のメインキャラクターも加わり、ますます『プリパラ』の世界観が広がった。7月26日にキャラクターソングミニアルバム『アイドルタイムプリパラ♪ソングコレクション ~ゆめペコ~』が発売され、彼女たち3人のソロ曲も収録されることがつい先日、発表に。そこでゆい役・伊達朱里紗、にの役・大地葉、みちる役・山田唯菜の3人に、曲はもちろんのこと、これまでの『アイドルタイムプリパラ』でのさまざまなことを尋ねてみた。
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――まずは役に決まったときはいかがでしたか?
伊達:最初、夢川ゆいちゃんのキャラクターの絵を見たときに、「あっ!かわいい!!」って思ったんですけど、おとなしめの夢見がちなメルヘンな少女という印象でもあったんです。私自身はガツガツ元気!みたいなタイプなので「正直、合ってないかも……」と、思ってオーディションを受けていたので「決まったよ!」と言われてすごく驚きました。それで、いざ第1話の台本を読んでみたらゆいちゃんってばとても元気で素っ頓狂な子で、「あ、私、できる!」って(笑)。アニメの前にゲームのアフレコ収録もあったんですけど、ゲームはワードごとのセリフだったので、アニメの台本をもらってから、ゆいちゃんとゆっくり向き合いました。
大地:オーディションを受けるときに、マネージャーから「大地さんしかいないと思っているから絶対に受かって!」と言われました。私も台本を読んで、「得意分野だ!」って(笑)。でも、いままでやったことのないキーで声を出さないとこの子にはしっくり来ないと感じて、ちょっと違う声でやってみたんです。そうしたら、マネージャーから「もう少し女の子に振れない?」って(苦笑)。すんなり出せない高いキーのところでしゃべっているので大変ですけど、どんどん調整していった結果、いまのところに落ち着きました。オーディションに受かったって聞いたときは、安心感から涙が止まらなくなって一晩中泣きました。
山田:みちるちゃんは最初にオーディション原稿を頂いたときに気の弱い子だと思ったんです。私も気の弱い部分があるのでそこは合っているなって。決まったとご報告を頂いたときには嬉しさもあったんですが、こんなに長く続いている作品でやっていけるかなって、プレッシャーを感じて……。
伊達:それは私も感じた!いままでアイドルもやっている声優のi☆Risちゃんたちが、ライブも合わせてやっていたから、私達ライブできるんだろうかって。
大地:あるある。大丈夫かなって(苦笑)。
山田:でも、作品はみんなアイドルになりたいって頑張っていく物語なので、私もみちるちゃんと頑張っていきたいなって思ったんです!
伊達&大地:私もそうです(笑)!
――キャラと自分が似ているところは?
伊達:伊達:ゆいちゃんは夢見がちで妄想するところがありますけど、私も「ああなったらいいのに?」と、結構思うことがあるんです。ですので、割とゆいちゃんを演じるというより、どんどんゆいちゃんを私にしちゃっているような……(笑)。ただ、ゆいちゃんの声の幅をカワイイだけでとどめたくなくて、ゆいちゃんの“暴走モード”のときはあえてだみ声を使っています。
それと、(W主演の)真中らぁらちゃんと一緒のキャラクターにしたくないなという気持ちがありました。らぁらちゃんってまっすぐカワイイ正統派主人公みたいだと私は思っていて、ゆいちゃんとは少し違うと感じていて。演じる上で自分の中ではそういう面も意識しましたね。
大地:声が大きいところですかね。声の大きさは昔から父親に「普通にしゃべっててもうるさいから、もっと小さい声で話して」と言われていたくらい普段から大きいです(笑)。にのも常に声を張っているキャラクターなので、そこは似てるなって。
あとはボケと見せかけてツッコミに回ることがあるんですけど、親近感を感じています。私もずっとボケ担当だと思っていたんですけど、声優として活動を始めてみると、どっちかというと進行役やツッコミ役に回ることが多くて。にのも割と話が進むにつれてそうなって来る感じですね。
伊達:もしかしたら、たいちょー(大地の愛称)のしっかりしているという部分が似ているのかも(笑)。
山田:私もみちるちゃんと同じで「無理無理」と、最初に割と否定から入っちゃうタイプなんですけど、そう言いつつも、諦めない!って思って頑張っているので、そこが似ているかなって。あとは麺類・ラーメンが好きで、そこも一緒です(笑)。
――長く続いているプリパラの世界に入ってみて感想は?
伊達:プリパラには1度、2014年か15年にモブの女の子で出演して、そのときにキャストさんのどなたかのお誕生日会をしていて、仲が良いんだなって思っていたんです。それで、いざ現場に入ってみたら、私の誕生日でもサプライズのケーキを出してくださって……。いろんな方からプリパラのキャストさんやスタッフさんが仲が良いと聞いていたんですけど、プリパラの『み~んなトモダチ!み~んなアイドル!』っていうテーマが、キャスト・スタッフの間でも体現されていて、あたたかい現場だなって感じています。
大地:私はもともとプリティーリズムも観ていたし、キンプリ(「KING OF PRISM by PrettyRhythm」)に関しては23回ほど、キンプラ(「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」)は5回ほど観に行っていて(苦笑)。まさか自分が出演する側に回るとは!と感じています。光栄の極みですね(笑)。
それに、私の妹がアーケードゲームのユーザーで、アニメも一緒に観ていたので身近に感じているんです。私自身もゲームでものすごく遊ぶようになって、トモチケがいっぱいでヤバすぎて、ご自由にお取りください状態になっちゃって(苦笑)。それくらい、年齢や性別に関係なく愛されていると感じていて、キャラクターの濃さや、ゲームの自由性とか、いろんな魅力がある作品なんだなって。
山田:ほかのアニメにはない独特な世界観で、初めて観たときは衝撃でした。いい意味で普通の子がいない(笑)。それと、アフレコ現場に入って、みなさんそのアイドルと似ているなって。茜屋日海夏さんはらぁらちゃんだし、山北早紀さんは東堂シオンちゃんだし。みなさんがプリパラを愛しているんだなというのが伝わってきました。
――プリパラのライブイベントなどを観てみていかがでしたか?
3人:すごいんです!
伊達:私、普通に感動してしまって。頑張っている姿って泣いちゃいますよね。
大地:そのままプリパラのアニメが再現されていて。
伊達:i☆Risちゃんたちだけじゃなくて、キャストみなさんがプリパラファンの方に喜んでもらおうとパフォーマンスされていて、私達も頑張らないと!
※後編へ
※記事内画像は(C) T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / IPP製作委員会