声優・郷田ほづみ「千葉繁さんを撃ったやつ（笑）」が印象的！“謎”の解説も

声優・郷田ほづみの印象的だったシーンとは

　スーパー！ドラマTV presents『メンタリスト ファイナル・シーズン』最終話のアフレコ収録日となる3日、都内スタジオでトリック・ジェーン役の郷田ほづみ、テレサ・リズボン役の加納千秋、キンブル・チョウ役の喜山茂雄が囲み会見を開いた。

　全米CBSネットワークで2008年9月に放送スタートし、ロングランヒットを記録したドラマ『メンタリスト』シリーズ。シリーズを通してジェーンが追いかけていた連続殺人鬼レッド・ジョンとの戦いに終止符が打たれ、その影から解放されたジェーンの活躍がCBIからFBIに舞台を移してさらにスケールアップしてダイナミックに展開。7年、全151話で有終の美を飾る。

　現在の心境を尋ねると郷田は、「やっぱり終わってほしくない、とても寂しいです」というと、加納も「すごい思い入れがあります」と、うなずき、喜山も「チョウは役者泣かせのセリフがあるんですけど、来週からなくなると思うと、続いてほしいですね」と、残念がった。

　7年間吹き替えしてみての作品の魅力ヘ、加納は、「数ある刑事ドラマの中でも絶妙な緩い空気。キャラクターがすごく立っているのと、独特の世界観は人気になった秘訣なのかなって」と分析すると、郷田は自身が演じ続けたジェーンを挙げ「人を食ったようなキャラクター。何を考えているか分からないけど、犯人を騙していったりとか、ときにはリズボンを騙しながらというのがやってて楽しかったです」と、しみじみ。

　先日のファン感謝祭ではファンが選んだベスト5のエピソードが公開されて盛り上がったが、3人のベストエピソードはないかという話になると、郷田は「シーズン3の最終話（『ストロベリークリーム』）。千葉繁さん（が演じた役）を撃ったやつ（笑）。この話数で終わってもいいんじゃないかと思うくらい。レッド・ジョンの手先が誰なのか分かるシーンもあって、視聴者として面白いなって」と、興奮していたのだとか。加納は視聴者の間で第2位に輝いたシーズン5第2話『血染めのダイヤ』を挙げ、「シーズン3が一番暴言が多くて『ぶっ殺す！』とか多くて、『今なんつった！？』というセリフがあって、あの日は、『いまなんつった！？』に命をかけて作っていました」とのこと。喜山はチョウのキャラクターの方向性を決定づけたシーズン1の第14話『深紅の情熱』だそうで、「潜入捜査でチョウがナンパするんです。これが吹き替えでしかないセリフで有名な『僕のアナコンダを沈めてほしい』って言って、ナンパのやり方をこれで行こうってなって」と、それぞれに思い出があるよう。

スタッフがケーキの用意も

　ちなみに、印象的だったセリフはないかと尋ねると、逆に7年間の撮影でいっぱいあったようで、3人で考えこんでしまうほどの思い入れを見せることに。郷田は「馴染んでしゃべっちゃってるから」と、それぐらい自然で心に残るセリフが多いようだった。

　それぞれ7年共演してみての思いを尋ねると、郷田は「素晴らしい共演者に恵まれたと思っていますし、このメンバーでよかったと思います。リハーサルするときにみんなの声で聞こえてくるんです。とってもやりやすかった」と、信頼していたそう。一方の加納は「郷田さんがムードメーカーでいっぱい喋るから長時間で、雰囲気が下がりそうになってくるのがフワっとしてくれる感じで。芝居のときはメリハリがあって」というと、喜山も「郷田さんは物腰の柔らかいなかで、次から次へとおもしろいことを言うんです。なんでこんなおもしろいことを言えるんだろうって。ものすごい座組に入れてもらえたと思います」と、座長の郷田へ感謝の言葉を寄せていた。

　ほかにも、番組の最後には「チャンネルはそのままで」というおなじみの言葉があるが、記者から「違う感じで聞こえることがあるんですが？」という質問があったが、郷田は「実はおっしゃるとおりで、何種類かパターンで録っているんです。そんなにパターンは多くないですけど、回によって入れ替えていると思います」と、作品の謎を1つ明かすことに。なお、同作関係者によると「最終回のこのお馴染みのセリフに何かあるかもしれません」と、意味深な笑みを浮かべていた。

　『メンタリスト ファイナル・シーズン』はスーパー！ドラマTVにて放送中！

郷田ほづみ

加納千秋

喜山茂雄